死ぬまでに一度は見たい景色のひとつ、オーロラ。カナダの北部にあるイエローナイフは、オーロラ発生率が高く、鑑賞にはもってこいのスポットです。中でもオーロラ鑑賞施設「オーロラビレッジ」では、あらゆる設備が整っているため、夜間の発生待ちや氷点下の真冬でも安心です。昼間は自然の中でアクティビティを楽しむことができ、夜とは違った雰囲気を満喫できるでしょう。オーロラは季節を問わず発生しますが、夜が長く、空気の澄んだ冬のオーロラビレッジをご紹介します。
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抜群のオーロラ発生率
北極を中心にドーナツ型に現れる光の帯をオーロラベルトといい、イエローナイフはその真下に位置する地域です。つまりオーロラから最も近い場所ということですね。自然現象であるオーロラに遭遇するには運が必要ですが、イエローナイフは3日も滞在すれば一度は観れると言われるほどで、その発生率はかなりのものです。
充実したオーロラビレッジ施設内
暖かくオーロラ待ちができるティーピー
オーロラビレッジには「ティーピー」というテントがあり、中はストーブの火でとても暖かです。テント内はイスとテーブルが並んでいて、スペース的にも窮屈さはありません。ホットドリンクを飲みながら待機することができるので、しばらく星空を眺めたあと、ティーピーに戻ってくつろぐのもいいでしょう。旅人同士の会話が弾む場でもあり、出会った人はみんな親切に接してくれます。
氷点下でも寒くないオーロラこたつ
施設内は展望の良い場所がいくつか用意されています。その中のひとつに「オーロラこたつ」という、首から下をすっぽり覆うヒーター付きのベンチがあります。これなら寒さが苦手な方でも大丈夫。なんと360度回転しリクライニング機能まで付いていて、自由に向きを変えることができるのです。タイミングが良ければこたつの中からオーロラ鑑賞できるかもしれません。(要予約)
便利なギフトショップ
ギフトショップではカメラの三脚をレンタルできたり、オーロラ撮影の仕方を教えてくれたりします。アクティビティの受け付けもでき、氷点下で本当にバナナで釘が打てるのかなど、ちょっと変わった実験もやっているようなので、時間があったら覗いてみてはいかがでしょうか。手作りドリームキャッチャーのワークショップを行うときもあるようです。天候が優れない日でも時間をもてあまさずに過ごせますね。
夜空に舞う光のカーテン
夜空を見上げていると、ぼんやり雲のようなものが見えてきます。オーロラの光はとても繊細なため、レベルが低いと雲との見分けがつきません。そんなときは写真を撮ってみてください。カメラは肉眼では認識できない光を捉えるので、緑や赤に染まっていればそれは間違いなく本物のオーロラです。
イエローナイフの空にはこのような光がうようよしています。つまりオーロラだらけということですね。しばらく見ていると光のカーテンが動き出し、空一面に広がります。気まぐれなオーロラは数分で消えてしまうこともあれば、長くうねり続けることもあるので、くれぐれも見逃さないように光との出会いを楽しんでください。
オーロラビレッジでの鑑賞は冬季は22時頃から開始され、約2時間半の自由行動となります。出現をもっと待ちたいという場合は90分の延長が可能です。(有料)
極寒地ならではのアクティビティ
迫力の犬ぞり体験
昼間のオーロラビレッジでは、いくつかのアクティビティが用意されています。中でもたくさんの犬達に引かれて雪の中を滑走する「犬ぞり」は、大人気のアクティビティです。迫力満点のスピード感がたまりません。犬ぞり師と息をぴったり合わせながら力強く走る犬達の姿など、極寒地ならではの様子が伺えます。
氷の上を走るスノーモービル
ティーピーの目の前は湖ですが、冬は全面凍結しているため広場のようになっています。そこをスノーモービルで走り回ることができ、真っ白な世界を駈けぬける体験は、普段はできない贅沢さがありますね。運転に自信がない方でも、ガイドさんがいるので安心です。
かんじきを履いて森散歩
カナダ先住民のガイドで森の中を散歩する「かんじき体験」は、徒歩でなければ観れない景色に出会えます。他のアクティビティのような派手さはありませんが、イエローナイフの冬の自然をじっくり感じることができるでしょう。途中かんじきをソリのようにして、坂道を滑り降りる場所があります。静かな森で雪だらけになりながら、童心にかえった気分になれるかもしれません。
おわりに
イエローナイフへは日本からの直行便はなく、カルガリーかエドモントンを経由するのが一般的で、空港から市内までは車で約10分ほどで到着します。オーロラビレッジのパッケージツアーを宿泊込みで申し込んだ場合、防寒具のレンタルや空港送迎が含まれます。宿泊施設とセットでない場合はオプショナルツアーとして単品での申し込みとなり、空港送迎や現地サポートなど含まれないサービスがあるようなので、予約の際に確認してください。
オーロラの光はとても繊細なため、鑑賞には街明かりの届かない郊外へ出かける必要があります。極寒地の夜の郊外は危険もありますが、 設備の整っているオーロラビレッジなら安心です。スタッフ、観光客ともに日本人が多いので、言葉の壁を気にすることもありません。冬ならではの美しい北の地を、是非楽しんでみてください。
- イエローナイフ オーロラビレッジ
- カナダ / その他スポット
- 住所:4709 Franklin Ave, Yellowknife, NT X1A 2P4地図で見る
- Web:http://www.aurora-tour.com/index.html