砂漠にオアシスなんて、アニメや映画の中だけの世界だと考えている人がほとんどだと思います。灼熱の砂漠の中に、ポツンと存在するオアシス。これが本当に実在するんです。南米のペルーにある小さな町「ワカチナ」の魅力と、楽しみ方をご紹介したいと思います。
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砂漠のオアシス・ワカチナ
ワカチナはペルーの南西部に位置し、イカ県というところにある小さな町です。小さくとても静かな町なので、リゾート地としても知られています。
ワカチナの町に近づくと、砂漠の中からいきなり、緑の生い茂った景色が見えてきます。そう、その景色こそが砂漠のオアシスに存在する町、ワカチナです。
周りは砂漠。その間にあるオアシスは、まさに映画で見るような景色そのもの。こんな情景が実際に存在することに、驚くこと間違いなしです。
またワカチナには、「人魚の伝説」が存在します。伝説では、美しい姫が水たまりで入浴していると、ハンターにその姿を見られてしまい、その水たまりを湖に変えてしまったといいます。また、姫が逃げる際に置いていったマントがあり、そのマントのシワが周囲の砂丘となったとされています。
この景色を見たら、人魚の存在も不思議に思わなくなります。
サンドバギーツアーに参加しよう
ワカチナを楽しむうえで欠かせないのが、サンドバギーツアー。サンドバギーに乗って、砂漠を散策するツアーです。
ツアー会社によって時間設定は様々ですが、オススメは夕方から行くサンセット・サンドバギーツアーです。ワカチナにある、ほとんどの宿もサンドバギーツアーを行っているので、宿に確認してみましょう。
サンドバギーはまるで絶叫系アトラクション
サンドバギーに乗り込み、ツアーが始まると、サンドバギーは勢いよく砂漠を駆け巡ります。起伏の激しい砂漠を猛スピードで走るので、まるでジェットコースターに乗っているような気分になります。
油断していると、荷物やカメラなどが振り落とされてしまう危険もあるので、注意が必要です。
サンドボードに挑戦しよう
ツアーではいくつかのポイントで止まり、各々写真を撮ったり、またはツアーで用意されている、サンドボードを使って遊ぶこともできます。
角度の急な砂丘をサンドボードで滑り下りるのは、スリリングで爽快な気分になります。
砂漠の夕日を堪能しよう
砂漠のアトラクションを楽しんだ後は、いよいよサンセットの時間です。綺麗な夕日って、どこで見ても見とれてしまいますよね?それを砂漠で見られるなんて、かなり特別な経験になります。
どこまでも続く砂漠に沈んでいく夕日。オレンジ色に照らされた砂漠。見えてくる景色はどれも絶景です。
ツアーの最後は、ワカチナの町が見えるポイントで降ろされます。ここでは、夕暮れ時のワカチナを眺めることができます。薄暗いワカチナの町は、砂漠の暑さを癒してくれそうな、そんな気がします。
早起きして朝日を眺めよう
夕日を見たんだから朝日はいいじゃん。そう思う人もいるかもしれません。しかし、夕日とは違った楽しみが待っています。
早朝のツアーはほとんどないので、自力で朝日を見られる場所へ向かうことになります。砂丘を登るのは少し大変ですが、20分もあれば良いポイントにたどり着けます。
そして日の出。夕日とは違った楽しみというのは、ワカチナと太陽を一緒に眺められることです。
また夕日のツアーは観光客も多く、のんびりたそがれるということは難しいです。しかし、朝日を見に来ている人はほとんどいません。なので、この絶景をゆっくりと眺めることができるのです。
早朝から砂丘を登るのは辛いですが、一瞬でそんなことも忘れてしまうほどの絶景。
- 出典:maps.meオレンジ色の星が朝日の絶景ポイント
朝日を眺められる絶好のポイントは、町の南西方向の砂丘です。ここなら、ワカチナの町と朝日を一度に見ることができます。
ワカチナってどうやって行くの!?
ワカチナへ行くためには、ペルーの首都・リマからのアクセスが一番簡単です。日本から南米への直行便は出ていないので、アメリカやカナダで飛行機を乗り継いで行くのがベストかと思われます。
リマに到着後、ワカチナへ向かうには近くの「イカ」という街までバスで行き、そこからタクシーで15分ほど。リマ~イカ間のバスは約5時間。多くのバス会社が運行していて、本数も多くあるので困ることはないと思います。
イカ行きのチケットを購入しよう
イカ行きのバスチケットを購入するには、バス会社に行き直接購入するか、red busというサイトで購入する方法があります。このサイトでは、ペルーを走っているほとんどのバスを検索、クレジットカード等でチケットを購入できますが、これから紹介するのは直接バス会社で買う方法です。
まず事前準備として、red busでイカ行きのバスを検索。だいたい何時ごろにバスがあるのかをチェックします。
イカ行きのバスは朝も昼も多く出ていますが、オススメは午前中のバスに乗ることです。そうすれば、先ほど紹介したサンセット・サンドバギーツアーにも間に合いますよ。
次にバス会社を絞ります。直接買うんだから、別にそこまで事前に決める必要はないんじゃないか?と考える人もいると思います。しかしリマのバス会社のオフィスは、バス会社によって別々の場所にあります。
荷物を持って、バス会社を転々とするのも大変なので、あらかじめバス会社を決めておきましょう。もし希望の時間が空いていなくても、本数が多いので大丈夫です。
出発当日は、事前に決めたバス会社のオフィスへ向かいます。もしタクシーを使う場合は「terminal de (バス会社の名前)」を伝えると、そこまで連れて行ってくれます。値段は、距離にもよりますが、10~15ソル(約500円)ぐらいが相場です。
バス会社に到着したら、窓口で行き先を伝えれば購入できます。あらかじめ見ておいたバスの時間をメモしておくと、スムーズにいくかもしれません。これで購入完了です。バスの値段は、40ソル~50ソル(約1,600円)程。
ワカチナを楽しむ時の注意点
ツアーには汚れても大丈夫な格好で参加しよう
先ほど紹介したサンドボードでは、当然ながら身体中砂まみれになってしまいます。洋服も色々なところに砂が入り込んでしまうので、それを見込んだ格好で参加しましょう。
カメラの取り扱いに注意しよう
砂漠でカメラを使用する際、小さな砂がカメラに入り込み、故障につながる可能性があります。対策としては、専用の保護ケースに入れて使用するか、もしなければ、カメラを出すのは撮るときだけにし、レンズの交換などは避けましょう。
さいごに
ワカチナは小さな町なので、一泊もあれば十分に満喫できるところです。しかしペルーの観光は、標高の高いところに行くことも多いので、このワカチナの町でのんびりするというのもありかもしれません。ペルーを訪れた際には、ぜひワカチナに足を運んでみてはいかがでしょうか。