【奈良】東大寺で初詣！大仏殿の窓が開くレアな一日

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• 年に2日だけ！大仏殿の窓が開くレアな瞬間が訪れる
• “東大寺の初詣”を徹底ガイド
•    起点はJR奈良駅から。バスでのアクセスがおすすめ
•    徐々に夜が明ける中、表参道を通って大仏殿へ
•    いよいよ大仏殿に到着！“お顔見せ”の貴重な瞬間に立ち会う
•    大仏様にご対面。正月花に彩られて華やかに♪鼻の穴くぐりも！
• 東大寺→春日大社のハシゴも可能！おすすめ初詣コース
• おわりに

年に2日だけ！大仏殿の窓が開くレアな瞬間が訪れる

古都・奈良の代表的観光地である東大寺。境内の大仏殿には、「奈良の大仏様」の愛称で親しまれる日本一の大仏・廬舎那仏が鎮座しています。

• 出典：www.photo-ac.com全長15ｍもの大きさは日本一！「奈良の大仏様」

この大仏様、普段は大仏殿の外からお顔を拝むことはできませんが、1月1日の元日と8月15日の盂蘭盆最終日の年に2回だけ、大仏殿の窓が開くタイミングがあるんです！

“東大寺の初詣”を徹底ガイド

筆者は1月1日の早朝に初詣として東大寺を訪れ、大仏様のお顔を“外から”ばっちり拝むことができました。アクセス方法や場内の様子など、取材当日の模様を実際の写真を踏まえ詳しくご紹介します。

起点はJR奈良駅から。バスでのアクセスがおすすめ

1月1日元日の朝、JR奈良駅を朝6時過ぎに出発。1月の朝6時はまだまだ薄暗く、闇の中に駅のカラフルなサインが浮かび上がります。

• 写真：かなたあきこ

JR奈良駅前のターミナルからは奈良公園周辺の観光名所を巡る循環バス「奈良交通 [2]市内循環・外回り」が出ており、東大寺へのアクセスもこちらが便利です。

• 写真：かなたあきこ

6時台は10分に一本ほどのダイヤで走っていますので、スケジュールにはそんなにシビアにならなくとも大丈夫。来たバスに乗車し、「東大寺大仏殿・春日大社前」で下車しましょう。朝は渋滞もないので、JR奈良駅前からは10分弱で到着します。

• 写真：かなたあきこ

徐々に夜が明ける中、表参道を通って大仏殿へ

バスを降りたら東大寺の表参道を通って、まずは「南大門」を通過します。参道の両脇に並ぶお土産屋さんもすべて閉まり、観光客もほとんどいない静けさの中での参拝は厳かな雰囲気。いつも大勢の人でにぎわう南大門も、荘厳さをさらに増したように感じます。

• 写真：かなたあきこ

こんなに朝早いのに、もう起きて活動しているシカ（下の写真左）に遭遇！寝起きの散歩でしょうか、エサをねだることもなくのんびり闊歩していました。大仏殿中門の手前に位置する「鏡池（かがみいけ）」も、波一つなく穏やかな姿です。

• 写真：かなたあきこ
• 写真：かなたあきこ

いよいよ大仏殿に到着！“お顔見せ”の貴重な瞬間に立ち会う

朱塗りの柱や梁が美しい「大仏殿中門」の姿が見えてきました。普段はこの門は閉鎖され、向かって左手にある料金所で参拝料を支払ってからの入場となりますが、元日は特別開放日ということで無料で誰でも参拝できるため、中門から直接中に入ることができます。「初詣」の墨書きに、お正月気分が盛り上がりますね。

• 写真：かなたあきこ

中に入ると真正面に堂々たる大仏殿の姿が。そしてちょうど建物の中央にある小窓が、たしかに開いています。

• 写真：かなたあきこ

少しずつ近づいていくと・・・窓の中にすっぽり収まるようなかたちで大仏様のお顔が見えます！貴重な瞬間に立ち会えたという興奮と、ちょっとユーモラスなお姿に笑ってしまいそうな可笑しさが綯（な）い交ぜに。

• 写真：かなたあきこ

周囲でも「顔が見える」「珍しい」と言いながら、写真をたくさん撮っている参拝客の姿が見られます。この元日の“お顔見せ”はわりと有名なイベントのようで、偶然というよりは明らかにタイミングを合わせて来られている方が多いようでした。

• 写真：かなたあきこ

大仏殿に近づきすぎると、角度の問題から小窓からお顔を出した大仏様は見えなくなってしまいます。ズーム機能のあるカメラを持参して、遠くからでもしっかり写真が撮れるようご準備を。

• 写真：かなたあきこ

ちなみに普段の大仏殿の様子は↑（上の写真）です。窓がぴったり閉じているのが分かります。

大仏様にご対面。正月花に彩られて華やかに♪鼻の穴くぐりも！

• 写真：かなたあきこ

大仏様のお顔をしっかり“外から”堪能したら、大仏殿の中に入りましょう。

• 写真：かなたあきこ

大仏殿の中に鎮座する大仏様は、お正月らしい南天や松などが両脇に飾られて華やかなお姿に。日本一の大きさを誇る大仏様への参拝は新年のスタートを切るのにふさわしく、清々しい気持ちになります。

• 写真：かなたあきこ
• 写真：かなたあきこ

大仏殿の場内は至って普通で、朝早いため若干人手が少ないかな？という程度で、いつもの参拝とほぼ変わりありません。違うとすれば、名物の“干支土鈴”の販売ブースがあることくらいでしょうか。大仏様の鼻の穴と同じ大きさの隙間をくぐり抜ける「鼻の穴くぐり」のコーナーも、普段通りにぎわっていました。

東大寺→春日大社のハシゴも可能！おすすめ初詣コース

朝6時過ぎにJR奈良駅を出発し、参拝を終えて表参道入口まで戻ってきたのが7時前。まだまだ朝は長いため、近隣にある春日大社へのハシゴも余裕で可能です。東大寺の表参道入口から春日大社までは、徒歩約10分とほど近く、お散歩気分で気持ちよく歩けますよ。

• 写真：かなたあきこ元日の朝7時過ぎの春日大社。人影もまばらです。

全国に3,000以上もある春日神社の総本山である春日大社。お正月の三が日で約50万人が訪れるとされる一大初詣スポットですが、元日の朝は空いています。筆者はまったく並ばずに参拝することができ、東大寺→春日大社と回って朝8時前にはJR奈良駅に戻って来られました。

• 写真：かなたあきこ

おわりに

大仏様のお顔を大仏殿の外から拝めるというレア体験ができる、東大寺の初詣ガイドはいかがでしたか？「早起きは三文の得」のことわざ通り、少し早起きすれば二時間足らずで、東大寺と春日大社の二大スポットの初詣が叶いますよ。次のお正月にはぜひ体験してみてください！