オランダ
オランダ観光
運河のある街並や絵本のような風車のある景色

オランダ最古の美しい都市・マーストリヒトの必見スポット13選!

取材・写真・文:

トラベルライター

2020年8月23日更新

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5. 名物デザート「フラーイ」(Vlaai)を楽しめるビスコップスモルンのカフェ

先述のベーカリー「ビスコップスモルン」隣接のカフェでは、オランダの南部地方・リンブルグ州の名物として有名なデザート「フラーイ」をいただけます。

  • 写真:トラベルライターマーストリヒト名物デザート「フラーイ」
  • 写真:トラベルライターマーストリヒト名物デザート「フラーイ」

このデザートはパイにも似ていて、チェリーやリンゴ、アプリコットなどのフルーツが豊富に使われています。フラーイの直径はおよそ30cm。「ビスコップスモルン」だけでなく、街のカフェやベーカリーなどでも販売されています。もちろん、オランダ全土で見つけることができます。

街の散策の合間に、休憩を兼ねて立ち寄ってみてはいかがでしょうか!

フラーイ(Vlaai):一切れ、2.5ユーロ(約320円)

6. ドミニカネン書店 (Boekhandel Dominicanen)

  • 写真:トラベルライタードミニカン書店内

この「ドミニカネン書店」は、13世紀に建てられた教会を利用している書店です。13世紀にドミニカ人のための修道院教会として建てられましたが、19世紀初頭からは教会としての機能を終えて、倉庫などに利用されていました。

  • 写真:トラベルライタードミニカン書店内
  • 写真:トラベルライタードミニカン書店入り口付近

近年になり考古学的な調査が行われ、その調査終了後の2006年から書店として利用されるようになったのです。そして、この書店をイギリスのメディアが取り上げたことで「世界で最も美しい書店」、と言われるようになりました。

  • 写真:トラベルライター屋根裏に描かれているフレスコ画

特に目立った飾りのある建物ではありませんが、屋根裏に描かれたフレスコ画(石灰壁に描かれた絵)は必見ですね!書店の3階まで上がると、天井をかなり近くで見ることができます。

オランダのズウォレという街にも、教会をリノベーションした美しい書店があります。詳しくは、以下の記事でお伝えしています。

ドミニカネン書店
オランダ / 本屋
住所:Dominicanerkerkstraat 1, 6211 CZ Maastricht地図で見る
Web:https://www.libris.nl/dominicanen

7. 聖母マリア教会 (Basiliek van Onze Lieve Vrouwe)

  • 写真:トラベルライター聖母マリア教会(裏側)
  • 写真:トラベルライター聖母マリア教会

マーストリヒトには歴史的な教会がいくつかありますが、この聖母マリア教会は11世紀に建てられたカトリックの教会です。ロマネスク建築の教会なので、窓も小さく建物の中は薄暗いのですが、教会に入ってすぐのところにある聖母マリアの礼拝堂は必見ですね!マリア像と黄金の彫刻はとても素晴らしく、印象的です。

  • 写真:トラベルライター聖母マリアの礼拝堂
  • 写真:トラベルライター聖母マリア教会内

教会の中へ入場できる時間は、毎日8:30から17:00まで。教会の入り口にある聖母マリア礼拝堂への入場は毎日8:00から20:00までで、どちらも無料で見学することができます。

聖母マリア教会
オランダ / 社寺・教会 / 教会
住所:Onze Lieve Vrouweplein 7, 6211 HD Maastricht地図で見る
Web:http://www.sterre-der-zee.nl/

8. フライトホフ広場 (Vrijthof)

  • 写真:トラベルライターフライトホフ広場

マーストリヒトには、「マルクト」の他にもう一つ大きな広場があります。それが、この「フライトホフ」広場です。この広場の周りには、レストランやカフェがたくさんあり、歴史的な建造物も立ち並んでいます。

その昔、この広場にあったマーストリヒトの守護聖人「聖セルファール司教」のお墓(現在の聖セルファース大聖堂)に巡礼者が訪れたことから、この広場にたくさんの人が集まるようになったそうです。

  • 写真:トラベルライター聖ヤン教会の塔から見るフライトホフ

現在でも、この広場では多くのイベントが開催されています。その一つに、地元のマーストリヒト出身で、クラシック音楽を通じて世界的に大活躍している「アンドレ・リュウ」André Rieu という音楽家による大規模なコンサートがあります。毎年、この広場で開催されているのです。

動画には、そのフライトホフ広場の様子をコンサートを通じて見ることができます。歴史のある街であることに加え、音楽の街としても名高いマーストリヒトです。

フライトホフ広場
オランダ / 公園・動植物園 / 広場
住所:Vrijthof, Maastricht地図で見る

9. 聖セルファース大聖堂 (Sint. Servaas basiliek)

  • 写真:トラベルライター聖セルファース大聖堂(中央右側)

フライトホフの広場には隣接した2つの教会があります。その1つが、この聖セルファース大聖堂です。ユネスコの世界遺産でもあるこの教会は、オランダで最も古いと言われています。

最初に教会が建てられたのは、なんと6世紀だそうです!その後、何世紀にもわたり増改築が行われて、現在の姿になっています。教会の名前にもなっている聖セルファースとは、4世紀にこの地ににやって来たマーストリヒトの守護聖人です。聖セルファース司教はこの地で生涯を終え、その司教が埋葬されているのがこの教会です。

  • 写真:トラベルライター聖セルファース大聖堂、入り口の彫刻
  • 写真:トラベルライター聖セルファース大聖堂の中庭

教会内には、宝物の部屋 (Schatkamer) があり、聖セルファースに関する金や銀で出来た宝物などが数多く展示してあります。

  • 写真:トラベルライター聖セルファース・黄金の像
  • 写真:トラベルライター聖セルファース大聖堂、金銀の宝物

教会への入場は無料ですが、宝物の部屋の見学は有料となります。

大人 4.5ユーロ(約575円)、18歳以下と65歳以上 3ユーロ(約385円)
聖セルファース大聖堂
オランダ / 社寺・教会 / 教会
住所:Keizer Karelplein 3, 6211 TC Maastricht地図で見る
Web:http://www.sintservaas.nl

10. 聖ヤン教会 (Sint. Janskerk)

聖ヤン教会は、隣に並んでいる聖セルファース大聖堂と兄弟のような教会です。

  • 写真:トラベルライター聖ヤン教会

当初は、聖セルファースの巡礼教会として機能していましたが、その後プロテスタントの手に渡りました。赤い色の塔がとても特徴的な教会で、この教会も古く12世紀に建てられて、現在の建物となったのは14世紀にできたものです。

この教会でのオススメは、塔に登って街を一望する事です。教会の説明によりますと、塔の高さはおよそ80mですが、登ることができるのは地上43mの高さまでです。らせん状の狭い石段をひたすら登っていくと、マーストリヒトの街を360度見渡すことができる美しい絶景が待っています!

  • 写真:トラベルライター聖ヤン教会、塔へ登る階段
  • 写真:トラベルライター聖ヤン教会、塔の上部
  • 写真:トラベルライター聖ヤン教会、塔から街の眺め
  • 写真:トラベルライター塔からの景色、聖セルファース大聖堂とファイトホフ広場
教会の見学:無料
教会の塔に登る料金:2.5ユーロ(約320円)、子供(18歳未満)1.5ユーロ(約190円)
聖ヤン教会
オランダ / 社寺・教会 / 教会
住所:Vrijthof 24 6211 LD Maastricht地図で見る
Web:http://www.stjanskerkmaastricht.nl/

11. ヒルポート (Helpoort)

  • 写真:トラベルライターヒルポート(Helpoort)

ヒルポートは13世紀(1229年)に建築が始まり、マーストリヒトで最初にできた要塞都市の壁の一部分で、かつては都市への出入口となっていました。このヒルポート門は現在、オランダで残っている最も古い要塞都市の門です。

門をくぐるとそこには小さな博物館があり、中世の時代の要塞都市に関する資料が展示されています。その中には模型の大砲と石でできた砲弾も展示されています。博物館への入り口は、門の裏側の左脇にある扉から階段を上がって行きます。

  • 写真:トラベルライターヒルポートの裏側(博物館への入り口・左側)
  • 写真:トラベルライターヒルポート内の小さな博物館

ヒルポートの脇は公園になっていて、壁沿いにたくさんの大砲も置かれています。ピクニックに訪れる人も多く、地元の人達のくつろぎの場ともなっています。

  • 写真:トラベルライターヒルポートの脇にある公園
  • 写真:トラベルライターヒルポート脇にある公園の大砲
ヒルポート
オランダ / 建造物
住所:Sint Bernardusstraat 24b, 6211 HH Maastricht地図で見る

12. ファイフコッペン(De Vijf koppen)

  • 写真:トラベルライターファイフコッペン

この壁は中世の時代に、マーストリヒトの要塞都市に建てられた壁の一つです。オランダ語の「ファイフコッペン」とは、日本語で「5つの頭」という意味です。

昔の話になりますが、17世紀のスペイン30年戦争において、オランダに対抗するスペインに対して、オランダを裏切ったとされる5人の容疑者の頭を切り落としてここに並べたことから、この名前がつけられたそうです。

  • 写真:トラベルライターファイフコッペンの上部へ行く通路
  • 写真:トラベルライターファイフコッペンに置かれてある大砲

ファイフコッペンの壁は、ヒルポートの正面ゲートの反対側に位置しています。壁の周りは、ヒルポートの脇からつながる水と緑で囲まれた、街の公園 (Stadspark) となっています。

ファイフコッペン
オランダ / 建造物
住所:Vijfkoppen, 6211 JS Maastricht地図で見る

13. マーストリヒト駅

  • 写真:トラベルライターマーストリヒト駅

街の歴史的建造物と比べると古い建物ではありませんが、この駅は、マーストリヒトの玄関口にもなっているオランダ鉄道の駅です。最初の駅舎は木造で、1853年に建てられましたが、当時はマーストリヒトではなく別の地域にあったのです。その後、地方自治体の境界線が変更され、現在のレンガ造りの駅舎が建設されたのは1912〜1915年のことです。

国の記念碑にも指定されており、この駅の中央ホール上の壁にはステンドグラスも飾られているため、一見の価値があります。

  • 写真:トラベルライターマースとリヒト駅にあるステンドグラス

ちなみにアムステルダムからマーストリヒト駅までのアクセスは、アムステルダム駅から直通のインターシティ(快速に相当)を利用し、約2時間半で移動します。

マーストリヒト駅
オランダ / 駅・空港・ターミナル
住所:Stationsplein 29, 6221 BT Maastricht地図で見る

最後に

いかがでしたか? 今回は主に、マーストリヒト旧市街地のオススメスポットをお伝えしてきました。ここで紹介した以外にも、この街には数多くの見所があり、1日では全て見切れないほどです!

街の中心部は大きくないですが、たくさんの見どころや歴史がぎっしりと詰まっています。マーストリヒトに訪れる際には、お伝えしてきた情報を参考に街を散策してみて下さい。

※記事内のユーロから日本円への換算は、2018年6月下旬におけるレートで計算しています。1ユーロ=約128円。

マーストリヒト
オランダ / 町・ストリート
住所:maastricht地図で見る

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