グラナダ観光で外せないのが、洞窟住居でのジプシーフラメンコ。バルセロナなど、都会で見る洗練されたフラメンコとは一味違う、フラメンコのルーツを垣間見ることができます。帰り道には、素敵な夜景も堪能して感動と興奮の夜を!
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フラメンコの歴史と基本情報
フラメンコの歴史
フラメンコの歴史は諸説あり、確かなことはわかっていないのですが、インドを起源として西に流れてきたロマ族(ジプシー)や、かつてスペインに君臨したアラブ系民族と、在来のアンダルシア人達の民族芸能が融合してできたとも言われています。
世界中の民族音楽と同様に、仲間内の喜びや悲しみを歌うことから、リズムと旋律が生まれ、楽器が加わり、踊り出したことが現代のフラメンコへの軌跡でした。その誕生は19世紀初頭と意外に新しいようです。
フラメンコとは?
南スペインの芸術ともいわれるフラメンコは、バイレ(舞踊)とカンテ(唄)、トーケ(ギター)で成り立ち、そこに、ハレオ(掛け声)、サパテアード(足音)・パルマ(手拍子)・ピト(指をならす音)とリズムを作り、セッションしていくのが特徴です。
洞窟タブラオの老舗店「LOS TARANTOS」
LOS TARANTOSの魅力
アンダルシア地方グラナダの旧市街地アルバイシンは、世界遺産に指定されており、古くからの町並みが保存されています。町の一角にあるLOS TARANTOSは、1972年オープンの洞窟住居を利用した老舗店です。
「タブラオ」とは、食事をしながらフラメンコのショーを見ることができる、板張り舞台のこと。ちなみに、一般的なステージがある劇場で行う公演は、「テアトロ」と言います。
ショーアップされたテアトロにも魅了されますが、洞窟タブラオの魅力は、なんといっても洞窟住居という特殊な舞台と演者と観客席の近さ。ここならではの迫力ある世界に包まれます。
魂をゆさぶられる舞台
ふりしぼるように歌われる力強い声と、表情豊かに全身全霊で舞うダンサー、時に軽やかに、時に逞しく紡ぎだされるステップ、哀愁を感じさせながら激しく奏でられるギターの音色には、魂をゆさぶられ、引き込まれてしまいます。長い迫害と差別の中で生まれた彼らの叫びや嘆きは、歌や踊りとなり、間近で見る者を圧倒し続けるのでしょう。
ワンポイントアドバイス
LOS TARANTOSでは、ドリンク+ショーのみのプラン(€26/約3,345円~)から、ドリンク+ショー+送迎付き(€32/約4,117円~)、夕食付きなど様々なプランが出ていますが、夜間は、店を離れると寂しい道も多いので、できれば送迎付きがお勧めです。
また、ショータイムは、21:00スタートと22:30スタートがありますが、日本から行った場合、時差があるので21:00スタートにした方が、少し楽かもしれません。
LOS TARANTOSからサクラモンテ通りを山側に5分ほど登ると、視界が開けてアルハンブラ宮殿の夜景を見ることができます。ライトアップされた宮殿は、まるでアラビアンナイトのような幻想的な景色でうっとりしてしまいます。この展望場所への訪問は、安全のため一人ではお避け下さい。
- ロス・タラントス
- スペイン / エンターテイメント
- 住所:Camino Sacromonte 9 Sacromonte, 18010 Granada, Spain地図で見る
- 電話:687 97 56 08
- Web:http://www.cuevaslostarantos.com/