関東を代表する紅葉の名所、日光国立公園。園内にある雄大にすそ野を広げる男体山と瑠璃色にきらめく中禅寺湖は、四季折々で異なる表情を楽しめます。秋の紅葉シーズンになると、首都圏をはじめ、全国各地から多くの観光客が訪れる大人気のスポットでもあります。特に、半月山展望台から眺める中禅寺湖の大パノラマは、「素晴らしい!」の一言。日本三大名瀑の華厳の滝と合わせて、秋の日光を満喫しましょう。
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日本一高い場所にある中禅寺湖
中禅寺湖って?
栃木県日光市の日光国立公園内にある中禅寺湖は、約2万年前、男体山の噴火による溶岩で、渓谷が堰止(せきとめ)られてできた湖です。周囲約25km、最大水深163m。人造湖を除く広さ4㎢以上の湖としては、日本一標高の高い場所にある湖です。
中禅寺湖のすぐ北には男体山、北西には戦場ヶ原が広がります。穏やかな気候のため、明治から昭和初期にかけては、外国人の避暑地として賑わいました。
中禅寺湖を訪れるには、急カーブ連続のいろは坂を登る
この中禅寺湖を楽しむためには、日光市街と奥日光を結ぶ観光道路いろは坂を登らなければいけません。
下り専用の第一いろは坂と上り専用の第二いろは坂には、計48か所もの急カーブがあることから「いろは48文字」にたとえてこの名前がついたそうです。カーブごとに「い」「ろ」「は」……と表示される急坂が続きます。標高差は440m。いろは坂は絶景のドライブコースとなっており、大渋滞になるほどの人気です。
特に紅葉シーズン中は、余裕をもってお出かけくださいね。それから、標高が高いので暖かい服装もお忘れなく。
中禅寺湖の湖畔を楽しむ
秋には、日光で最も紅葉の美しいスポットとして知られる中禅寺湖。
カエデやナナカマドなどの木々が赤や黄色に色づいている中禅寺湖の湖畔を、のんびりと散策するもよし。日光を開山した勝道上人(しょうどうしょうにん)創建の「中禅寺」を参拝するのも良いでしょう。
中禅寺湖の周辺では、野生のお猿さんに会えるかもしれません。また、遊覧船に乗って中禅寺湖を水上から楽しむのもお勧めです。
- 日光山中禅寺 立木観音
- 日光 / 寺 / 紅葉 / 縁結びスポット
- 住所:日光市中宮祠2578地図で見る
- 電話:0288-55-0013
- Web:http://rinnoji.or.jp/precincts/cyuuzenji
秋の中禅寺湖なら半月山展望台からの景色がお勧め
秋の中禅寺湖を訪れたなら、ぜひ足を伸ばしていただきたいのが半月山。ここの展望台からは、大自然が作り出す絶景を見下ろすことができます。正面には、なだらかな稜線を描く男体山、深い瑠璃色に光る中禅寺湖、カラフルに彩られた八丁出島に、時折通過する遊覧船など、最高の一枚を狙ったカメラマンも多く集まる場所です。中禅寺湖の紅葉の見ごろは、毎年10月末~11月初旬です。
中禅寺湖と合わせて行きたい華厳の滝(けごんのたき)
日光の四十八滝という呼び名があるくらい滝が多い日光周辺で、最も有名なのが華厳の滝です。中禅寺湖は男体山の溶岩による堰止湖(せきとめこ)と紹介しましたが、その流出口にあるのが華厳の滝です。
高さ約97mの岩壁をストレートに流れ落ちる壮大な滝で、和歌山県の那智の滝、茨城県の袋田の滝とともに日本三大名瀑の一つに数えられます。
滝壺近くまではエレベーター(有料)で行くことができます。観瀑台は轟音とともに水しぶきも飛んでくるほど間近で、華厳の滝のダイナミックな迫力が味わえます。
滝の中段からは、伏流水によってできた十二滝と呼ばれる無数の小さな滝が流れ落ち、直線的な華厳の滝と相まって自然が作り出した造形美を楽しめます。晴れていれば虹が見えるかもしれません。
- 華厳の滝
- 日光 / 自然・景勝地 / 観光名所 / 滝 / パワースポット / ハイキング / 紅葉 / ツーリング
- 住所:栃木県日光市 中宮祠地図で見る
- 電話:0288-54-2496
- Web:http://www.nikko-kankou.org/spot/5/