下諏訪町(諏訪郡)

【長野・諏訪】芥川龍之介・与謝野晶子も宿泊した「聴泉閣かめや」で過ごす上質な時間

取材・写真・文:

愛知在住

2023年12月18日更新

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江戸時代から宿場町として栄えた下諏訪。ここに300年以上の歴史を誇る老舗旅館があります。明治時代には、島崎藤村、芥川龍之介、与謝野鉄幹・晶子など諸文豪も宿泊した記録が残されている、歴史が薫る、聴泉閣かめやを紹介します。

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下諏訪の歴史と聴泉閣かめや

下諏訪は、中仙道と甲州街道の分岐点の宿場町として栄えました。多くの商人のや旅人が行き交ったこの町は、中仙道で唯一温泉が楽しめる宿場町だったそうです。参勤交代の諸大名らも道中この地で宿泊をしていました。

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そんな下諏訪にある聴泉閣かめやは、300年余りの歴史を持つ温泉宿。参勤交代の諸大名や、第5代将軍~第14代将軍の歴代御台所の花嫁行列の宿泊地でもありました。幕末には、仁孝天皇の皇女和宮も徳川家茂に嫁ぐため江戸に向かう道中で宿泊しました。明治時代以降には、多くの文豪たちが滞在した歴史の一端に触れることのできる旅館です。

聴泉閣かめやのおすすめポイント

資料館

文豪たちがこの旅館に宿泊した軌跡が残されています。

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こちらは芥川龍之介が下諏訪の芸者に宛てた自筆の恋文。まさか、この時代にラブレターが公開されているなんて夢にも思っていないでしょうね。

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与謝野鉄幹・晶子は宿泊台帳に名前を確認することができます。夫婦仲睦まじく滞在した様子が眼に浮かぶようです。

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島崎藤村は、宿泊した部屋まで記録が残っています。「富士の間」という部屋に滞在して、『夜明け前』などの作品の執筆活動にいそしんでいたそうです。旅館に宛てたお礼状が展示されています。こちらの部屋は現存しており、宿泊することもできます。文豪と同じ景色を眺められたら、いっそう旅の時間が思い出深いものになりそうですね。

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また皇女和宮がお泊まりになった「上段の間」は資料館として保存され、見学することができます。

客室

客室は本館と新館合わせて9部屋のみ。本館は、隣接した諏訪大社の木々の風を感じることができます。新館は窓の外に石庭が設けられ、広々とした部屋で、ゆったりとくつろげます。

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館内に温泉がありますが、内風呂もあなどれません。檜の浴槽で、浴室全体によい香が漂っています。

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温泉

下諏訪の温泉は、神様がお化粧用のお湯を浸した綿を置いた場所から温泉が湧いたという伝説があり、古くから名湯として知られてきました。

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弱アルカリ性で疲労回復に効くと言われています。大浴場は内湯と露天風呂がそれぞれ一つずつ。お湯の温度も熱すぎず、ちょうど良い湯加減です。

湯上がり処にはウォーターサーバーが置かれているのも嬉しい心遣いです。

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お料理

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2020年9月現在はコロナ対策のため、部屋食での提供です。家族水入らずでゆっくり食事を楽しめますね。

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お料理は、郷土料理を現代風にアレンジした懐石です。諏訪湖で採れた食材や旬の食材を使ったお料理は、目にも舌にも味わい深いものです。

おわりに

聴泉閣かめやは、諏訪大社に隣接しているので観光にも便利な立地が魅力。歴史に思いを馳せる旅にぴったりの旅館です。

聴泉閣かめや
下諏訪町(諏訪郡) / ホテル / 温泉旅館
4.5 (24件の口コミ)
料金(目安):12,960円〜48,425円
宿泊時間:15:00〜10:00
住所:長野県諏訪郡下諏訪町3492地図で見る
電話:0266-75-0161
Web:https://www.ckameya.com/

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路地裏あるき大好きな、自称☆台湾親善大使☆
台湾のゴハン、優しさとテキトーさを合わせもつ人たち、景色に魅了されて、1年に最低1回は台湾を訪れています。定番の観光スポットからディープな楽しみ方など、いろいろ発信したいです。
台湾以外の海外•国内のたび情報もたくさん紹介します。

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