島根といえば、やはり出雲大社が有名ですが、それ以外にも国宝に指定されている松江城や、日本の怪談を英語でまとめて出版したことで知られる小泉八雲の記念館、夕日の名所・宍道湖の絶景ビューポイントなど、魅力的な観光スポットがたくさんあります。今回はその中から厳選して、松江城周辺のお勧め観光スポットをご紹介したいと思います。
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国宝 松江城
現在、江戸期以前から今日まで現存している天守閣は全国に12城。そのうちのひとつがここ、松江城です。
千鳥が羽根を広げたように見える入母屋破風(いりもやはふう)の屋根が見事なことから、別名・千鳥城とも呼ばれており、天守は国宝、城跡は国の史跡に指定されています。
松江城の見どころ
松江城は天守を支える柱に特徴があり、鎹(かすがい)や鉄輪(かなわ)で板を留めて柱の構造を補強する造りになっています。この技法は「包板(つつみいた)」と呼ばれ、2階分の長さの柱をバランスよく配置し、建物の重さを分散させるという工法です。
松江城の天守が完成したのは江戸時代初期。戦乱の時代が終わったことによる築城ラッシュで資材が不足し、天守を貫く長大な柱は手に入りにくくなっていました。この独自の柱構造は、当時の工匠たちが苦労の末に編み出した先駆的な建築技術でした。
また、松江城の城内には、松江城ゆかりの品々が多数展示されています。
中でも特に注目していただきたいのが、天守1階のガラスケース内に展示されている「真田軍扇」です。
これは「日本一の兵」と評された真田幸村が大阪冬の陣で、敵方ながら14歳の初陣で勇敢に攻め込む松平直政(後の松江松平藩の初代藩主)の若武者ぶりを讃え、自らの軍扇を投げ与えたものと伝わっています。
- 松江城
- 島根 / 城 / 観光名所 / 紅葉 / 桜の名所
- 住所:島根県松江市殿町1-5地図で見る
- 電話:0852-21-4030
- Web:http://www.matsue-tourism.or.jp/m_castle/
松江歴史館
松江城のお堀沿いにある松江歴史館では、松江の歴史と文化を分かりやすく紹介しています。天守を借景した日本庭園、伝利休茶室、家老屋敷などを備えており、美しい日本庭園を眺めながら、お抹茶や和菓子をいただける喫茶スペースもあります。
展示スペース以外は入館無料なので、ミュージアムショップでのお土産購入や、お手洗休憩に寄るのもオススメです。
- 松江歴史館
- 島根 / 博物館 / 雨の日観光 / 歴史博物館
- 住所:島根県松江市殿町279番地地図で見る
- 電話:0852-32-1607
- Web:http://matsu-reki.jp/
小泉八雲記念館
日本では小泉八雲の名前で知られるラフカディオ・ハーンは、ギリシャ生まれのイギリス人。日本の民俗学に興味を惹かれ、1890年、島根県尋常中学校の英語教師として松江に赴任して来ました。
小泉八雲記念館には、名作「知られぬ日本の面影」など、松江を世界に紹介した小泉八雲の自筆原稿や愛用の遺品、妻セツの使った英単語覚え書きなどが展示されており、収蔵品は1千点以上にも及びます。
八雲が再話した山陰地方の5つの怪談を、松江出身の佐野史郎さんの朗読と、山本恭司さんの楽曲により音声で愉しめるコーナーなどもあります。
- 小泉八雲記念館
- 島根 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:島根県松江市奥谷町322地図で見る
- 電話:0852-21-2147
- Web:https://www.hearn-museum-matsue.jp/
宍道湖の夕日スポット
時間の経過とともに、様々な表情を見せてくれる美しい夕日。宍道湖は、日本の夕日100選に選定されている夕日の名所でもあります。
「宍道湖の夕日スポット」は、そんな宍道湖の夕日を嫁ヶ島や袖師地蔵とともに眺めることが出来る絶景ビューポイントです。
1日の終わりに、松江観光の思い出を反芻しながら、美しい夕日を眺めてみてはいかがでしょうか?
夕日の鑑賞は、日没予定時刻の約30分前からがオススメです。