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あらゆるモノと人が集まる世界遺産の「メディナ」
チュニジア人の「真の生活はここにあり!」と感じられるほど、ここメディナにはあらゆるモノがあり、人を集めます。市場や学校、ハマムをはじめ、レストランやカフェがあるほか、食品、絨毯、観賞用の鳥、香水や土産物まで何でも売られており、それを買い求めにやってくる現地の方や観光客で狭い通路はごった返します。
掘り出し物も多く、多くの発見があり、歩いているだけでも楽しいです。
カラフルで素敵なデザインのドア
メディナは、お店やレストランが並んでいるだけではありません。ここに住んでいるチュニジア人も大勢います。お店の立ち並ぶ通りから狭い路地へ一歩外れると、そこは一般家庭の家。そして、その家のドアがとても素敵なのです!
色とりどりのシンメトリーなドアは、古いものから新しそうなものまで、形、色、楔(くさび)の入れ方など、独創性があり個性的!
これらのドアを見て歩くだけでも、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
- メディナ(チュニス)
- チュニジア / 町・ストリート
- 住所:Tunis medina地図で見る
カスバ広場(Monument Place de la Kasbah)
メディナを丘側に抜けると、近代的な建物が現れます。区役所など、政府系の建物が大きな広場を囲うように建てられています。
メディナでの人の多さに疲れたときは、こちらの広場でのんびりされるのも良いかも知れません。あまり人がいないので、ゆっくりできます。
広場の近くには、カフェも立ち並んでいます。
筆者が訪れた際、道端の木陰で地元の人がボードゲームにいそしんでいました。それを見ていると、「一緒にやらないか。」と声をかけてくれ、今いちルールがよくわからなかったのですが、楽しめました。
地中海の陽光あふれるチュニジアン・ブルーの街シディ・ブ・サイド
チュニスからわずか18キロ。地中海を見下ろす岬の高台に広がる「シディ・ブ・サイド」は、チュニジアで最も美しい街と言われています。
チュニスからTGM(メトロ)に乗り、シディ・ブ・サイド駅に着くと、そこから白亜の街が始まります。駅名標識は、バルド国陸博物館で観たようなモザイクで作られていて、ここでも歴史の融合を感じることができます。
それでは早速、街の中心部へ出かけてみましょう。
白亜の壁とチュニジアン・ブルー
駅から続くシディ・ブ・サイドの住宅は、アラブ建築やアンダルシア建築が混在しています。共通しているのは、白亜の壁とチュニジアン・ブルーの扉。先ほどご紹介した首都チュニスにもチュニジアン・ブルーを用いた街並みが多く見られますが、シディ・ブ・サイドはまた格別です。鮮やかなこれらの色は、ここがアフリカ大陸であるということを忘れさせます。
街の中心部へ着くと、お土産屋さん、カフェが立ち並び、観光客の足を留めています。
さらに進むと、丘の上からは陽光眩しい地中海を見渡すことができます。
崖下の地中海ビーチでは、地元の人々で賑わっています。
世界最古のカフェ「カフェ・デ・ナット」
駅から向かって坂を登りきったところには、世界最古のカフェの一つといわれる「カフェ・デ・ナット」があります。ここは、かつて、作家のモーパッサンやアンドレ・ジット、画家のパウル・クレーなど、ヨーロッパから訪れた芸術家が好んで立ち寄った有名なカフェです。
ちょっとずつ違うデザインのドアや椅子
「チュニジアン・ブルーの街」といわれるだけあり、どの家も窓枠だけではなく、家の入口玄関も示し合されたかのようにチュニジアン・ブルー。ここも各家庭ごとに楔の打ち方が個性的で、それぞれ特徴的なデザインが施されています。
シディ・ブ・サイドの家庭のドアは可愛らしく、チュニスで見るものよりデザイン性がさらに高いように思います。
門扉もチュニジアン・ブルー。
道路にある腰掛け椅子もチュニジアン・ブルー。
これ以外の色を見ることがないくらい、白亜とチュニジアン・ブルーで埋め尽くされています。
バカンスに来るヨーロッパ人が多いのも頷ける、納得のチュニジアン・リゾートです。
シディ・ブ・サイドの行き方
シディ・ブ・サイドへは、メトロかタクシーで行きます。
メトロの場合は、先ほどご紹介したClock Towerの先にある「Tunis Marine」という駅からTGMに乗って行きます。TGMは、チュニス市内と近郊を結んでいます。チュニジアで有名な観光地カルタゴ遺跡へもTGMで行くことができます。乗車券は手前の発券窓口で購入します。片道1.5TD(およそ60円)。
タクシーの場合はメーター式で、メイン通りから5〜10TD(およそ200円〜400円)が相場となります。
- Tunis Marine駅
- チュニジア / 駅・空港・ターミナル
- 住所:Tunis Marine地図で見る
チュニジアへの行き方
日本からチュニジアまでは飛行機の直行便がないので、ヨーロッパや中東の主要都市を経由して向かいます。また、時期によってはヨーロッパ発「地中海クルーズ」の寄港地になることも多いので、そのような企画を利用して行くこともできます。