岐阜県の紅葉スポット、避暑地、パワースポットとして名高い「養老公園」は、その広大な敷地の中に様々な見どころがあります。今回は、「養老天命反転地」「こどもの国」「養老の滝」を週末の日帰りでサクッと周遊するコースを、子連れ目線でご紹介します。
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養老公園ってどんなところ?
岐阜県養老町にある、広大な敷地が魅力の公園。公園と聞いて想像する大きさの、おおよそ2倍の敷地はあります。公園にある主要スポットとしては、養老駅に近い順にこどもの国(こども用遊具がある、いわゆる公園)、楽市楽座(外で軽食を取れるエリア)、養老天命反転地(インスタ映えする不思議な公園)、養老ランド(遊園地)、養老の滝と、なっています。
その他、テニスコートやゴルフ場、キャンプセンターなどもあり、子供から大人まで、それぞれが楽しめる総合公園です。今回は、子連れで公園内を周遊するのにおすすめなルートでご紹介します。
- 養老公園
- 養老町(養老郡) / 公園 / 紅葉 / 桜の名所 / ハイキング / 遊び場
- 住所:岐阜県養老郡 養老町高林1298−2地図で見る
- 電話:0584-32-0501
- Web:http://www.yoro-park.com/
①朝のさわやかな時間に!「養老の滝」を目指す
大人は絶対行きたいけれど、子供にとってはそうでもないかもしれない「養老の滝」を先手必勝で見に行っておきましょう!養老の玄関口、養老駅から出発です。
なんとこちら、養老の有名なアイテムである実物のひょうたんを張り付けて、駅名が描かれています!写真を撮ったら、駅前から無料シャトルバスに乗車しましょう。
- 養老鉄道 養老駅
- 養老町(養老郡) / 駅
- 住所:岐阜県養老郡養老町鷲巣地図で見る
- Web:https://www.yororailway.co.jp/timetable/yoro.html
土日祝日のみ乗車可能なこちらのバスは、地域のシニアによって運行されています。とてもアットホームな雰囲気のバスで、養老公園まで歩くと15分ほどかかるところを5分で到着するのがメリット。子連れなど荷物が多い場合には、ぜひ利用してみましょう。
バスで終点「松風橋」に着いたら、続いてカートに乗り換えて、滝を目指しましょう。なおカート乗り場は駐車場の目の前(橋を渡った場所)にあるので、車で訪れる際にも便利です。
こちらのカートは「幼児連れ」「足の不自由な方」など限定で利用させてもらえるゴルフカートで、土日祝日の10時~随時ピストン運行しています。
「松風橋」から滝の最寄り「妙見橋」までは、気もちの良い風に吹かれながら開放的な気分で乗車できます。子供も珍しい乗り物に大興奮です。また運転手さんは養老で生まれ育ったおじいさんなので、質問すれば養老の昔の話などを楽しく話してくださいます。地元の方とのコミュニケーションのおかげで、旅情もたっぷり。
「妙見橋」に到着したら、養老の滝まで15分かけて歩いたり(紅葉の見ごろは11月~12月上旬)、パワースポット「菊水霊泉」を汲みに行ったりと、養老の自然を満喫しましょう。
- 養老の滝
- 養老町(養老郡) / 自然・景勝地 / 観光名所 / 滝 / パワースポット / ハイキング / ツーリング
- 住所:岐阜県養老郡養老町高林1298−2地図で見る
- 電話:0584-32-0501
- Web:https://www.yoro-park.com/facility-map/yoro-falls/
流しそうめんや甘味で休憩も
滝から降りてくる途中の休憩処「清水」で、流しそうめんをいただくのも良いですね。
1人前700円でいただけるこちらの流しそうめんは、麺を流す水も、めんつゆも、全て「菊水泉」を利用していて、ここでしか食べられない特別なそうめんです。ちなみに、こちらの流しそうめんはなんと年中いただけます。
デザートには、自家製梅シロップがたっぷりかかった菊水泉かき氷(500円)はいかがでしょうか。甘さはごく控えめで、梅のさっぱりとした味が散策の疲れを癒してくれますよ。
- 養老 清水
- 養老町(養老郡) / 食べ歩き / 流しそうめん / かき氷
- 住所:岐阜県養老郡養老町養老公園1274地図で見る
- Web:https://yoro-shimizu.favy.jp/
②体力が余っているうちに!「養老天命反転地」へ
お次は「養老天命反転地」へ行きましょう。「松風橋」から徒歩5分程度です。
養老天命反転地は、荒川修作とマドリン・ギンズという2人の巨匠がデザインした屋外美術館のような公園で、人間は人間の身体の無限の可能性を活かし、この世界を希望ある未来に転換すべきだというメッセージが込められているんだとか…。
とはいえ、とてつもなく高尚なそのメッセージを理解するのは難しいという方に、筆者がこの公園を一言で表すとするならば、面白くてインスタ映えするハードボイルドな登山風迷路公園といったところです。
エントランスで入場券(大人770円、高校生510円、小中学生310円)を購入したら、いざ公園内へ。チケット売り場にはコインロッカーがありますので、極力身軽な状態で出発しましょう。ハードボイルドな公園では、飲み物と小銭とスマホとタオルがあれば十分です。(自販機は入口付近の1か所のみ)
ちなみに園内には虫も結構いるので、できれば長袖長ズボン+スニーカー+虫よけスプレーを身にまとうこともお忘れなく。
入園するとまず出迎えてくれるのが、ピンク色が可愛らしい「養老天命反転地記念館」です。中へ入ると、天井と床が反転したような?なんとも不思議な空間となっています。
この様に、写真の上下を反転させると何とも不思議な一枚が完成します。いうまでもなくインスタ映えするこの場所では、ベストショットを狙って夢中になることでしょう。なお、公園内にはフリーWi-Fiが飛んでいますよ。
楽しかった記念館を出ると、いよいよこの公園のハードボイルドな側面が見えてきます。
まず圧倒されるのが「極限で似るものの家」です。勇気を出して足を踏み入れると、薄暗闇の中、蜘蛛の巣をかき分けた先にはなんと、ベッドやソファー、キッチンやトイレなどのモニュメントが配置されています。想像を絶するような不気味さです。足元にも面白い仕掛けがありますので、床を見ることもお忘れなく。
他にも、隙のない意匠が所狭しと迫ってきます。ちなみにこの「死なない為の道」は歩くことが可能で、進んだ先にはワクワクする仕掛けがあります。しかし途中で引き返せない閉塞感があることから、幼児連れの場合はやめておいた方が無難かもしれません。
平坦な場所が無いよう設計されているこの公園は、すり鉢状になった地形が特徴的で、視覚的には実際の広さよりずっと広く感じます。また、ただでさえ迷路のようになっている園内に、春~夏にかけては雑草が生い茂っていることも相まって、自分が歩くべきルートが全く読めません。
気付かないうちにすごく高い場所に出ていることもありますし、写真のように一歩足を踏み外したら転落間違いないようなポイントもあるので、体力と集中力が試されます。
特に幼児と行く場合はくれぐれも無理をせず、決して目を離さないよう注意が必要です。写真を撮ることに夢中になるのも、ほどほどに…!
またこのように、岩山のようなものを登ったりと全身を使って満喫する場所なので、公園へ遊びに行くというよりは、ちょっとした登山のような心持ちで出かけると安心だと思います。
- 養老天命反転地
- 養老町(養老郡) / 公園 / 観光名所 / インスタ映え / 遊び場
- 住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2 養老公園内地図で見る
- 電話:0584-32-0501(養老公園事務所)
- Web:http://www.yoro-park.com/facility-map/hantenchi/
食事は養老天命反転地の外で軽食が可能
食事については、天命反転地を退場して少し歩いたところに「楽市楽座」があり、ポテトやおでん、カレーなどのちょっとした軽食がいただけます。
大きな屋根がある屋外の施設でのお食事は、養老の綺麗な空気が隠し味。三密回避にも効果的ですね。
- 楽市楽座
- 養老町(養老郡) / フードコート
- 住所:岐阜県養老郡 養老町高林1298−2 養老公園内地図で見る
- Web:https://www.yoro-park.com/facility-map/rakuichirak...
③最後の締めくくりに!「こどもの国」
養老天命反転地で心身の体力のほとんどを使い切ったところで、最後は子供が一番喜ぶ「こどもの国」へ行きましょう。
こちらの公園は入場無料で自由に遊ぶことができる、いわゆる一般的な子供向けの公園です。入口では可愛いひょうたん型のパネルが心を癒してくれます。
こちらの公園では遊具が年齢別のエリア(小学生:ぼうけんひろば、園児:わんぱくひろば、乳幼児:すくすくひろば)に分かれているので、子供の年齢に合わせて満喫することが可能です。他に、15,000㎡の芝生広場と、夏季限定のプールもありますよ。
園内には写真の休憩所の他、ちょっとしたスナック類やかき氷の出店があったりと、ちょっと小腹が空いた時に助かる施設が揃っているので、乳幼児連れでも安心です。
公園でしっかり遊んだら、往路にも利用したシャトルバスに乗って養老駅まで戻り、養老での一日を締めくくりましょう。(徒歩だと10分程度です)
- 岐阜県 こどもの国
- 養老町(養老郡) / 公園 / 子供が喜ぶ / 遊び場 / プール
- 住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2地図で見る
- 電話:0584-32-0501
- Web:https://www.yoro-park.com/facility-map/kodomonokun...
この記事を書いたトラベルライターから一言
今回は、5歳の娘と2人での養老来訪。ご紹介した通り、養老の滝→天命反転地→こどもの国の順番で巡りましたが、やはり正解でした。
もしこどもに国へ先に行ったとしたら、いつまでも遊具で遊ぶのを止めたがらないでしょうし、もし天命反転地へ先に行ったとしたら、滝へ行く体力は残されなかったと思います。
無料のシャトルバスとカートは土日祝日限定ですが、まだ体力の少ない幼児との旅では大変便利です。是非利用して、養老公園を満喫してくださいね!(mikish)