西大寺(さいだいじ)は、奈良県奈良市西大寺芝町にある真言律宗総本山の寺院です。聖武天皇によって建立された東大寺と対称的な存在として、創建されました。災害などにより境内の建物は変遷していますが、現在でも多くの堂や院が残っています。
この記事の目次表示
西大寺についての基礎知識
「西大寺」は、奈良県奈良市西大寺芝町にある真言律宗総本山の寺院です。東大寺と対称の寺院として創建され、南都七大寺(なんとしちだいじ)にも含まれています。シンプルで素朴な本堂をはじめとする様々な建物が残っており、観光客を集めています。
南都七大寺
「南都七大寺」とは、平城京およびその周辺に創建された大寺院の総称です。「興福寺」「東大寺」「薬師寺」「元興寺」「大安寺」「法隆寺」そして今回紹介する「西大寺」と著名な寺院が揃っています。
西大寺の見どころ
境内に咲く蓮の花
泥の中で自生して美しい花を咲かせる蓮(はす)は、俗世にまみれず清らかに生きることを想像させるという理由などで、仏教において神聖な花とされています。
蓮の花は、6月下旬~8月上旬に見頃を迎えます。その時期には「西大寺」とその周辺の「喜光寺」「薬師寺」「唐招提寺」の、南都の蓮の名所4箇寺を回って特別な御朱印を授与してもらうロータスロードというイベントが開催されています。
広い境内とたくさんの寺宝
広い境内にある建物は、時期にもよりますが、以下で紹介する4箇所を最大で見学することができます!寺宝も、経典「金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)」や仏像「釈迦如来立像(しゃかにょらいりつぞう)」をはじめ、絵画「十二天像(じゅうにてんぞう)」・工芸品「金銅宝塔(こんどうほうとう)」など数多く揃っています。
境内
本堂
西大寺の中心のお堂です。本尊である「釈迦如来立像」や、奈良県指定文化財の「弥勒菩薩坐像(みろくぼさつざぞう)」などが収められています。土壁を使わない独特の建築技法であることから、本堂自体も国の重要文化財に指定されています。
愛染堂(あいぜんどう)
江戸時代に京都近衛家邸宅の建物を移築して出来たお堂で、その変わった歴史から奈良県指定文化財になっています。寺宝のうち、「秘仏・愛染明王坐像(ひぶつ・あいぜんみょうおうざぞう)」などが収められています。
四王堂(しおうどう)
「四天王像」を収めるお堂で、過去何度か火災で焼失しています。現在のお堂は江戸時代(1674年)に再建された建物です。「四天王像」の他には、重要文化財に指定されている「十一面観音立像」が収められています。
聚宝館(しゅうほうかん)
昭和35年(1960年)に建設された収蔵庫です。「金銅宝塔」や「密教法具」、「大神宮御正体」、「吉祥天女立像」などが収蔵されています
拝観案内
境内を歩くだけなら無料ですが、上記で紹介した建物を見学するには、入場料金を支払う必要があります。
本堂
- 料金 大人:400円 / 高校・中学生:350円 / 小学生:200円
- 時間 8:30~16:30
愛染堂
- 料金 大人・高校・中学生:300円 / 小学生:200円
- 時間 9:00~16:30
- 秘仏・愛染明王坐像公開期間 1/15~2/4,10/25~11/15
四王堂
- 料金 大人・高校・中学生:300円 / 小学生:200円
- 時間 8:30~16:30
聚宝館
- 料金 大人・高校・中学生:300円 / 小学生:200円
- 時間 9:00~16:30
- 開館期間 1/24~2/4,4/1~5/31,10/25~11/15
全体拝観券
- 四堂すべて 1人1,000円
- 聚宝館以外三堂 1人800円
まとめ
「西大寺」はいかがでしたか?駅からも近く、見どころも沢山あるお寺です。奈良や京都に行く道中にも立ち寄りやすい立地ですので、是非一度訪れることをご検討ください!
- 西大寺までのアクセス:近鉄「大和西大寺駅」から 徒歩3分
- 西大寺
- 奈良 / 寺
- 住所:奈良県奈良市西大寺芝町1丁目1−5地図で見る
- 電話:0742-45-4700
- Web:http://saidaiji.or.jp/