ユネスコの世界自然遺産に登録されている屋久島は、九州で一番標高の高い宮之浦岳(標高1,936m)を中心に島の90%が森林に覆われた自然豊かな島です。屋久島と言えば縄文杉を代表とする屋久杉が有名ですが、映画『もののけ姫』の舞台になった美しい森や滝など見どころには事欠きません。今回はそんな屋久島の魅力を紹介します。
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まずは体感!屋久島のシンボル「屋久杉」
樹齢7,200年の「縄文杉」を目指して
島で樹齢1,000年を超したものが屋久杉と呼ばれます。中でも有名なのは樹齢7,200年ともいわれる「縄文杉」と呼ばれる大木です。
縄文杉を見るには片道約10kmの山道のため(前半は比較的なだらかなトロッコ軌道です)、山登りの準備が必要となります。また、登山口となる荒川登山口まではシャトルバスでの移動となりますので事前にバスの時間などを調べておきましょう。
前日は早めに睡眠をとり体調を整えて縄文杉を目指しましょう。前日の宿泊施設でチェックインの際に申し出ると、当日のお弁当を手配してくれる宿泊施設もありますので有効に活用してください。
縄文杉を目指す道中にはウィルソン株や大王杉、三大杉などの巨木もあり撮影のために人の渋滞が起きることもあります。そのためにも往路ではなく比較的登山者がばらける復路での撮影がオススメです。まずは縄文杉を目指しましょう。
体力に合わせてコースを選べる「ヤクスギランド」
本格的な山登りは・・・という方にはヤクスギランドがお勧めです。ランド内では4つのコースが設定されており、30分で屋久杉を感じられるコース設定(30分コースは木道も整備されていますので比較的歩きやすいです)もあり、自分の体力に合わせてコース選びができます。
管理棟まで車で行くこともできる他、ヤクスギランド行きの路線バスも運行しています。管理棟には売店や休憩スペースも確保されていますので手軽に屋久杉を体感できます。(入林には、森林環境整備推進協力金として1人300円が必要です)
- ヤクスギランド
- 屋久島 / 公園 / 子供が喜ぶ / ハイキング / 観光名所
- 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町 安房太忠嶽国有林内地図で見る
- 電話:0997-42-3508
- Web:http://y-rekumori.com/yakusugi_text/
ジブリ映画『もののけ姫』の舞台となった「白谷雲水峡」
白谷雲水峡も自家用車や路線バスで行くことができ、比較的容易に屋久杉鑑賞ができるスポットです。宮崎駿監督の映画『もののけ姫』の舞台となった場所で、コケに覆われた大地など映画の中に引き込まれた気分を感じられます。
屋久杉以外の寄りたいスポット
青く澄んだ海も楽しめる
屋久島は青い海も魅力のスポットです。夏には海水浴など海のレジャーも楽しめます。ウミガメの産卵地としても有名な永田浜のビーチも筆舌し難い美しさです。
迫力満点「大川の滝」「千尋の滝」
洋上のアルプスといわれる屋久島は高低差もあり、島内では大小様々な滝を眺める事もできます。島内最大の88m落差を有し、日本の滝100選にも選出されている「大川の滝」や、巨大な一枚岩の間を流れ落ちる「千尋の滝」は一見の価値ありです。
干潮時だけ入浴できる「平内海中温泉」
島内には複数の温泉が湧出しており、山登りなどで疲れた体を癒すこともできます。中でも干潮時にしか入浴できない「平内海中温泉」は、島を訪れたらなら抑えておきたいスポットです。入口に設置してある料金箱に寸志を入れて利用できます(水着着用不可の混浴です。脱衣所もありませんのでご注意ください)。
屋久島を学ぶ
屋久島環境文化村センター(ビジターセンター)など、島の文化・歴史・植物・生物・環境を紹介している施設も複数あります。島の事を深く知る為にも是非とも立ち寄ってみましょう。
島の固有種「ヤクシカ」「ヤクニホンザル」
洋上のアルプスとして独自の進化を遂げた島では、島ならではの独特な生態系が形成されており、島ならではの固有種「ヤクシカ」や「ヤクニホンザル」などが観察できます(危険ですのでむやみに近寄らないようにしましょう)。自然の島です!島の自然をこわさないようルールを守って観光を楽しんでください。
島のアクセス
屋久島へは鹿児島から飛行機、もしくは鹿児島本港南埠頭から高速船での移動となります。時間を優先するのであれば飛行機、予算を抑えたければ船を使いましょう。
島内では路線バスも運行していますが、便数に限りもありますので、レンタカーを利用すると効率よく周れるでしょう。島は1周約130kmですので、レンタカーで周遊するのであれば3時間程で1周できますが、島の西側の西部林道と呼ばれる道は道幅も狭いので運転には注意してください。