ペルーといえばマチュピチュやナスカの地上絵が有名ですが、近年徐々に人気を博している絶景ポイント、レインボーマウンテンをご存知でしょうか。標高は約5,100mとマチュピチュやボリビアにあるウユニ塩湖よりもさらに高いためかなり過酷な登山となりますが、頂上からの眺めはまさに絶景!頂上からのみ観ることができる、その名の通りレインボーのようなカラフルな地層の連なりに、思わず感嘆の声をあげてしまいます♡今回は、そんなインスタ映えもするレインボーマウンテンへのクスコからの日帰りプランをご紹介します。
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レインボーマウンテンとは
ペルーの古都クスコから車で3時間半で行くことのできるMontaña Vinicunca(ヴィニクンカ山)通称レインボーマウンテンは、鉱物が酸化してカラフルになった地層の連なりを観ることのできる観光名所です。
ガイドさんいわく、ナショナルジオグラフィックとCNNにレインボーマウンテンが取り上げられてから、瞬く間に人気になったそうです。クスコの街を歩いていると、レインボーマウンテンのツアーの看板をあちこちで見掛けます。
10Kmの緩やかな道を歩いて頂上まで登りますが、標高が高い為かなり過酷な登山となります。しかしその過酷な登山の末、頂上に立つと達成感と共に美しい絶景が待っています。また体力に合わせて、乗馬して登山をすることもできます。
高山病対策
実はこのレインボーマウンテンのスタート地点でも標高が4,477mあり、富士山の3,776mを軽く超えるため、酸素が非常に薄くなります。レインボーマウンテンの頂上は約5,100mとなるため、酸素は海抜0mのたったの半分!!
一般的に2,500mを過ぎたあたりから高山病は発症され、3,000mでは約半数の人が高山病を発症すると言われています。高山病の症状として息切れ、頭痛、吐き気、嘔吐、眠気、目眩、顔や手足のむくみ等があげられます。
折角遠いペルーまで来て高山病になって動けないのは勿体無いので、必ず高山病対策を行いましょう。まずは少し標高の低いクスコ(3,400m)やマチュピチュ(2,400m)に先に行って、高度に体を順応させておくことをお勧めします。
またレインボーマウンテンに着いた後、30分から1時間休憩して体を慣らしてから登山を始めると、高山病になりにくくなります。心配であれば、高山病に効果がある日本で購入できる薬「ダイアモックス」か、クスコで購入できる薬「Acetak(アセタク)」を持参しましょう。
以下が、高山病対策のまとめとなります。
- 高度順応してから登山をする
- 前日ゆっくり睡眠を取る
- ゆっくり歩く
- 深呼吸をする
- 水分を多めに摂取する
- 締め付けない服装をする
- コカキャンディーを持っていく、コカ茶を飲む
- アルコールの摂取は控える
- 高山病に効果がある薬「ダイアモックス」か「Acetak(アセタク)」を持っていく
登山の服装
南半球にあるペルーのレインボーマウンテンは、北半球にある日本と季節が真逆になりますが、標高が約5,000mと高いため、夏でもかなり冷え込みます。しかも晴れていたと思ったら急に雹(ひょうが)が降ったり雨や雪が降ったりと天候が激しく変化しますので、万全の対策をしましょう。
雨対策でポンチョかレインコートは必須!筆者は12月末の夏に行きましたが、締め付けない楽な格好に、薄手のダウンジャケットを着ました。また手袋やマフラーもあるといいでしょう。マーケットでお土産にもピッタリなアルパカ素材の手袋とマフラー、それからポンチョが安く買えるので、事前に購入しておきましょう。
靴はスニーカー等、履き慣れた歩きやすい靴を選びましょう。雨や泥で濡れる可能性があるので、帰りのバスで履き替えられる予備の靴や靴下を用意しておくのもいいかもしれません。また曇りや雨でも標高が高いので日焼けをします。帽子に加え、日焼け止めやサングラスも忘れずに!
登山の流れ
山の麓まではクスコから車で約3時間半掛かります。ジグザグのガードレール無し、かつ舗装なしの山道を行くため、必ず送迎付きのツアーで行きましょう。レインボーマウンテンのツアーは、日帰りクスコ発着送迎ガイド付き+朝食と昼食付きで60ソル(約2,000円)~90ソル(約3,000円)というのが多いと思います。今回は、筆者の体験を元に一日の流れをご紹介します。
クスコから早朝出発
5時にクスコのホテルまでツアーのシャトルバスがお迎えに来てくれます。スペイン語と英語の混合ツアーで、ヨーロッパ系や中国系の旅行客の他に日本人ももう1組いて、20代から60代くらいの総勢20人くらいでした。ガイドは、スペイン語のあと英語で説明をしてくれます。
シャトルバスでレインボーマウンテンへ!
クスコからバスを走らせ、農村地帯や山岳地帯を抜けます。ガードレールもフェンスも無く、舗装もされていない石ゴロゴロの狭い山道を、バスでジグザグに登っていきます。カラフルな衣装を纏って農作業をしている先住民ケチュア族と雄大な自然を見ると、自分はペルーにいるんだなと思い出させてくれるでしょう。
集落で朝食
3時間バスをノンストップで走らせ、朝8時頃ようやく到着した小さな集落でトイレ休憩と簡単な朝食を取ります。朝食は、トーストにお好みでバターやジャムを塗って食べるシンプルなものです。紅茶やお茶も出てきますが、ここでコカ茶を飲んでおくと高山病対策にもなりますよ。
登山スタート
小さな集落から30分程バスを走らせたところで、バスが停まります。登山用のスティックと、同じグループのメンバーを認識できるようオレンジ色の布を渡され、それを体に巻き付けます。
ここで馬に乗って登山したい人を募ります。実は、体力に自信が無い人でも馬に乗って登山をすることができるのです。ちなみに日頃運動をしていない筆者は、ここですかさず手を挙げました。他にも6人程始めから乗馬を希望していたと思います。筆者は事前に情報収集をしていて過酷な登山と知っていたので、最初から馬に乗ろうと決めていました。
筆者の場合は乗馬が大変人気で、馬が足りない為にスタート地点まで10分間歩いて欲しいとのことでした。この10分間だけでも、標高約4,500mの空気が薄い中歩くのは至難の業です。とても緩やかな山道ですが、ゆっくり歩いても息が上がってしまい、途中で休憩を挟みながらスタート地点へ向かいます。