多治見市

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:44都道府県

2021年12月1日更新

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1Fでまずは受付。タイルカーでの記念撮影も忘れずに♪

入口に入ると、受付、ショップ、体験工房がありますが、ここ1Fの目玉はコレ!!

タイルで埋め尽くされた車!! よくぞ、まぁ、これだけビッチリと!よーく観ると、ライトの部分に「かさ はら」、バンパーには「大すき タイル」と書かれていたり…これを造った人たちが、どれだけタイル好きなのかがわかります。

ナンバープレートは「多治見 2009-11」。このミュージアム自体は2016年にオープンしたのですが、この タイルカー は、2009年11月に作られたのでしょうか。

尚、観覧料300円(高校生以下は無料!)が必要なのは3F〜4Fの展示場だけではありますが、2Fのタイルコンシェルジュ、1Fの体験工房、ショップのみをご利用の方も、まず入館したら目の前にある受付でその旨をお伝えください。

「体験工房」でオリジナル作品を作ろう!

さすがに車のような大物は作れませんが、1Fの奥にある「体験工房」では、自分が選んだモザイクタイルで、自分が好きなようにデザインした小物が作れます。受付で、1アイテム500円の引換券を購入してから来てくださいね。

どれを選んでも一律500円

作れるのは、写真立て、コースター、小物掛け、ミニチェア、ミニデスクです(上記の写真を参照)。体験工房のカウンターで何を作りたいかを申し出て、ベースの素材を受け取ります。このベースに自分好みのモザイクタイルを貼り付けていく、というわけなのですね。

作業テーブルには、1組ずつ案内してもらえます。8人で1テーブルくらいなので、他のお客さんと相席になることもありますが、テーブルの仲間同士で仲良くなると、それもまた楽しいですヨ。

たっくさんのモザイクタイルに触れよう!

席を確保したら、まずはモザイクタイルを取りに行きましょう!

スタッフさんから「余ったタイルはご自分で元に戻して頂いております。取りすぎると最後が大変ですよ〜。」と言われるのですが、この色鮮やか、形豊かなタイルを見てしまったら、「アレもソレもコレも、使いたーい!!」となってしまうに違いありません。

集める前から「こういうデザインにしよう…」と念入りにデザイン計画をしている人から、思い思いのままに貼り付けていく人まで様々です。あなたはどちらのタイプ?!

小さなお子様連れの方に嬉しいのは、モザイクタイルは一般的な木工用ボンドで貼り付けられるので、子供が好きなように創作できる、ということ。ちょっとくらい、手がベタベタになっても大丈夫です。

作業テーブルのすぐ後ろに、手を洗う場所もあるのもありがたいです。

さて!出来上がったら、木工用ボンドが少し固まるまで…せめて30分くらいは寝かしておきましょう。慌てて帰ってみたらば、崩れていた…というのは悲しいですもんね。(最終的にガッチリ固まるのは、木工用ボンドなので24時間くらいはかかります)

そんな30分を潰すのに良いのが、3F〜4Fのミュージアム!

3F〜4Fのミュージアムも見応え満載

一番最初の受付でミュージアムチケット300円を購入すると、服の上に貼るシールが貰えるので、よく見えるところに貼り付けてから展示場へ向かいます。ミュージアム内であれば、どのタイミングで展示場に行っても、何度でも行き来しても大丈夫です。

先ほど述べた通り、4Fまでエレベーターで登ってから、階段で降りていくのが一番ラクに楽しめると思いますので、4F→3Fの順でご紹介します。

4F:実際に使われていたタイル作品がいっぱい

入口のある1Fは洞窟のような雰囲気なのですが、4Fに来ると、そのギャップに驚きます。パァーーーっ!と明るい光景で、一面、色鮮やかなモザイクタイルが。

一番最初に目に入るのは、キラキラと宙に浮いているかのようなモザイクタイルたち。ここは外へとつながっています。青空が見えたり、当然、雨の日は雨が振り込んで来ます。

近くに寄って観ることも触ることもできます。雨ざらしになるような場所にあって大丈夫?!と思うかもしれませんが「タイルは雨にも風にも日光にも強い!」というメッセージを込めて、あえてこういう半屋外に展示してあるとか。

この4F、全体的なディレクションこそ 藤森照信 さんが指揮を取ったそうですが、展示品は実際に使われていたものばかり。このミュージアムができるずっと以前から、モザイクタイルを守りたいという笠原町の有志が、解体されそうになったモザイクタイル作品を集めてきたんだそう。

トイレも何とも昔懐かしい…昔のおばあちゃん家のトイレも、モザイクタイルだったなぁ…などと、ぼっとん便所 を思い出してしまいます。(現代っ子は「ぼっとん便所」なんて知らない?!)

3F:タイルの歴史&製造方法

3Fは、タイルの歴史や製造方法の紹介、また今となっては貴重な昭和のタイルたち、そして定期的にテーマの変わる企画展示室があります。

モザイクタイルは最初から「タイル」として作られたわけではなく、 【山内逸三】という 茶碗 を製造していた窯元が、茶碗製造の技術を生かして大量生産を成功させたんだとか。ここで、「ミュージアム外観の花柄に茶碗が使われている」所以に繋がりますね。

面白いのは、上記の写真にある「貼り版」 。モザイクタイルはとても小さいので、一つ一つ貼っていては時間がかかる!ということで生まれたんだそう。壁にかかっているのが木製の「貼り版」 、床に並べられているのが、実際にタイルがハマった状態です。

タイルをはめたら、上から紙を貼り、一旦ぺろっと剥がす、その裏に接着剤を塗り、壁に施工する。接着剤が乾いたら、紙を剥がせば、完成ー!というわけですね。これらの貼り版デザインはタイル職人が自ら行っていたんだそう。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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