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スタート地点
よろよろと歩きながら、漸くして到着したスタート地点。そう、まだスタート地点にも立っていないにもかかわらず、息切れと少し目眩を感じていました。スタート地点に着いたら「EXTRANJERO(外国人)」の窓口に並び、入山料の10ソル(約330円)を支払います。ここから約10kmの登山がスタートします。以前はスタート地点がこの場所から2kmも後ろにあったそうです。
ちなみにトイレは山道の至る所に簡易的な「インカトイレ」(汲み取り式トイレ)がありますが、トイレットペーパーは無かったので、トイレットペーパーやポケットティッシュを持っていきましょう。
さっそく乗馬
スタート地点で待っていると馬が来ました。既に目眩を感じていたので先に乗せてもらえましたが、他の待っていた人達はまだ馬の手配が遅れていた為、スタート地点から30分程歩いて乗ることができたそうです。乗馬料金は往復で100米ドル(約10,800円)とのことで、その場でガイドさんにお支払いしました。
もちろん体力に自信がある方は自力で登って頂いて構いませんが、苦しいと思ったら頑張らずに乗馬することを強くお勧めします。途中でも馬に乗ることができますが、馬が足りずに待つことになるので、苦しくなる前に早めに声を掛けた方がいいかもしれません。
ケチュア族の現地の方が馬の乗り降りを手伝い、馬を引っ張ってくれるので、乗馬をしたことがなくても心配はいりません。馬を引いてくれるケチュア族のお兄さんやお姉さんは、サンダルかつ小走りで上がって行きます。
登山を開始した時点で晴れていても途中で雹や雪や雨が降ることがあるので、馬に乗る前にポンチョを着ておくといいでしょう。
乗馬しながら優雅に観る美しい景色
登山道は雄大な山々の景色がとても綺麗でフォトジェニック!馬に乗りながら、優雅にその景色を堪能することができます。馬が驚かないよう、カメラのシャッター音を静かにすれば乗馬しながら写真を撮っても大丈夫とのことです。筆者の場合は一眼レフカメラの普通のシャッター音でしたが、乗馬してても馬を驚かすことなく撮影することができました。
片手で手綱、もう片手でカメラを構えることになるので、シャッタースピード優先モードか、絞り優先モードでシャッタースピードが1/200秒を切らないように設定しておきましょう。
頂上付近からの登山
スタート地点から馬に乗って30~40分程、頂上付近の急な斜面は馬も行くことができない為、頂上付近で馬を降りることになります。ケチュア族のお兄さんはもう一回スタート地点へ戻って誰かを乗せて帰ってきて、また同じ場所で筆者を待ってくれるとのこと。体力が桁外れですね。
さあ、ここからが地獄の始まりです。標高は5,000mを超え、空気は地上の半分に!斜面も急になっていて、5歩歩くだけで50m走をした後のような息切れに襲われます。
5歩歩いて写真撮影がてら5分休憩を繰り返し、非常にゆっくり登ります。緑色や赤色の地層がちらほら見えていて、頂上付近から観る景色も絶景なので、ぜひ写真に収めてください。
頂上の絶景
激しい息切れに襲われながらも登った後に、頂上に行った者だけが観ることのできる景色がこちら!登山中では観ることのできない、山の反対側のカラフルな連続の地層を観ることができる景色は、達成感と共に感動を与えます。
上に登ればさらに地層は細かくなり、全体を見渡すことができますよ。かなり体力を使ったので、筆者は頂上でコカ茶を飲んでゆっくりしました。
下山~昼食~帰宅
頂上から少し下ったところで、登山時と同じ馬に乗って下山します。下山する時の景色も非常にキレイです。午後1:30頃バスに戻ると参加者はみんなぐったりしていて、旅行客のほとんどが高山病に掛かっていたと思います。
筆者は馬に始めから乗っていたのでそこまで体力を奪われずに済み、眠気と目眩のみの高山病に少し掛かった程度でした。また途中で土砂降りの雨が降り濡れてしまったので、濡れた気持ち悪さと寒さに襲われました。
午後2頃、朝食で停まった小さな集落でトイレ休憩と昼食が提供されます。昼食は豪華だったのですが、筆者は食欲がなくスープだけ頂きました。それから来た悪路を戻り、3時間掛けてクスコのホテルへと送迎くれます。午後6時頃ホテルに到着して、ツアーは終了です。
最後に
正直かなり過酷な登山ではありますが、頂上から観た景色は格別です。ペルーに行く際はマチュピチュだけでなく、奇跡の絶景、レインボーマウンテンにもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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- ペルー / 自然・景勝地
- 住所:Vinicunca Rainbow Mountain,Peru地図で見る