ミャンマーのリゾート地の一つ、インレー湖。湖畔にはリゾートホテルが並んでおり、西洋人がバケーションを悠々と過ごしている様子が見られますが、ボートで奥に行くと、その土地に住んでいるインター族が日常生活を過ごしている場所になっており、独特の生活文化を垣間見ることができます。今回はこのインレー湖をボートで巡るツアーをご紹介します。
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インレー湖とは
- 出典:www.flickr.comInle Lake at Sunset. by richard evea
インレー湖はシャン州ニャウンシュエ県にある湖です。ヤンゴンから1時間のフライトで到着するヘーホー空港がインレー湖に行くための空路での入り口です。
空港からまずはインレー湖観光の拠点となる街、ニャウンシュエに行きましょう。タクシーで約1時間で着きます。ニャウンシュエの中心地からは西に進むと徒歩15分ほどでインレー湖に続く運河に到着します。
ボートのチャーターの仕方
運河にはたくさんのボートが並んでいます。歩いていると船頭さんが来てくれますので、何時間のチャーターが可能なのか(多くは1日/約8時間のコースか、半日/約4時間のコースです)を聞きましょう。
だいたい案内されるところは決まっているようですが、もしガイドブック等で見て、訪れてみたいところがあればそこからは交渉となります。
多くのボートは5人まで1台のボートに乗ることができます。料金はボート1台の値段で提示されます。今回は1日/約8時間で、18,000チャット(約1,470円)のツアーの様子をご紹介します。
ボートツアー開始の時間について
暑い時期は、昼間から出発するとボートの上で強い日差しを受けることになり、とても辛いので、朝早くから出発するほうを断然お勧めします。前日の夕方には交渉をし、翌日朝に出発してもらえるように集合時間を決めておくといいでしょう。
いざ、出発!!
運河にある船着場に到着すると、乗り込むボートに案内されます。
ここで救命胴衣を着て、船着場からボートを出し、早速出発!
ボートはスピードを増し、かなりの風を感じ、そして水しぶきが飛んできます。
15分ほど進むと”Welcome to Inle”の看板。ここから「インレー湖」です。
人々の生活が垣間見える湖上
まず目に入るのがここインレー湖に住むインター族の漁師。小さい船に片足で立ち、船を漕いでいる姿を見ることができます。インレー湖を象徴する景色としても有名です。
浮畑と住居で湖上生活を垣間見られます
しばらくすると突如湖上に広い緑色の畑が出てきます。インレー湖では湖の上に農地があり、トマトや唐辛子などを育てているそう。湖の湖面が揺れるとその農地もプカプカと揺れる様子が見えます。
そしてインター族の住居も見えてきます。水の侵入を防ぐため、住居の床が高いのが特徴です。
マーケットに行って人々の活気ある交流を見てみましょう
インレー湖に住む人々の貴重なお買い物場所になっている「五日市」。5日に1度の周期で日替わりで開催地が移動するので「五日市」と言うそうです。
ここでは新鮮な野菜からお土産にぴったりな小物、そして簡単な食事を取れるような出店もあります。人々が交渉しながら買い物をする、活気ある生活の様子を見ることができます。
工房見学でインター族伝統工芸作成現場を見学
ボートツアーでは湖上にある伝統工芸の工房に立ち寄ってくれます。もちろん、お土産としてショッピングもできます。
銀で作られたリアルなお魚を見よう!銀細工工房
細かい作業をして銀を細工していく様子がみられます。尻尾が本物のように動く魚のチャームがここでは有名です。また、銀で作られたピアスやネックレスなどのアクセサリーもあります。
可愛らしい小物がたくさん!紙工房
こちらでは丁寧に漉いた丈夫な紙で作られた工芸品を楽しむことができます。ランプシェイドや扇子が人気のお土産品だそう。
ここでは首長族の女性が織物を織る様子も見学することができます。記念写真撮影もできますよ。
日本でもおなじみのあの植物から糸が…!!織物工房
大きな機織りの機械を器用に動かしている若い女性。どんどん綺麗な布が出来上がっていく様子を見るのはとても面白いですよ。この織物、実はハスの茎の繊維からできた糸で作られています。器用にハスの茎から繊維を取り出す様子も見られます。
ハスの繊維からできた布は触り心地がよく、ストールがお土産品として人気だそうです。
いろいろな香りが楽しめるタバコ工房
工房に入ってすぐ、タバコの香りが漂ってきます。ここではアニス・メンソール・フルーツの香りのタバコを作っており、希望すれば試飲も楽しめるそうです。タバコを吸う方へのお土産にいいかもしれません。