世界で4番目に大きく、4億人以上の信者を抱えるという仏教。日本人にとって一番馴染みのある宗教と言っても過言ではありませんが、世界でも、特にアジア圏を中心に仏教は根強く普及しています。世界には多くのお寺や仏教遺跡がありますが、実は世界三大と呼ばれる仏教遺跡があるのをご存知でしたか?今回は旅先としても人気を誇る世界三大仏教遺跡をご紹介します!
この記事の目次表示
1.カンボジア アンコール・ワット寺院
カンボジアのシェムリアップという都市に位置するアンコール遺跡群。ここは9世紀〜15世紀に栄華を誇ったクメール王朝の王都であり、その遺跡を代表する寺院がこのアンコール・ワット寺院。カンボジアの国旗の中心にも描かれている、カンボジアを代表する遺跡です。
日本からの直行便はなく、タイやマレーシアなどの東南アジアの国か、中国・韓国を経由して訪れるのが一般的です。
アンコール遺跡群の中はとても広く見所がたくさん。トゥクトゥクをチャーターして回る場合でも最低1日、時間に余裕のある方は2日かけて観光されることをお勧めいたします。
そんなアンコール寺院で見て欲しい絶景はサンライズ。ちょうどアンコールワット寺院の裏側から朝日が昇り、美しいシルエットが手前の池に映り込む幻想的な姿を見ることができるんです。せっかくシェムリアップを訪れたならば、早起きをしてでもぜひ見たい絶景です。
2.ミャンマー バガン遺跡群
ミャンマーの首都ヤンゴンから飛行機で約1時間20分。ミャンマーのちょうど中央部に、最初のビルマ統一王朝であるパガン朝の首都であった街バガンはあります。
バガン遺跡の特徴はその遺跡の多さ。約41平方キロメートルのエリア内に、パガン朝時代に建てられた3,000以上のパゴダと呼ばれる仏塔が立ち並んでおり、圧巻の光景を作り出しています。
実はこの仏塔には登ることができるのですが、観光客の増加に伴い仏塔の損壊が発生したため、現在は遺跡保護の観点からそれが可能な仏塔は限られています。その中でも観光客に人気なのがシュエサンドー・パゴダ。こちらにはサンセットやサンライズのタイミングで多くの人びとが訪れます。
高い仏塔の上から見る夕日や朝日は当然絶景なのですが、筆者のオススメの絶景は昼間。青空の下に限りなく広がる遺跡群は見ていて飽きることがなく、バガンに来たことを実感できる美しい光景です。
3.インドネシア ボロブドゥール寺院
数々の島から構成される島国インドネシア。その中心であるジャワ島にあるジョグジャカルタと呼ばれる町の郊外に位置するのが世界遺産ボロブドゥール寺院です。日本人にも人気の観光地であるバリ島からは、飛行機で1時間。日本からも比較的アクセスしやすい遺跡です。
ボロブドゥール寺院は、8世紀〜9世紀にかけて建立された世界最大級の仏教遺跡。近づくとその大きさに圧倒されるのですが、実はこの遺跡が発見されたのは近年になってから。この遺跡は千年もの間メラピ山の噴火により火山灰の下で眠っており、1814年にイギリス人探検家らに発見され、ようやく発掘が開始されたのです。
そんなボロブドゥール寺院のオススメの絶景は頂上から見るサンセット。ジャングルに包まれたボロブドゥール寺院の西に落ちる太陽と仏塔の影が美しく調和したサンセットは、まさに一生に一度は見たい絶景。ぜひ遺跡の頂上からゆっくりと眺めることをおすすめします。