多治見市

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:44都道府県

2021年12月1日更新

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「モザイクタイル」とは、とーっても小さいタイルのことで、その魅力は奥深い!常設の展示品も素晴らしいですが、小物作りも楽しんでみませんか?!ワンコイン500円で自分だけのオリジナルアイテムが作れるので、カップルからファミリーまで色んな方に人気です♪

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モザイクタイルの生産が盛んな「多治見」とは?!

今やすっかり 多治見 は全国区で有名。今回ご紹介するモザイクタイルで…ではないのが残念なのですが、「この夏、最高気温を更新したのはどこ?!」というニュースで「多治見」に聞き覚えはありませんか?

そうです。熊谷や館林などと一緒に、毎年、真夏の最高気温を競い合っている、あのアツイ街(笑)多治見 です。

そんな多治見は岐阜県でありながらも、名古屋のベッドタウン といわれるほど、交通網や地理的にも名古屋寄り。いわゆる岐阜市といった岐阜県の中心地とは文化や産業、方言も異なります。

  • 写真:まき子

多治見の文化・産業といえば、やっぱり 美濃焼 。隣の街、土岐市や瑞浪市と合わせて3つの街で生産される陶磁器のことを 美濃焼 と呼びますが、土岐市や瑞浪市は「食器類」が盛んなのに対し、多治見市はもっと広義的な 「セラミック」という分野で生産量が日本No.1!

今回ご紹介する【モザイクタイル】も、そのセラミックの一つ。ただのタイルとは異なり、小さな小さなタイル です。多治見市の中でも 笠原町(かさはらちょう) はモザイクタイルの生産量が、これまた日本No.1!

【多治見市モザイクタイルミュージアム】も、その 笠原町 にあります。

子供から大人まで楽しめる【多治見市モザイクタイルミュージアム】

タイルというのは、そもそも「芸術品」ではありません。少し古い家、銭湯、旅館などでよく見かけるように、水場など、生活に馴染んだ場所に使われています。

でも、現代家屋ではほとんどタイルは使われていないので、現代の子供は「タイル」といってもピンとこない子が多いのではないでしょうか。

そんな次世代にもタイルのことを伝え続けたい、そしてこれからの時代に合うタイルを提案したい、ということで立ち上がったのが 【多治見市モザイクタイルミュージアム】です。

有名な建築デザイナー【藤森照信】さんが全体を監修

「笠原町のモザイクタイルのミュージアムを作りたい!」という市民の熱い想いを引き受けて、ミュージアム全体のデザイン監修を行ったのは、知る人ぞ知る、有名な建築デザイナー【藤森照信】さんです。

【藤森照信】さんがデザインした建築物は、日本ならではの温もりを感じられる…でもちょっとだけ “非日常” が盛り込まれたテイストが特徴で、【多治見市モザイクタイルミュージアム】も、外観全体、内装、4Fの展示物など、アチコチに “藤森エッセンス” が散りばめられています。

看板がない?! 入口はどこ?!

まずファサード。「え?これだけ?」と思うかも知れませんが、本当にこれだけです。よくある「○○ミュージアム」とババーン!と書かれた旗がなければ、看板もありません。さりげなーく「入口↑」という立て札があるだけ。

それに「入口?! どこが入口?!」と思う方も多いはず。傾斜面にある細い小道を辿って行くと、そこにある小さな扉が入口です。この一本道の「この先は何があるんだろう?」と、ドキドキするようなあしらいも粋ですよね。

入口の前まで来ても、特に何も書かれていません。まるで、何か秘密の部屋の前に来たかのような、隠れ家のような感じ…でも、それが逆に好奇心をそそります。

外観は美濃焼の粘土の「採土場」

ミュージアムの全体的な外観、モリッと何かが出て来たかのような茶色の建物は、美濃焼の材料となる粘土の 採土場 をイメージしているんだとか。

この土色の壁には、遠目からは小花のようなものが散らされているように見えますが、近くに寄ると、タイルで表現されているのがわかります。

その中に混ざって、いくつか 茶碗 が混ざっているのがわかるでしょうか?「なぜ、茶碗?!」と思うかもしれませんね。そのワケは、3F展示場に展示されています。(後ほどご紹介します)

1F〜4Fの階段は「登り窯」をイメージ

ミュージアム内は、1F〜4Fに分かれています。エレベーターがあるので、足腰が不自由な方、4Fまで登るのが辛い方にはありがたいのですが、ぜひ 階段 も観てみてください。

この階段も、ミュージアムの一つです。美濃焼 といえば、 登り窯 という傾斜面を利用した焼き窯が有名ですが、そんな登り窯をイメージして作られたそう。

4Fまでエレベーターで登ったあと、1階ずつ階段を降りて行くのがラクかつ満喫できるルートだと思います。

大人も子供も楽しめる「体験工房」

このミュージアムでは、展示品に実際に触れてもOKであったり、自分でモザイクタイルを使ってモノを作れる「体験工房」があるなど、大人だけではなく子供も楽しめるのがポイント!「体験工房」ではワンコイン500円 でオリジナルのモザイクタイルグッズが作れるので、ファミリー、友達同士、カップルにも大人気です♪

なお「体験工房」は木工用ボンドを使うので、乾かすのに30分くらいかかります。なので、【体験工房】 → 【乾かしている間にミュージアムを散策】という流れがオススメ!

今回は、体験工房の様子をメインに、入館してからの楽しみ方についてもご紹介します。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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