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【三重県】志摩マリンランドはマンボウのいる水族館

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:45都道府県

2018年6月12日更新

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写真:こごみ

志摩マリンランドは「マンボウ館」というコーナーがあるほど、マンボウ飼育に力を入れている水族館です。規模は小さいのですが、のんびりと楽しむことができる素敵なところ。土地ならではのマンボウを食べる風習もあわせてご紹介します。

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三重県賢島にある「志摩マリンランド」

  • 写真:こごみ

三重県観光といえば、伊勢神宮。そのお伊勢さんをもう少し降りていった賢島(かしこじま)という場所に「志摩マリンランド」はあります。

こちらは以前からマンボウ飼育に力を入れている水族館。規模じたいはそんなに大きくないのですが、魚や人間たちの間の時間がゆっくりと流れているように感じる、素敵な水族館です。入館料は大人1,400円、中高生900円、小学生600円、幼児(3歳以上)300円です。

まずはペンギンと干潟

  • 写真:こごみ

水族館のゲートをくぐると、まずはペンギンがいます。屋外なので、天気のいい日はとにかく明るくて気持ちがいい感じです。

  • 写真:こごみ

ペンギンはどこの水族館でもそうですが、いつまで見ていても飽きませんね。

  • 写真:こごみ

ペンギンエリアのすぐ側には干潟があり、ムツゴロウやカニがいます。みんな土の中なのでしょうか。生き物の姿が見えにくいのですが、よく見ると泥と同化している様子などを見つけることができます。

古代館とお魚とクラゲの水槽エリア

  • 写真:こごみ

館内に入ると、古代館というエリアがあります。ここでは、化石展示など古代の魚と海の歴史を知ることができます。古代館をパスする人もいるようですが、化石や標本などはこういうところでしか見ることができないので、ぜひ見学することおすすめします。

  • 写真:こごみ

メインの水槽エリアには、志摩近海の魚、サンゴ礁の魚など多種多様な魚がいっぱいで、鑑賞を楽しめます。

  • 写真:こごみ

水族館の人気ものであるクラゲの水槽もいくつかあり、ライトアップされた円型水槽の中をユラユラしているクラゲの姿は、いつまで見ていても飽きません。

迫力の回遊水槽

  • 写真:こごみ

メインの水槽エリアから階段をあがると、ぐるりとエリアを取り巻く回遊水槽があります。その中には、約2,500匹の魚たちが泳いでいます。ほとんどが同じ方向にぐるぐる。時々反対の方向に向かう魚たちも混ざっているのですが、不思議とぶつからないのですね。こちらでは、30分ごとに海女さんによる餌付けを見学できます。

淡水魚、希少魚コーナー

回遊水槽を見学したら再び一階に降り、少し進むと淡水魚や希少魚のコーナーがあります。ヒトデやドクターフィッシュなど、直接海の生き物たちと触れ合えるコーナーでもあります。

  • 写真:こごみ

こちらに、めずらしい金魚がいました。一見ただの出目金のようですが、目が上についています。「頂点眼(チョウテンガン)」という名前で、中国の伝説によれば光を求めて上ばかり向いていたのでこんな姿になったとか。とぼけた表情がかわいいです。

マンボウ館

  • 写真:こごみ

マンボウは、飼育するのがとても難しい魚だそうです。ですからどこの水族館でも飼えるわけではないので、マンボウを飼育している水族館の数は全国でも限られています。

現代においてもまだ生態に謎が多く、突然死んでしまったりもするそうです。ですからマンボウがいるはずの水族館にせっかく見に行ったのに、いなかったということもありうることだとか。

  • 写真:こごみ

マンボウは、なぜか何度も横たわる姿勢になります。海にいるマンボウは海面で時折横たわり、プカプカと浮いているのだそうです。これは「マンボウの昼寝」と呼ばれていて、この行動をとる理由も謎だとか。

  • 写真:こごみ

マンボウの水槽は巨大です。筆者が訪れた日は、2匹のマンボウがゆっくりゆっくり泳いでいました。見れば見るほど不思議な生き物だと感じて、いつまでも見入ってしまいます。

展望台から英虞湾(あごわん)を見渡す

  • 写真:こごみ

マンボウ館を出たところには展望エリアがあり、イスとテーブルがあってくつろげるスペースになっています。この展望エリアからは、志摩の美しい英虞湾の景観を楽しむことができます。また真珠養殖のいかだも見ることができます。

  • 写真:こごみ

水族館の見学を終えて出口ゲートに向かっていると、大きなリクガメがいました。間近で見ることが出来るので、かなりの迫力です。

マンボウを食べてみよう!

  • 写真:こごみ

道の駅「紀伊長島マンボウ」では、マンボウを食べることができます。水族館で見てきたマンボウを食べる…というのもちょっと気がひけるかもしれませんが、それは慣れない習慣ゆえのこと。マンボウと共にあった土地においては、いわば文化で、この辺りでは昔からマンボウを食べる風習があります。もともとは漁師さんの間だけの食べ物だったそうです。

  • 写真:こごみ

マンボウ館で、隣にいた家族連れの会話から漏れ聞こえてきたおばあちゃんの言葉。「マンボウは白身魚みたいに淡泊でおいしいよ」とのことなのです。

  • 写真:こごみ

写真は、マンボウの串焼きとサメのから揚げ。マンボウのお味はおばあちゃんの言ってたとおり、白身魚と鶏肉を合わせたような淡泊な食べやすい味でした。

道の駅 紀伊長島マンボウ
志摩 / 道の駅・サービスエリア / ツーリング / おみやげ屋 / ご当地グルメ・名物料理
住所:三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区東長島2410-73地図で見る
Web:http://42manbou.com/

マンボウは不思議な魚

  • 写真:こごみ

愛嬌のある顔、ゆっくりゆっくりと泳ぐ大きな体、そして何より不思議なその形。海の生き物としては人気のあるマンボウですが、その生態がまだよくわかっていないということに驚きました。

志摩マリンランドのマンボウ館には、水槽の前にイスが置かれてあります。座ってずーっとマンボウを見ていると、海の中の不思議な時間の流れに吸い込まれてくようで、とても心地がいいですよ。

【閉業】志摩マリンランド
志摩 / 水族館 / 子供が喜ぶ / 遊び場
住所:三重県志摩市阿児町神明賢島地図で見る
電話:0599-43-1225
Web:http://www.kintetsu.co.jp/leisure/shimamarine/

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この記事を書いたトラベルライター

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