カフェの街としてオーストラリア有数のバリスタが集まる街「メルボルン」。美味しいカフェがひしめく中でも行列ができる「Hardware Société(ハードウェア・ソシエテ)」は、美味しい卵料理のブランチが楽しめる人気店です。
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人気カフェ「Hardware Société(ハードウェア・ソシエテ)」
オーストラリアで「1日で最も重要な食事」とも言われるブランチ。友人や家族とのキャッチアップは、ディナーではなくブランチで行われることもあるほど、ブランチはカルチャーとして生活に根付いた存在です。モダンでいてヘルシー、そして美味しいオーストラリアのブランチは、ニューヨーク・タイムスで紹介されたほど世界的にも注目されています。
「ハードウェア・ソシエテ」はそんなオーストラリアン・ブランチが楽しめる人気カフェです。店名の由来にもなっているHardware Street(ハードウェア・ストリート)に1号店があり、オープン10周年の2019年、Flinders Street(フリンダーズ・ストリート)脇の路地に規模を拡大した2号店がオープンしました。
店頭に並ぶピンクとグリーンの本は、開店10周年を記念して発売された初のレシピブックです。タイトルにある「NO EGGS ON TOAST」は「卵を乗せたトーストはありません」と言う意味で、焼いたトーストの上に卵を乗せただけの味気ない朝食はメニューにはなく、よりクリエイティビティに富んだブランチを提供しています。
ピンクとグリーンを基調にしたポップな店内
店内のインテリアは本と同じサーモンピンクとフォレストグリーンで統一されています。白いステーションタイルや黒いスチールの什器などインダストリアルな雰囲気も残しつつ、ピンクの照明やコーヒーマシンなどポップな小物や、レトロでホッコリとした懐かしさも感じさせる北欧風の家具などで温かみを感じます。
いい意味でゴチャゴチャ感のある雑多な雰囲気で、不思議な居心地の良さがあります。店内奥にある壁にはキャッチフレーズである「NO EGGS ON TOAST」が光り輝くピンクのネオンサインも見えます。
ボリュームたっぷりのブランチメニュー
朝食とブランチに並々ならぬこだわりを持つこちらのカフェに訪れたら、美味しいと評判の卵料理をいただきましょう。フランス語と英語で書かれたメニューにフランスの香りを感じつつも、オーストラリアらしいボリューム満点のブランチメニューが並びます。
小さなココット鍋に入ったトマトソースベースのベイクド・エッグ・ドゥーは、まろやかな半熟の卵とトロリと溶けたチーズ、ピリ辛のチョリソのバランスがいい一品。上に乗ったサクサクのアーモンドも香ばしくて、添えられたバゲットとの相性も抜群です。
ホタテが入ったホワイトソースベースのベイクド・エッグ・トロワには、カリカリに焼いた生ハムが豪快に突き刺さっています。やさしい味わいのカリフラワー・ピューレに魚介のダシが染み込んで、何とも言えないコクを生み出しています。こちらもバゲットを浸す手が止まらない味わいです。
一見カフェのブランチだとは思えないほどあまりにも盛り付けが美しいこちらは、サクサクのパイに挟まれたマグロのタルタル。マグロのたたきやポーチドエッグにはアイオリソースが添えられていて、崩すのはもったいないですが気にせず豪快にソースを絡めていただきましょう。
しっかりとしたコクを感じる香り高いコーヒーは、メルボルン有数のロースターの1つ「Padre Coffee(パドレ・コーヒー)」の豆を使用。こちらではカフェでは珍しく、朝食の時間からカクテルを始めとするアルコールも提供しているので、ブランチを食べながらワインも楽しめます。さらに金曜には夜の営業もしています。
オーストラリアのブランチカルチャーを体感
ハードウェア・ソシエテはメルボルンにあるお店の他にも、カフェの本場であるパリにも進出しています。メニューはフランス語でも書かれていますが、店員さんによるとパリのメニューはメルボルンとは若干異なるそう。パリのお店でオーストラリアのカフェ文化を味わうのも面白そうですね。
休日の朝食時になると行列ができるほどの人気店です。予約は受け付けていないので行列覚悟で訪れるか、7:30からオープンしているので早めの朝食か、ランチ前に訪れましょう。「卵好き」には是非訪れていただきたい、洗練されたオーストラリアン・ブランチが楽しめるお店です。
- ハードウェア・ソシエテ
- オーストラリア / カフェ・喫茶店
- 住所:10 Katherine Place, Melbourne, Victoria, 3000, Australia地図で見る
- 電話:03-9621-2100
- Web:https://hardwaresociete.com/