1933年に京成電鉄の駅として建てられ、2004年に廃止された上野にある「旧博物館動物公園駅」が、2018年11月23日から2019年2月24日までの週末限定で、一般公開されています。今回は、一新された駅をご紹介します。
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「東京都選定歴史建造物」に選定された建造物!!
「旧博物館動物園駅」は、昭和天皇の勅裁を受けて建設された駅で、西洋風でルネサンス様式の装飾が美しく荘厳な造りになっています。当時、建設作業がとても難しく、苦労した建造物だったそうです。
2018年4月には「東京都選定歴史建造物」にも選定されています。今回新設された扉は、東京藝術大学美術学部長である日比野克彦さんによるデザインで、装飾もおしゃれで、青銅色が駅にとてもマッチしています。
見学には、入場整理券が必須です!
「旧博物館動物園駅」は、2018年11月23日(金・祝)から2019年2月24日(日)の、金土日のみ見学が出来ます。人数制限があり、朝の10時より入場整理券が配布されています。
土日の場合はだいたい、11時くらいには配布が終了します。配布されるのは10時からですが、日によっては、9時には30名くらいの列が出来ているとの事です。入場整理券をもらい、待ち時間を少なく見学されたい方は、早めに入場券の配布場所へ行くのがベストです。
筆者は、10時15分に着いて、14時からの入場整理券をゲット出来ました。ちなみに入場整理券の配布場所は、旧博物館動物園駅を背にして横断歩道を渡った公園側にあります。旧博物館動物園駅の前ではないのでご注意下さい。
それでは以下より、旧博物館動物園駅の内部の様子を紹介します。
巨大なウサギのオブジェが登場!!作品名「アナウサギを追いかけて」
扉を開けて入るとすぐに、5m近くもあるウサギが展示してあります。地下へ潜ろうとする、通称「アナウサギ」は迫力満点!これは、演出家の羊屋白玉さんが上野で働く人達の取材を基にストーリーを書き、舞台美術作家のサカタアキコさんが空間を構成、制作協力として森健人さんが手がけたコラボ作品です。
この作品は、駅舎内に入らなくても、扉が解放されていれば、外から誰でも見ることが出来ます。また、ドーム型になっている天井のレリーフも見応えがあります。
駅舎内の落書きにも注目!
駅舎内には、当時の落書きがそのまま残っている壁面があります。色々な思いのこもったメッセージを読んでみるもの楽しいです。駅として使われていた当時の情景が目に浮かんでくるようです。