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謎に包まれた神秘的な山城をハイキング!岡山【鬼ノ城】を歩こう!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:39都道府県

2021年3月12日更新

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写真:まき

岡山県総社市にあります【鬼ノ城】は、日本の歴史書にも記載されていないために築城時期なども不明で、多くの謎に包まれた古代山城です。日本100名城の1つに選ばれていますが、まだ知名度は低いよう。が!実際に足を運んでみると、山城らしく目の前には広大な景色が広がり、お天気が良ければ小豆島や屋島を望むこともできるんですよ!ぜひハイキングがてらにお出かけくださいね。

この記事の目次表示

謎に包まれた古代山城【鬼ノ城】とは?

吉備高原最南端の総社市にある、標高397mの鬼城山(きのじょうざん)。鬼ノ城は、この鬼城山に築かれた古代山城で、長さ約2.8kmの城塁がまるで万里の長城のように巡っているのが特徴です。城内の広さは約30haあります。

7世紀後半に築城されたのではないかと言われていますが、詳細が分かっておらず多くの謎に包まれています。現在は、復元された門や石垣などを見ることができるほか、素晴らしい景色を楽しむこともできます。

さぁ!鬼ノ城を歩いてみましょう!

  • 写真:まき1/1000に縮尺した地形の模型

車で鬼ノ城へ向かう場合、砂川公園の入り口から入って狭く急な上り坂を進んで行くと、【鬼の釜】がある新山集落に入ります。鬼ノ城に住んでいた鬼神が、この釜でいけにえをしていたという説もあります。

その400m先に鬼城山ビジターセンターがあり、無料で駐車することが可能です。ビジターセンターでは、鬼ノ城の詳しい情報を知ることができ、上の写真でご紹介した模型や映像、パネルなどを見ることができます。見応えがありますので、時間をかけてご覧になる場合は30分近くかかると思いますよ。

こちらが登山口になりますので、十分に予習してから遊歩道を歩いていきましょう。

  • 写真:まき展望台から見える角楼(左端)・西門(中央)・高石垣(右側)

しばらくすると、復元された西門と、それを防備する角楼に着きます。

  • 写真:まき復元された西門

急な坂道になっていますが、こちらまでは車椅子でも行くことができるほか、杖を貸し出してもらうこともできます。鬼ノ城を一周歩く時間がない場合は、こちらまで歩くだけでも雰囲気を味わうことができますよ。

  • 写真:まき城内から見た西門
  • 写真:まき西門からの眺め

城内には、至る所に敷石がしっかりと敷き詰められています。雨水などが城壁を壊すのを防ぐために考えられたそうなのですが、総重量は数千トンとも言われています。沢山の重い石を運ぶのは大変だったでしょうね。

  • 写真:まき城外だけでなく城内にも敷き詰められた敷石

鬼ノ城には、合計4つの城門と6つの水門が作られており、西門をあとにして南門までの間に3つの水門が見られます。水門は深く掘られていて、飲み水を確保していたそうですよ。

  • 写真:まき南門跡

南門は西門と同じ造りで、復元はされていないものの、門跡からも大きくて立派だったことがわかります。間口は12mを超えるそうです。通用部の敷石は残っているので、ぜひご覧になっていただきたいです。

  • 写真:まき東門跡

南門からさらに遊歩道を進むと、2つの水門が続き、今度は東門跡が見えてきます。実は一番最初に発見されたのが東門で、東門のみ丸い柱が用いられていました。

  • 写真:まき屏風折れの石垣

更に歩くと、屏風折れの石垣の上に出ます。ここは一番印象に残っている場所で、この辺りで川の流れる音が聞こえたのですが、その川の名は【血吸川(ちすいがわ)】というそうです。昔、この川で一体何があったのでしょう?恐いですね!

  • 写真:まき屏風折れの石垣からの眺め

お天気がいいと、ものすごく眺めが良く、腰を下ろして休憩するのにいい場所です。

  • 写真:まき磨崖仏

続いて温羅旧跡の石碑を通り、最後の見どころである北門に向かいましょう。ここは鬼ノ城の裏門にあたり、中心に排水溝がある特殊な門です。

その後は「総社のふるさと自然の道」を歩いて市道まで下り、岩屋への旧道を上って行くと、駐車場へと戻ります。

鬼ノ城でのハイキングの注意点&アドバイス

気候のいい時期にいらっしゃるのがいいと思います。自然がいっぱいなので、時期によってはトカゲやシマヘビに出会えます!苦手な方は、逃げて下さい(笑)。

道や展望台には、屋根などの日除けがありません。暑い時期には日差しが眩しいので、脱水に注意して下さい。季節を問わず、飲み物は持って行かれるほうがいいと思いますよ。

靴は特に登山用のものでなくても、スニーカーで大丈夫です。歩くことが苦痛でない方であれば、それほど体力がいるわけではありませんので、ご安心しておでかけください。

砂川公園ものどかですので、鬼ノ城に向かう前後に、お弁当などを召し上がってもいいと思います。

鬼ノ城に行くなら!お土産にもおすすめの【きびだんご】を食べよう!

岡山県には美味しい名物が沢山ありますが、中でも【きびだんご】はまさに鬼ノ城にピッタリ♪実は鬼ノ城は、昔話「ももたろう」のルーツであると言われる「温羅伝説」の地であり、鬼ヶ島のモデルになったと言われているのです。

  • 写真:まき廣榮堂のきびだんご
  • 写真:まき包み紙には可愛いイラストが♪

岡山市内ではよく見かけますが、鬼ノ城から一番近い所では、車で20分ほど離れた所にある「国民宿舎サンロード吉備路」の売店で、聖和堂と中山昇陽堂のきびだんごが販売されています。

鬼ノ城からの景色をご覧になりながら召し上がるのはいかがでしょうか?お土産で差し上げてもきっと喜んでいただけると思いますよ。

おわりに

7世紀後半に築城されたと推定されている吉備の山城【鬼ノ城】は、古代吉備王国の繁栄をしのばせています。歩きながら古代に思いを馳せていると、壮大な世界が思い浮かびますよ!まだまだ解明されていないことが沢山ありますが、1度足をお運びになっていただきたい場所の1つです♪

鬼ノ城
岡山 / 城
住所:岡山県総社市奥坂地図で見る
電話:0866-92-8277(総社市商工観光課)

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そんな私が主人と出会って、ますますそれらがエスカレートしちゃいました(笑)
25年以上、食に関する仕事をしていますので一番の得意分野はズバリ「グルメ」♪
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