滝王国と呼ばれるほど多数の滝を有する山形県で、随一の高さを誇る玉簾の滝。夏には納涼スポットとして、冬には氷瀑としても楽しむことが出来るんです。庄内地方の周辺おすすめスポットとともにご紹介します。
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玉簾の滝とは?
玉簾の滝(たますだれのたき)は、およそ1200年前に弘法大師が発見、命名したとされる、山形県随一の高さ63m、幅5mの直瀑です。例年1月中旬から2月上旬の寒さが厳しい季節には、氷瀑を見ることもできます。駐車場からは遊歩道も整備されており、徒歩約10分で滝に着きます。
かつては山岳宗教の修験場だったこともあり、滝のすぐそばには神社が祀られています。周辺には杉の大木が立ち並び、マイナスイオンがあふれていることからパワースポットとしても人気です。
滝に近づくと水飛沫を浴びられるほどで、盆地特有の暑い夏の山形では納涼スポットとしても親しまれています。また、滝王国と呼ばれるほど滝が多い山形県でも、見ごたえのある滝として多くの人たちが訪れます。
昼中はマイナスイオンにあふれ自然を身体いっぱいに感じられる滝ですが、ゴールデンウィークや夏休み期間になると、夜にライトアップが施され、より一層、幻想的な世界に。また、冬になると滝の水が全てが凍りついた氷瀑となり、冬ならではのその姿も見ごたえがあります。
- 玉簾の滝
- 酒田市 / 自然・景勝地 / 滝 / パワースポット / 穴場観光スポット
- 住所:〒999-8201 山形県酒田市升田52−1地図で見る
- Web:https://www.city.sakata.lg.jp/sangyo/kanko/shizen/...
おすすめ周辺観光スポット
玉簾の滝へ行くには公共交通機関でのアクセスがなく、車での移動になります。せっかく来たならば、車で周辺もいろいろと巡ってみてはいかがでしょうか?おすすめの周辺観光スポットをご紹介します。
【1】胴腹滝
滝王国の山形を満喫するなら、他の滝にも訪れてみてれはいかがでしょうか。鳥海山の麓にある庄内地方には、豊富な水に恵まれてたくさんの滝があります。そのうちの一つが胴腹滝(どうはらのたき)です。
落差のある滝とは一風異なり、鳥海山の伏流水が斜面の岩盤から突然湧き出している滝となっています。名水として水汲みに訪れる人が後を絶たず、噴き出している2カ所右左で味が違うとも言われています。
【2】丸池様
丸池様(まるいけさま)は神秘の泉とも呼ばれ、鳥海山の伏流水だけで出来ています。透明度が非常に高く、光の加減でエメラルドグリーンに見えます。丸池様自体が信仰の対象であり、魚を取るのはもってのほか。水は冷たく澄んでおり、池に沈む倒木もなかなか朽ち果てることがありません。
また、裏手にある牛渡川も同じく透明で、清流にしか咲かないとされる梅花藻を見ることが出来ます。夏でも足をつけるのを一瞬戸惑うくらいに、冷たく透明な水が流れています。
【3】十六羅漢岩
磨崖仏(まがいぶつ)と呼ばれる壁や岩に刻まれた仏像は、全部で22体あり、水産庁による「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選出されています。
酒田にある寺の和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師諸霊の供養と海上安全を願い、1868年に完成させました。海の岸壁にたたずむその姿を是非見てみてください。
【4】西浜海水浴場
山形県内最大規模の海水浴場である西浜海水浴場。背後に鳥海山を望み、南北にはまっすぐに伸びた海岸線と白く広い砂浜、沿うように続く松林が特徴となっている白砂青松の開放的な海岸です。庄内地方でも随一の美しい海水浴場と言えます。
日本海側は風が強いことで知られ、山形県をはじめ秋田県、青森県の日本海側ではたびたび風力発電の風車を見かけます。その風を利用して、この海水浴場でもウインドサーフィンを楽しむ姿も見受けられます。また、すぐ近くにはコテージやキャンプ場もありますので、レジャーにはバッチリの海水浴場です。
- 西浜海水浴場
- 遊佐町(飽海郡) / ビーチ / 夏のおすすめ観光スポット
- 住所:〒999-8521 山形県飽海郡遊佐町吹浦字西浜地内地図で見る
- Web:https://www.yuzachokai.jp/nisihamakaisuiyokujyou
【5】山居倉庫
酒田はかつて北前船による交易で栄えた港町で、そのシンボルにもなっているのが山居倉庫です。これは、1893年に建てられた米保管倉庫で、夏の高温防止のためにそばにケヤキ並木が作られていたり、内部の湿気防止のための二重屋根にするなど、自然を利用し先人の知恵が生かされた低温倉庫。今も現役の農業倉庫と利用されています。
NHK朝の連続テレビ小説『おしん』のロケーション舞台としても知られています。一部は庄内米歴史資料館にもなっており、その歴史を知ることが出来ます。また樹齢150年にもなるケヤキ並木は、四季折々の姿を見せてくれます。
【6】海向寺
真言宗智山派のお寺で、海向寺中興初代住職の忠海上人、九代住職の円明海上人の二人の住職の即身仏が拝観可能です。酒田市内には六体の即身仏がありますが、全国で唯一ここだけが、一つの寺に二体をお祀りしています。
即身仏とはいわゆるミイラのことで、僧侶の修行の一つである衆生救済を目的として永遠の瞑想(入定)を行い、即身仏になるものです。木食修行を行い、死を悟ると土中の石室に入り、竹筒のみで空気を取り入れます。石室では鐘を鳴らし読経し続け、やがて音が聞こえなくなってから1,000日後に土中から掘り起こされます。
実際に見てみると初代住職は8年もの木食修行の末に入定したとのこと、手に鐘を持ったまま固まっていました。歴史の一部としてこうした信仰もあったと知るいい機会になります。実際に見に行ってみてはいかがでしょうか?
- 海向寺
- 酒田市 / 寺 / パワースポット / 穴場観光スポット
- 住所:山形県酒田市日吉町2-7-12地図で見る
- 電話:0234(22)4264
- Web:https://kaikouji-sakata.jimdo.com/