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【5】アルカサル(Real Alcázar de Sevilla)
赤色でインパクトがあるライオンの門が、アルカサルの入り口です。かつては、スペイン王室の宮殿で、14世紀後半にカスティーリャ王国の国王ペドロ1世の命により、グラナダのアルハンブラ宮殿を模して造られました。細部まで似ていることから、アルハンブラ宮殿の妹とも呼ばれています。
- アルカサル(セビリア)
- スペイン / 建造物
- 住所:Real Alcázar de Sevilla地図で見る
【6】セビリア大聖堂(catedral de sevilla)
バチカン市国のサンピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ規模と言われるセビリア大聖堂。祭壇には、世界最大のついたてがあり、聖書のイエスキリストの物語が彫刻されています。
スペインの富を象徴するように金が施されているさまには、大きさにも煌びやかさにも圧倒されます。なんでも建築当時のコンセプトが後世の人々に「正気の沙汰ではない」と思われる聖堂というのですから、狙い通り!といったところでしょうか。また大聖堂内には、スペイン帝国の礎を築いたコロンブスの棺が、スペインを統治していた4つの国の国王によって抱えられています。
【7】ヒラルダの塔(La Giralda)
セビリア大聖堂に隣接して街の象徴となっているヒラルダの塔は、以前この地に建っていたモスクのミナレット(尖塔)でしたが、1568年ルネサンス様式のバルコニーと、信仰を象徴するブロンズの女神像が増築されました。
塔の内部は、らせん状の坂道になっています。これは、イスラム教時代にロバに乗って塔の上に登れるようにスロープにしたのだそうです。いつの時代も少しでも楽に!という思いは同じなのですね。塔からは、セビリアの町が一望できます。
【8】インディアス総合古文書館(Archivo de Indias)
1987年にセビリアの大聖堂、アルカサルと共に、ユネスコの世界遺産に登録されたインディアス古文書館は、大聖堂に隣接しています。コロンブス、マゼランなどの自筆文書が収められており、スペイン帝国の歴史を明らかにする上で貴重な施設であるとともに、ルネサンス様式の建物としても美しく落ち着いた佇まいです。
- インディアス総合古文書館
- スペイン / 博物館・美術館
- 住所:Av. de la Constitución, s/n, 41004 Sevilla, Spain 4地図で見る
- 電話:954 50 05 28
さいごに
他にも、街を流れる大河グアダキビル川のほとりに建つ黄金の塔や、現在も現役のマエストランサ闘牛場、世界最大の木造建築と言われるメトロポール・パラソルなど見どころも多いセビリアで、ぜひ街歩きを楽しんでください。
その際、見かけたらぜひトライして頂きたいのが、焼き栗。日本の甘栗と違って、ほんのり塩をきかせたホクホクの焼き栗は、大粒で食べ応えがあり、とても美味です。
また街中でよく見かけるのが、たわわに実ったオレンジの木。アラブ人たちが、ハーレムに植えて香りを楽しむのと観賞するのが目的で、イベリア半島に持ち込んだものですが、交配していないため、苦いので食べられません。