世界第1位の高速エレベーター付きの、世界第2位の高さを誇る上海タワー。632mのタワー内部には、世界の高層ビルの歴史やランキングも展示されており大変興味深いです。もちろん展望台からは、圧倒的な絶景を見られますよ!
この記事の目次表示
外からみる上海タワー
まずは、タワーの外観を見てみましょう。真下から見る上海タワーは、もう形が良くわからないことになっています。それだけ、とんでもない高さを誇るタワーということです。
地下1F:世界の高層ビルに関する展示
展望台への入り口は地下1Fにあります。まずはセキュリティチェックを受けましょう。セキュリティチェックの横の壁には、きれいな景色の写真が飾ってあります。
セキュリティチェックを終えると、まず出迎えてくれるのは、世界の高層ビルの歴史に関するパネルです。
高層ビルの歴史
上記パネルでは、世界で高層ビルが建てられた順に国と年代が紹介されています。9.11のアメリカ同時多発テロの際に知られるようになった「ワールドトレードセンター(世界貿易センター)」は1972年にできています。
・1913年、1930年、1931年、1972年、1974年:アメリカ
・1998年:マレーシア
・2004年:台湾(台北101)
・2010年:ドバイ
1900年代は、見事にアメリカのニューヨークやシカゴが占めていますね。
2019年の世界トップ20ランキング
アメリカって凄いんだなあと思いながら足を進めると、次のコーナーでは、2019年現在の高層ビルの高さ「世界トップ20」が紹介されています。
6位にアメリカのタワーがランクインしているものの、その他は、ほぼアジア勢が占めています。上海タワーは2位にランクイン。地震大国という理由もあるでしょうけれど、残念ながら日本の姿は20位内にもありませんでした。というのは、このランキングは高層ビルのランキングであって、建築物のランキングではないので、上海タワーよりも高い「スカイツリー(634m)」はカウント対象外となっているのです。
1位 アラブ首長国(ドバイ)
2位 中国(上海)
3位 サウジアラビア(メッカ)
4位 中国(深圳)
5位 韓国(ソウル)
6位 アメリカ(NY)
7位 中国(広州)
8位 中国(北京)
9位 台湾(台北)
10位 中国(上海)
※ビルの高さを基準にしたランキングです。(上海タワーのパネルより)
2019年のアジアトップ20ランキング
さらに、アジアのトップ20ランキングがありました。ここには日本がいるだろうと期待して見てみると…
1位 中国(上海)
2位 中国(深圳)
3位 韓国(ソウル)
4位 中国(広州)
5位 中国(北京)
6位 台湾(台北)
7位 中国(上海)
8位 香港
9位 ベトナム(ホーチミン)
10位 中国(長沙)
11位 マレーシア(クアラルンプール)
13位 中国(南京)
14位 中国(深圳)
15位 中国(広州)
16位 中国(上海)
17位 香港
18位 中国(深圳)
19位 中国(広州)
20位 中国(深圳)
※ビルの高さを基準にしたランキングです。(上海タワーのパネルより)
20位にも日本はおらず…。そして、中国がほぼ占めているという現実でした。いまや中国は高層ビル大国になっているという、衝撃をうけるパネルです。
今後の世界トップ20ランキング
さらに今なお建設中の高層ビルがあり、2020年~21年には、将来的にはこうなるというランキングもありました。
写真の紫色がいま建設中の高層ビルになります。1位、3位、7位、8位に食い込んでくる構造です。
1位 サウジアラビア(ジッダ)
2位 アラブ首長国(ドバイ)
3位 マレーシア(クアラルンプール)
4位 中国(上海)
5位 サウジアラビア(メッカ)
※ビルの高さを基準にしたランキングです。(上海タワーのパネルより)
2019年時点では、6位にいるNYの高層ビルが、2年後には10位になるそうです。なかなか衝撃的で、この興味深いパネルは多くの観光客の足を止めています。
当初のデザイン9案
ランキングの近くには「上海タワー建設の歴史」というストーリーも描かれており、当初は、9案のデザインがあったそうです。どれもシュッとしており、スラリと格好良いですね。
さらに地下へ:世界1位の高速エレベーター
展望フロアまではエレベーターを使用して登ります。こちらは世界1位の高速エレベーターとなっており、1秒間に18~20.5m上昇するというから驚きです。本当にあっという間に118階の展望フロアに到着しました。
118F&119F:展望台
展望台では、まずその眼下に飛び込んでくる景色に圧倒されます。中国は派手好きなのか、ビル群のイルミネーションもカラフルで、見ごたえがあります。
まるで、映画で出てくるような近未来都市を見ているかのようです。
VR体験
なぜここにあるかは疑問ですが、VR体験ができます。ストーリー設定も10種類あったでしょうか。バリエーション豊富ですので、興味がある方はVR体験をどうぞ。
120F:レストラン
119階にある階段をあがると、レストランエリアになっています。カフェとしても使えますので、ステキな景色と一緒にお茶timeというのも贅沢を味わえます。
125F&126F :上海慧眼
こちらに行くには、さらに追加料金がかかります。2017年4月にグランドオープンするまでは、119階までの開放だったようですが、2019年11月現在は126階まで行くことができるようになっています。
- 上海タワー
- 上海 / 展望・景観
- 住所:上海市浦东新区陆家嘴银城中路501号地図で見る
- Web:http://www.shanghaitower.com.cn/shanghaizhongxinEn...
この記事を書いたトラベルライターから一言
上海タワーから見る夜景は、本当に絶景です。地上から見る上海の夜景もそれはそれで美しいですが、この展望台から見る景色は、近未来で圧倒されます。また展示されているパネルから、中国の経済力のパワーを痛感しました。中国のイメージがガラリと変わるであろう上海タワー、ぜひ訪れてみてください。