イタリア南部に位置する白い街、アルベロベッロ。そこに立ち並ぶのは、灰色のとんがり屋根に真っ白い壁のトゥルッリ。その可愛いらしい街並みは、あなたの心を癒してくれること間違いありません。同じイタリアでも、ローマやフィレンツェなどの都市部とは異なる雰囲気を持った、アルベロベッロについてご紹介します。
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世界遺産!アルベロベッロのトゥルッリとは?
どこを歩いても目に入るのは、とんがり屋根が特徴的なトゥルッリ。トゥルッリは世界遺産に登録されており、可愛いだけでなく、長い歴史を持つ建物でもあります。
15世紀、領主がナポリ王国からの税金を逃れるため、農民は解体しやすい簡易的な家を造ることを求められていました。そのため、接合剤を使わずに石灰岩の切石を積み重ねて造った家が、トゥルッリの原型となります。
現在は、住居やホテル、レストランに使われており、実際に中に入ることはもちろん、ホテルとなっているものは泊まることもできます。
アルベロベッロの街歩き
ここでは、トゥルッリが集まっている地区についてご紹介します。アルベロベッロは大きく2つの地区に分けられており、西側がリオーネ・モンティ地区、東側がアイア・ピッコラ地区となります。
「リオーネ・モンティ地区」
アルベロベッロの中でも特に可愛いらしい街並みが見られるのは、お土産屋やレストランが多く集まるリオーネ・モンティ地区です。ここは、どこを歩いても絵になる夢のような絶景が広がっています。
お土産屋さんが多くを占める中、ところどころについ立ち寄りたくなってしまうような可愛らしいジェラート屋さんやカフェがあるので、街歩きに疲れたときの休憩場所にオススメです。
左下の写真は「Clara Petra」というカフェの、ピスタチオとチョコレートのアイスクリーム。2ユーロ(約240円)です。
- リオーネ・モンティ地区
- イタリア / 町・ストリート
- 住所:Via Monte Pertica, 18 70011 Alberobello BA,イタリア地図で見る
「アイア・ピッコラ地区」
アイア・ピッコラ地区には、実際に人が住んでいる住居や、観光客が泊まることのできるトゥルッリが多く立ち並びます。トゥルッリは外観だけでなく内観も可愛らしいため、時間のある方は泊まることをオススメします。
トゥルッリ内は、冬は暖かく夏は涼しいため、過ごしやすく快適です。また、室内も白い壁のため、光が差し込むとよりいっそう明るくなります。
こちらは、筆者が宿泊した「Tipico Resort」。トゥルッリによって部屋の内装が異なりますが、こんな可愛いお部屋に泊まることができて1泊50ユーロ(約6,000円)〜です。
- アイア・ピッコラ地区
- イタリア / 町・ストリート
- 住所:Via Galileo Galilei, 11, 70011 Alberobello BA, イタリア地図で見る
さらに!!!この地区からは、道路を挟んで反対側に位置するリオーネ・モンティー地区の屋根を一望できるスポット「ベルベデーレの丘」があります。ここから見る景色は絶景そのもの!絶対に見て欲しいオススメスポットです。
ベルベデーレの丘に行くには、Bar Belvedereというカフェが目印です。
木曜の朝市
街の中心地・ポポロ広場では、木曜日の朝8時頃からマーケットが開かれ、朝早いのにも関わらず多くの人で賑わっています。そこに並ぶのは、洋服や靴、かばん、野菜やフルーツまで様々。ここで実際に暮らす人々の生活を垣間見ることができます。
地中海地方は柑橘系のフルーツが美味しいため、一個買ってその場で食べるというのもオススメです。
アクセス
アルベロベッロまでのアクセスは、飛行機や電車、バスを使って最寄りの都市バーリまで行き、バーリから地下鉄に乗ることをオススメします。イタリア主要都市からバーリまでの行き方は以下のとおりです。
《ローマからバーリへ》
・飛行機(skyscannerの航空便を使って約1時間)
・電車(RAILEUROPEを使って約4時間)
《ナポリからバーリへ》
・バス(MARINOを使って約3時間)
※飛行機を使う場合はローマ経由のみ、電車を使う場合はCasertaにて乗り継ぎが必要です。
バーリからアルベロベッロには、地下鉄Sud-estを使って約1時間半で到着します。そこから見える街並みも自然豊かで、都市部とは違ったのどかなイタリアの景観を楽しむことができます。
ただし、バーリからアルベロベッロの地下鉄は土日祝日運行していないのでご注意を!
おわりに
アルベロベッロは小さな街のため、半日あれば周りきることができます。イタリアに行く際は、ローマやナポリなどの主要都市だけでなく、少し足を延ばしてアルベロベッロに寄ってみてはいかがでしょうか?