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5. 彫刻「ガラスの天使」
この彫刻は2010年に、ロッテルダムのアーチスト「ハーマン・ラマース(Herman Lamers)」によって制作された「ガラスの天使」というガラスでできた彫刻です。1枚1cmの厚さのガラスを350枚積み重ねて作られています。
彫刻のある場所は「聖ミカエル教会」の正面入り口付近に設置してあります。筆者が訪れた日は、ちょうど街のマーケットが開催されていたため、単独で撮ることができませんでしたが、日光がさすとこのガラスでできた彫刻が緑色に光り放つそうです。
6. 聖母大聖堂【Onze Lieve Vrouw Basiliek】
先にお伝えした聖ミカエル教会のすぐ近くにはもう一つの教会があります。この教会は1394年から長い年月をかけ3段階に分かれて建設されました。
1999年には、教皇ヨハネ・パウロ2世によって大聖堂へと昇格した名誉ある教会です。カトリックの教会なので、建物の中は色鮮やかなとても素晴らしい装飾が施されています。この教会にも美しいパイプオルガンが設置されています。
聖母大聖堂の塔・ペッパーブス【De Peperbus / Onze Lieve Vrouwetoren】
こちらの教会には15世紀半ばに建てられた、ズウォレのランドマークにもなっている高さ75mの「ペッパーブス」と呼ばれている教会の塔があります。この塔の高さ55mの位置まで上がっていくことができ、ズウォレの街を360度見渡すことができます。
「ペッパーブス」(Peperbus)という名前はニックネームで、塔の形が胡椒の容器に似ていることから、そのような名前が付けられたそうです。本当の名前は「Onze Lieve Vrouwetoren」と表記しますが、一般的にペッパーブスと呼ばれています。
塔の上部までは236段の階段を上がっていくことになりますが、ズウォレの街のすばらしい眺めを満喫できることでしょう!
教会の見学は無料ですが、塔へ上がる際には教会内の受付でチケットを購入します。人数制限があるので見学者が多い時には、少し待たなければなりません。
- 聖母大聖堂とペッパーブス塔
- オランダ / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Ossenmarkt 10 8011 MS Zwolle地図で見る
- Web:http://www.peperbus-zwolle.nl/volgende.php
7. 教会を再利用した美しい書店、ワーンダース・イン・デ・ブルーレン【Waanders In de Broeren】
ズウォレの街には、15世紀に建てられた教会をリノベーションしてオープンした美しい書店があるのです。単なる書店ではなくかつての教会の建物を利用しているだけあって、その空間の広さや内装には目を見張るものがあります。
この書店でぜひとも注目したいのは壁や天井に描かれた絵の他に、美しいパイプオルガンも設置されているのです。
書店内にあるパイプオルガン【Scheuer Orgel】
1824年に造られたこのパイプオルガンは演奏可能な状態で、イベントがある時にはオルガニストによる演奏も披露されているようです。
書店内のカフェ
1階には大きなカフェもあり「本屋」という目的で訪れなくても、この美しい空間の中でちょっとした休憩や軽食などが楽しめます。
オランダには同じように教会を再利用した「ブックハンデル・ドミニカネン」という書店が、マーストリヒトにもあります。以下の記事を通してお伝えしていますのでご覧ください。
- ワーンダース・イン・デ・ブルーレン
- オランダ / 本屋
- 住所:Achter de Broeren 1-3, 8011 VA Zwolle地図で見る
- Web:https://www.libris.nl/waanders
8. フンダーティ美術館【Museum de Fundatie】
このとてもユニークな建物の美術館は、その建物の外観からは「UFO」または「卵」などのニックネームがつけられています。
19世紀に建設された建物を利用している美術館で、中世後期から現在に至るまでのコレクションを取り揃えています。常設展のコレクションはさほど多くないですが、3ヶ月毎に新しい展示会が開催されています。
歴史的建造物の多い街ですが、芸術にも興味があるようでしたらオススメの美術館です。
- フンダーティ美術館
- オランダ / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Blijmarkt 20, 8011 NE Zwolle地図で見る
- Web:https://www.museumdefundatie.nl/
ズウォレへのアクセス
ズウォレの街へ行くのには鉄道を利用して「ズウォレ駅(Zwolle)」で下車します。駅から市内中心部へは徒歩で10分弱です。
鉄道での移動時間は、アムステルダムから直通の各駅停車「スプリンター(Sprinter)」を利用すれば約1時間半。快速に匹敵する「インターシティ(Intercity)」なら約1時間で行くことができますが、途中の「アルメール駅(Almere)」で乗り換えが必要となります。
ズウォレの駅を降りて歩道に差し掛かると、路上に道しるべのような青い線が引かれており、これをたどっていくと市内の中心部へと導いてくれます。所々途切れていますが、とてもユニークな道しるべです!
まとめ
ズウォレ旧市街地の中心部は、かつてのハンザ同盟都市で栄えた立派な建物も残っていて、中世で繁栄した街の中にいるような感じが持てる、オランダの穴場的な街の一つです!
アムステルダムからそれほど遠くなくアクセスも便利な街です。ズウォレを訪れる機会がある際には、参考にしてみてください。そして、ズウォレ伝統の飴もお忘れなく!
※ 記事内のユーロから日本円への換算は、1ユーロ=130円で計算しています。