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世界三大墳墓の一つ【大阪】仁徳天皇陵古墳の楽しみ方あれこれ教えます

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年4月12日更新

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エジプトのピラミッド、中国の始皇帝陵と並び世界三大墳墓の一つとされている場所が日本にあるってご存知ですか?それが大阪の堺市にある仁徳天皇陵(にんとくてんのうりょう)古墳(大仙古墳)。日本最大の古墳で、現在この仁徳天皇陵古墳を含めた百舌鳥・古市古墳群は世界遺産登録も目指しています。周りを巡ればその大きさが、上から見れば教科書でお馴染みの鍵穴の形がよく分かる。今回はそんな古墳を様々な角度から楽しむ方法をお教えします。

この記事の目次表示

世界三大墳墓 仁徳天皇陵古墳はここがすごい!

  • 仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群

歴史の教科書で一度は目にしたことがある鍵穴型の前方後円墳。そもそも古墳とは、3世紀から6世紀後半にかけて造られた土を盛り上げた墳丘を持つお墓のこと。

中でも、堺市内の東西南北約4㎞に広がる百舌鳥(もず)エリアには、4世紀後半から5世紀後半にかけて約100基もの古墳が造られました。その半数以上が都市開発などにより失われてしまいましたが、今なお44基の古墳が1,500年以上の時を経て、堺の街に残っています。

その古墳群の中で、世界最大の前方後円墳が5世紀の中ごろに築造されたと言われている仁徳天皇陵古墳。エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦の始皇帝陵と並び世界三大墳墓と称されています。ですが、実のところ正確な被葬者はまだはっきりと分かっていない謎の古墳でもあります。

墳丘の長さは約486mと、3つの中で最長!3段で構成された墳丘の周りを、三重の堀が囲んでいます。重機なども無い時代、延べ680万人もの労働力が必要となり、1日約2,000人が働いたとしても約16年の月日がかかったと考えられています。

かつて強い力を持つ権力者がこの地にいたという証でもあり、いかにこの古墳造りが国にとって重要な意味を持っていたかが分かりますね。

世界遺産を目指す百舌鳥・古市古墳群

  • 古市エリアにある応神天皇陵古墳

仁徳天皇陵古墳をはじめとする古墳群がある堺市の百舌鳥エリアと、応神天皇陵などがある羽曳野市、藤井寺市の古市エリアは、百舌鳥・古市古墳群として世界遺産への登録を目指しています。2010年に世界遺産暫定リストに記載され、大阪初の世界遺産に向けた取り組みがなされています。

古墳を様々な方法で楽しもう!

1.上から古墳を眺めてみよう

  • 写真:トラベルライター21階に展望ロビーがある堺市役所

残念ながら、仁徳天皇陵古墳の鍵穴型の姿は、真上を飛行機で飛んだ時にしか確認できません。ですが、現代のビル群と古代の古墳群が点在する堺の街の姿を、上から眺めることはできます。それが堺市役所の21階にある地上80mの展望ロビー。年中無休で入場無料というありがたい施設です。

  • 写真:トラベルライター展望ロビーから見た仁徳天皇陵古墳

上から眺めると、コンクリートの建造物の中に一際目立つ仁徳天皇陵古墳を確認することができます。周りのビルと比べることで、その広大さもよく分かります。1,500年前にこのような建造物が造られ、今まで守られてきたことに改めて感心してしまいます。

  • 写真:トラベルライター反正天皇稜古墳

360度ガラス張りになっている展望ロビーからは、その他の古墳も眺めることができます。仁徳天皇陵古墳の北側にある反正天皇陵古墳は、市役所からの距離が近いこともあり、より形が分かりやすく全貌を見ることができます。

反正天皇陵古墳
大阪 / 遺跡・史跡 / 古墳 / 世界遺産
住所:堺市堺区北三国ヶ丘町2丁地図で見る
堺市役所 展望ロビー
大阪 / 展望・景観 / 夜景 / 穴場観光スポット / 一人旅 / 展望台
住所:堺市堺区南瓦町3番1号地図で見る
Web:https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/73

2.周囲を歩いて大きさを実感しよう

  • 写真:トラベルライター距離表示の案内にも、かわいい古墳マーク
  • 写真:トラベルライター仁徳天皇陵古墳まわりは、整備された遊歩道があるので歩きやすいです。

仁徳天皇陵古墳の周囲は約2.8km。掘の外側に整備された遊歩道を古墳を横目に歩けば、その大きさを実感することができます。

  • 写真:トラベルライター

現在は木々で覆われてしまっている古墳ですが、築造当時は墳丘斜面に石が敷き詰められ、周囲には多くの埴輪が並べられていました。1,500年前は海岸線が今よりも内側にあり、古墳群のすぐ近くまでが海だったそうです。

海を渡り大陸からやってきた人たちがこの地に近づくと、巨大な墳丘の石が光輝くように見え、国の力を知らしめる役目も担っていたと言われています。そのような事を想像しながら歩いてみると、緑の森もまた違った見方ができるかもしれません。

  • 写真:トラベルライター仁徳天皇陵古墳拝所

古墳内部に入ることはできませんが、鍵穴の下側中央に位置する場所には拝所が設けられています。この先は入ることが許されないまさに聖域。関西随一のパワースポットとも言われる場所。厳かな気分で参拝しましょう。

3.古代と最新技術のコラボ!堺市博物館でVR映像体験

  • 写真:トラベルライター古代から近代までの堺の歴史が展示されている堺市博物館

拝所から徒歩5分の場所にある堺市博物館には、古代から近代までの堺の歴史や美術、文化に関する展示があります。こちらで体験できるのが、百舌鳥古墳群を上空から360度楽しむことができるVR映像。映像と共にガイドさんの説明があり、古墳の歴史について学ぶことができます。

  • 写真:トラベルライター

機械を装着すると、まるで鳥のように空高く舞い上がり、上空から古墳を見下ろすことができます。また、現在の映像だけでなく1,500年前にタイムスリップした築造当時の姿や、古墳内部の石棺再現映像もあります。現実には絶対に見ることができない古代の姿が目の前に現れる迫力満点の体験です。

  • VR体験料800円(博物館入館料200円含む)

また、博物館内には古墳群の様子を紹介する大画面のシアターもあり、こちらは無料で鑑賞することができます。

堺市博物館
大阪 / 穴場観光スポット / 博物館 / 雨の日観光
住所:大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内地図で見る
Web:http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/

4.古墳を食べちゃおう

  • 写真:トラベルライター店内では古墳を模した雑貨も販売されています。
  • 写真:トラベルライターごりょうサンド(写真はハンバーグ)

古墳散策を楽しんでお腹が空いたら、拝所の隣にあるcafe IROHAでランチタイム。こちらでおすすめするのは、古墳型の焼き印を入れたバンズを使った「ごりょうサンド」(税抜1,200円。チキン、ベーコン、ハンバーグの3種あり)です。

よく見ると、ハンバーガーが載っているカッティングボードも古墳型!プレートにも焼き印あり、とまさに古墳尽くしのメニューです。

カフェ・イロハ
大阪 / カフェ・喫茶店
住所:大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2-160地図で見る
Web:https://www.facebook.com/cafe.iroha/
仁徳天皇陵(大仙古墳)
大阪 / 遺跡・史跡 / パワースポット / 観光名所 / 古墳 / 世界遺産
住所:大阪府堺市堺区大仙町地図で見る
電話:072-955-1115
Web:https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/126

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