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米国・フロリダのクリスタルリバーで、野生のマナティーと泳ごう!

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年3月24日更新

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写真:トラベルライター

アメリカのフロリダ半島北西部、クリスタルリバーには、毎年冬になると野生のマナティーがやってきます。マナティーは非常に穏やかで、人間に対しての警戒心も薄い動物。日本では水族館でしか見ることができませんが、ここクリスタルリバーでは野生のマナティーと出会えます。運が良ければ一緒に泳いだり、触れ合ったりすることも。のんびりした動きと愛くるしさに癒されること間違いなしのマナティースイム、一度体験してみませんか?

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マナティーってどんな動物?

マナティーと聞いても、その姿をぱっと思い浮かべられない方もいるかもしせません。マナティーは、ジュゴンと同じカイギュウ目に属している草食動物です。

  • 写真:トラベルライター

「アメリカマナティー」「アフリカマナティー」「アマゾンマナティー」の3種に分類されますが、今回ご紹介するのは、その中でも最大種のアメリカマナティー。最大体長390cm、体重は1,500kg!

大きさに恐怖心を持ってしまいそうですが、その性格は非常に穏やかでのんびり。個体数が少ないため、絶滅危惧種に指定されています。

同じカイギュウ目のジュゴンと混同されがちですが、見分ける上での一番の特徴が尾びれ。ジュゴンは魚のような三角形をしていますが、マナティーは丸くしゃもじの様な形です。

  • 写真:トラベルライターマナティーの尾びれ
  • ジュゴンの尾びれ

また、ジュゴンは海の底に生えている草を食べるため、口が下向きですが、マナティーは水面に浮いている水草を食べるため、そこまで下向きではありません。

  • マナティーの口
  • ジュゴンの口

冬の間の生息地、クリスタルリバー

  • 写真:トラベルライター

毎年11月~3月頃の冬の間、フロリダ半島北西部に位置するクリスタルリバーに野生のマナティーがやってきます。

マナティーはとても寒がり。普段はメキシコ湾岸の浅瀬に生息していますが、冬になると水温が下がるため、年間を通して暖かい水が湧き出しているクリスタルリバーのキングス湾で過ごすのです。

マナティースイムツアーに参加しよう!

毎年この時期には「マナティーと一緒に泳ぎたい!」と、世界各地から観光客がやってきます。

11月~3月の期間限定で、日本の旅行会社やダイビングショップが主催しているツアーもあります。マナティースイムがメインのツアーや、1日だけのオプションツアーなど、自分の予定に合わせて申し込みましょう。

筆者の場合、日本で事前に旅行会社H.I.S.のオプショナルツアースイム・ウィズ・マナティーを申し込みました。ホテルまで送迎があり、出発前に日本語で注意事項を説明したDVDを鑑賞させてもらえたので、内容がきちんと理解できて安心でした。

マナティーを水中ウォッチング!

  • 写真:トラベルライター

朝早い時間、ダイビングショップに到着し、ウェットスーツとシュノーケルをレンタル。準備が整ったら、ボートに乗り込でいざ出発です。

じっと目を凝らしながら、マナティーの姿を探します。

  • 写真:トラベルライター

ボートに乗り始めて20分ほど経った頃、ついにその姿を発見!船の上から見ただけでも興奮してしまいます。

この後も2~3箇所探しましたが、なかなかマナティーには出会えません。

マナティーを捜索するエリアは、ボートを運転してくれる船長さんによって異なるようです。筆者たちのボート以外にも数隻この日は出航していましたが、筆者たちの船長さんはなるべく他のツアー客のいないスポットを中心に探してくれていました。

結局、他のスポットではマナティーは見つからず。最後に保護区として区切られているエリアにマナティーがいるとのことで、そこでついに水中へ!

出発してから1時間近く時間が経っていましたが、マナティーをワクワクしながら探していたので、全く長く感じることはありませんでした。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

待ちに待ったマナティーが数メートル先に!

マナティーは、あまりアクティブに動くことなく、基本的には水中にじーっとしていて、時折呼吸のために水面に浮かんでいきます。

  • 写真:トラベルライター

マナティーの親子にも遭遇できました。

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