長い間軍事政権だったミャンマーですが、2011年から進んだ民主化により訪れる人が増え、2014年には観光客増加率が東南アジアで1位になりました。しかしまだまだ「開けたばかり」のこの国、今のうちに行ってみたいと思う方はたくさんいるのではないでしょうか。そこで、ミャンマーで一番有名で、定番ではあるけれど絶対に行くべきお寺「シュエダゴン・パゴダ」をご紹介いたします。
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シュエダゴン・パゴダとは?
シュエダゴン・パゴダはヤンゴンにあるお寺で、地震による崩壊や復旧も経験していますが、約2,500年の歴史を持ち、お釈迦様の聖髪が納められているとされています。それぞれ「シュエ(金)」「ダゴン(ヤンゴンの旧名)」「パゴダ(仏塔)」を意味し、その名の通り、黄金に輝くたいへん美しい仏塔があります。
ヤンゴンはミャンマーの「旧首都」(2006年からの首都はネピドー)ですが、旧といえど今でも経済の中心地であり、人口も密集している場所です。そんな旧首都に位置するシュエダゴン・パゴダは、仏教徒が多いミャンマー人にとっての聖地、観光客にとっての一番の観光地として多くの人に親しまれています。
気を付けたい・準備しておきたいこと
外国人の入場料と服装規定など
外国人は入場料が必要です(2016年9月時点で8,000チャット=約700円)。お金を渡すと「募金は?」と言われるので、可能な方はそちらも支払いましょう。お寺なので男女共に短パンやタンクトップ、キャミソールなど肌の露出がある服装では中に入れません(「ロンジー」と呼ばれる腰に巻く布の販売もあります)。
そして中は土足厳禁(靴下・ストッキング含む)です。シュエダゴン・パゴダは本殿に着くまでに長いエスカレーターがあり、(あまり安全とは思えませんが)裸足で乗ります。
自分は何曜日生まれ?
パゴダ(仏塔)の周りには8つの曜日を象徴する動物が祀られています。曜日なのになぜ8?という疑問がわくかと思いますが、水曜日だけは午前と午後で分かれているのです。
ミャンマー人は皆自分の生まれた曜日を知っていて、それぞれの守護動物にお参りに行きます。ミャンマーのお寺に行く際にはぜひ自分が何曜日に生まれたのかを調べておきましょう。8曜日は以下の通りです。
■日(太陽):ガルーダ(鳥)
■月(月):トラ
■火(火星):ライオン
■水-午前(水星):牙のあるゾウ
■水-午後(ラウ※架空の星):牙のないゾウ
■木(木星):ネズミ
■金(金星):モグラ
■土(土星):ナーガ(龍)
ミャンマーの人達にとって大切な場であることを忘れずに
私達にとっては観光地ですが、ここはあくまでも仏教徒の「祈りの場」です。敬意を払い、失礼のないよう、静かに見学をしましょう。
日が落ちてからも素晴らしい
シュエダゴン・パゴダでもう一つ体験していただきたいのが、夜のライトアップです。敷地が広く、短時間では周りきれない上に、昼間に見ておきたい内観もあり迷うところですが、入場券は一日有効で出入りできるそうなので、一旦食事などで外に出て、また戻るのも良いかと思います。
日のあるうちに見るパゴダも本当に美しいのですが、夜改めて見るとまた違った感動があります。ちなみに地元の方に言わせると、早朝のパゴダが一番きれいなのだそう。午前5時から午後9時までが開場時間なので、何時に行くかよく検討したいところですね。
いかがでしたでしょうか。他にも見どころ満載のシュエダゴン・パゴダ、ヤンゴンに行かれる際はぜひご予定の一つに入れてみてください。
- シュエダゴン・パゴダ
- ミャンマー / 寺
- 住所:Shwedagon Pagoda, Yangon地図で見る
- 電話:+95 9 534 3782