三春の滝桜で有名な福島県三春町の見どころをご紹介。「空想とアートのミュージアム・福島さくら遊学舎」と「人形工芸の里・高柴デコ屋敷」。締めは三春のご当地グルメで決まり!
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アニメーションのミュージアム
1990年代に、世界的なブームを巻き起こしたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を制作したガイナックスが、2015年4月に福島県三春町の、旧桜中学校を活用してミュージアムを開設しました。その名も「空想とアートのミュージアム・福島さくら遊学舎」。震災復興、及び、観光の一環として設置されたものですが、現在ではアニメションのミュージアムとして、完全予約制となっています。
気になる館内は?
基本は常設展と企画展の2本柱。
今まで企画展示されたものを挙げると、映画『シン・ゴジラ』公開を記念した「特撮のDNA展」や、人気漫画『名探偵コナン』の連載20周年を記念した「コナン展」などが開催されています。
常設展の「ガイナックス流アニメ作法展」では、ゼロからアニメが完成するまで、その後の流れなどをパネルや機器などを使いながら、わかりやすく展示されています。
実際に使われている器具や原画の展示、スタジオの再現など、アニメに興味がある方も、そうでない方も楽しく見学できるよう工夫されているので、ガイナックスのファンならずとも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
常設展・企画展の運営以外にも、アニメ作品と連動した展覧会や上映会他、ワークショップが開催されていますので、お出かけの際は、公式サイトをご覧ください。
- 空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舎
- 福島 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:福島県田村郡三春町大字鷹巣字瀬山213地図で見る
- 電話:0247-61-6345
- Web:https://studiogaina.com/museum/
人形工芸の里・高柴デコ屋敷
住所は郡山市になりますが、三春の滝桜から車で20分ほどの場所にあります。日本の原風景ともいうべき、のどかな山あいの集落の中に、伝統の張子人形作りを行っているデコ屋敷が点在しています。
高柴デコ屋敷の歴史
三春城の城主 田村義顕氏に仕えていた武士が、今から300年ほど前に帰農し、土人形作りを始めたのが起こりとされています。
時代とともに、土人形から和紙を用いる張子人形へと、発展改良されました。デコとは、人形のことで、今でも4軒のデコ屋敷が、数百年の伝統を守り、張子人形や張子の面、三春駒などを作り続けています。テレビもアニメもなかった時代に、人々から愛されていた郷土玩具に触れてみませんか?
絵付け見学や体験も
古民家を再生した住宅や、昔ながらの広い土間をもつ工房などでは、絵付けを見学・体験することもできますし、人形作りの職人さんが、無料で村のガイドをしてくれる日もあります。
なおデコ屋敷入口に建つ「おいち茶屋」は、民芸品の製造や土産品の販売をしており、デコ屋敷の観光協会も併設されています。
- 人形工芸の里 高柴デコ屋敷
- 福島 / 体験・アクティビティ / 女子旅 / 穴場観光スポット
- 住所:福島県郡山市西田町高柴舘野地図で見る
- 電話:024-971-3907
- Web:http://www.gurutto-koriyama.com/detail/index_203.h...
三春のご当地グルメ
ほうろく焼き
城下町三春は、古くからお寺が多かったこともあり、精進料理でもある豆腐料理が発達しました。三春のほうろく焼きは、分厚い三角油揚げに切れめをいれ、そこへネギを詰め、味噌をかけて、ほうろくでこんがり焼き上げたもの。
通常、ほうろくとは素焼きの土鍋ですが、三春ではブリキ製の豆やゴマを炒るための、フライパンのような形です。上にかける甘味噌は、春にはフキノトウ味噌、夏はサンショウ味噌、秋にはユズ味噌と季節によって変化するそう。
三春グルメンチ
三春グルメンチは、町が全国2位のピーマンの産地という事で考えられたメニューです。メンチの中に、ピーマンが入っています。
ピーマンと聞いて、「嫌い!」と思う方が多いかもしれませんが、阿武隈山系の豊かな水と、栄養分をたっぷり含んだ土壌で作られた三春のピーマンは、コシがあり、苦味も少ないと評判です。ジューシーなひき肉の中に、程よく混ぜられたピーマンが、爽やかさを演出し、メンチなのにさっぱりと頂けます。
三春町商店街の中心部にある「ほうろく亭」は、ほうろく焼きと、三春グルメンチの両方が頂けます。