楽しいことばかりではないのが海外旅行。万が一のトラブルだって考えられます。海外でパスポートが見つからない!そんな緊急事態にまず何をすればいいのかご存知ですか?緊急性を要している人は今すぐに真下の本文へと読み進めましょう。もしもの海外でのパスポートの紛失または盗難に備えに、まずすべきこと、その後の手続きについて詳しく解説します。またトラブルを大きくしないための事前にできる対策もありますので、そちらもあわせてご覧ください。
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[スクショ必須!]パスポート紛失時の即座にやることリスト!
もしもの時に備え以下をスクショ(スクリーンショット)をしておくと便利です。
⚠︎まずすべきこと [パスポート再発行手続き前に]
1. 冷静になってもう一度身の回りを探す
警察でポリスレポート取得後に「あ!でてきた!」なんてなっても、後戻りはできません。本当にないかもう一度確認しましょう。
2. 帰りのチケットが変更できるかを調べる
万が一に備え日本帰国のチケットが変更できるかや、後続便の空席情報も確認しておきましょう。
3. 緊急事態であることを日本の家族または緊急連絡先である人に伝える
パスポートの緊急連絡先に日本の電話番号が書かれている場合、まれに日本に連絡が入っている(または今後いく)可能性もあります。この時に戸籍謄本または戸籍抄本が必要になる可能性も伝えましょう。(本籍地要記載)
4. 滞在先にある大使館を調べ連絡及び相談
大使館にまれに届いている可能性もあります。この時に帰国予定日を伝え、今度の必要書類と段取りについても確認しておきましょう。後に必要になる可能性の高い大使館のFAX番号のメモも忘れずに。
⚠︎⚠︎それでも見つからない時は [パスポート失効手続き及び、パスポート再発行または帰国のための渡航書の手配]
日本への帰国日までに手終えられるよう一刻も早く以下の手続きへと進めましょう。(観光している暇なんてありません。)
1. 現地警察署へ出頭し、ポリスレポートを手に入れる
パスポートまたはそれに値する帰国のための一時渡航書を発給のための、ポリスレポートの発行をしてもらいます。同時に、あなたの紛失したパスポートの失効手続きも行います。(以降もしパスポートが見つかっても使えません)
2. 日本の家族へ連絡し、戸籍謄本または戸籍抄本を現地大使館まで国際FAXしてもらう
大使館での手続きでは、日本本籍地の記載された戸籍謄本または戸籍抄本が必要です。即座に日本の家族に準備してもらいましょう。これを日本から取り寄せる必要がありますが、郵送している時間がないため国際FAXで対応してもらう場合がほとんどです(2017年9月現在)。
今後規則や法律が変わる可能性もありますので、一旦は滞在先の大使館にFAXでいいのかも事前に相談しましょう。
3. パスポート用の証明写真の準備
滞在先のホテルで事情を伝え、どこで撮影できるか相談するのも手です。
4. 滞在先にある大使館・領事館にて手続き
1〜3の手順及び必要書類が揃い、ようやく大使館にてパスポートの再発行または「帰国のための渡航書」の手続きが可能となります。
※各国の規定によっては手続きや流れも変わる可能性もあります。2017年9月現在、一般的には以上で紹介した流れともなりますが、滞在先にある大使館に確認しましょう。
パスポートは命の次に大事は本当!
緊急性を要する人のために、ここまでは箇条書き等で説明をさせていただきましたが、以下にて詳しく補足情報を紹介します。
これがないと母国日本にすら帰れない!
意外にもこの事実を知らない人も多いですが、母国の日本であってもパスポートまたはそれに準ずるものがなければ国境をまたぐことができません。つまり一刻も早く解決させなければ帰れないのです!いくら予約してお金を払っている航空券とはいえ、飛行機にすら乗せてもらえません。
パスポート再発行も、日本と同じように今日明日のすぐの対応は期待できませんので、一刻も早い手立てが重要となります。
手続きが間に合わず予定していた飛行機に乗れなかったとしても、お金は戻ってきませんし、最悪の場合は別途片道航空券を買うなんてことも。長い休暇をもらってきてる旅行なのに、さらに休暇を延長するなんてとてもできませんよね。
何が何でも帰国予定日までに手続きを終わらせるために!
日本との時差を確認!
必要書類の手配のために、日本にいる家族との迅速な対応が鍵となります。特に滞在先によっては深夜こそ、日本が日中で連絡が取れる時間だったりもするので、1分たりとも無駄のないようにしましょう。
大使館の営業日の確認!
その国の特別な休みなどによって大使館が営業していなかったり、曜日によって午前中までだったする可能性があります。一旦は後にスムーズに手続きするために、必ず事前に相談しておきましょう。
24時間対応の大きな警察署の確認!
警察署が閉まっていたからと翌日に回していてはいけません。24時間対応が可能な、大きな警察署を即座に探しましょう。あなたを守るためです。タクシー代はけちらず、迅速な対応が鍵となります。あとから高い航空券を買う羽目になるリスクを考え、いち早く対応しましょう。大きい警察署がわからない場合は、滞在先のホテルのフロントの係員に聞くのも手です。
帰国のために必要な「帰国のための渡航書」とパスポートの違いとは
日本へ帰国する飛行機に乗るためには、「帰国のための渡航書」またはパスポートのいずれかが必要となります。この2つの違いを簡単に説明すると、発行までの必要時間と効力です。
パスポートは自由に国を行き来できますが、「帰国のための渡航書」は母国及び経由地の入国一度限りの入国が許可されるもの。通常パスポートの再発行までには10営業日程度のため、2週間程度余裕がないと再発行は厳しいのですが、帰国のための渡航書は早ければ2営業日(運が良ければ当日)の発行が可能です。くれぐれも土日や大使館の休館日と被らないことも重要となります。
そのため長期滞在での旅行や留学、仕事等の方を除く、一般的な旅行者であれば、パスポートに変わる「帰国のための渡航書」の発行となります。いずれにしても、上で紹介した、ポリスレポート、本籍地記載の戸籍謄本または戸籍抄本、パスポートサイズの証明写真が揃わない限り、手続きを進められないのでご注意ください。