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青!白!ピンク!人生で一度は行きたい一色に染まる世界の街7選

取材・写真・文:

宮城在住

2018年12月13日更新

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写真:dory

世界各地には宗教や文化、気候や風土的観点から街がカラフルに塗られている町がいくつもあります。人工的でありながら、どこか不思議で魅力的な街ばかりですが、今回は青い街、白い街、ピンクの街をそれぞれご紹介します。

この記事の目次表示

目を奪われる青い世界が広がる「青い街」

①シャフシャウエン(モロッコ)

  • 写真:dory一面青く塗られたシャウエンの街

インスタなどを通じて日本でも一気に有名になったモロッコのChefchaouen(英語:シャフシャウエン、西語:シャウエン)は、青い街の代表格と言えます。モロッコ北部に位置するこの街は、ポルトガルの侵略と戦うための小さな要塞として設立され、旧市街が一面青一色に塗られています。

スペインのレコンキスタ後に、多くのユダヤ人がここに定住することになり、ユダヤ教で青が天や神を示す神聖な色であることから建物が青く塗られたとされると言われています。

シャウエン
モロッコ / 町・ストリート
住所:Chefchaouen,morocco地図で見る

②ジョードプル(インド)

  • 出典:www.flickr.comPhoto by:Eddy Milfort ジョードプルの青い街並

街の多くの建物が青く染められている例としては、他にインドのJodhpur(ジョードプル)があります。西のシャウエン、東のジョードプルと旅人の中で言われていたりもします。

こちらの街は高級ブランドが広告に使用したことで、一躍世界的に有名になりました。「ブルー・シティー」の愛称で呼ばれるこの街の壁が青い理由は、害虫駆除のため化学塗料を塗ったところ青色に変色してしまったとのことで、元々はライム色の壁だったそうです。

ジョードプル
インド / 町・ストリート
住所:Jodhpur,India地図で見る

③サントリーニ(ギリシャ)

  • 写真:dory白い壁に青いドームと地中海の青が美しいサントリーニの街並み

また、ギリシャのSantorini(サントリーニ)も青色の部分は少ないものの、白い壁に、青いドームと地中海の青が特徴的なので青い街と言われていたりもします。

サントリーニ島
ギリシャ / 島
住所:Santorini,Greece地図で見る

絵本から飛び出した「白い街」

④スペイン・アンダルシア地方(ミハス/フリヒリアナ/アンテケーラ/アルコス・デ・ラ・フロンテーラ他)

スペイン南部アンダルシア地方には、村全体が白く統一されていることろを多く見かけます。日本人に有名なところで言うと、Mijas(ミハス)は絵葉書のようなメルヘンな世界が広がっており、観光地化もされているので非常に整備されていて綺麗です。

  • 写真:doryアンテケーラの白い街並み

しかし、ミハスだけでなく、Frigiliana(フリヒリアナ)Antequera(アンテケーラ)Arcos de la Frontera(アルコス・デ・ラ・フロンテーラ)など、他にも白い街はアンダルシア地方にいくつも点在しているのです。全く知られていないような小さな村も辺り一面真っ白に統一されています。

  • 写真:doryアンダルシア地方ならではの白い街並みは小さな村でも見ることができます

そもそもなぜ、このあたり一帯は白い街が多いのでしょうか?このあたりは、年間の日照日数が300日を超えるところも多く、家の壁を白くすることで太陽の熱を照り返して暑さを和らげるという工夫をしているそうです。また一軒だけでなく村全体で白ければ、地域の暑さ自体も和らげられる、ということが大きな理由のようです。また、石灰岩の産地でもあり、壁を安く作れる素材が充実していること、伝染病などが流行った時代には白は衛生的であるとされていたことも、この白い街並になった重要な要素なのです。

ミハス
スペイン / 町・ストリート
住所:Mijas,Spain地図で見る
フリヒリアナ
スペイン / 町・ストリート
住所:Frigiliana,Spain地図で見る
アンテケーラ
スペイン / 町・ストリート
住所:29200 Antequera, Málaga地図で見る
アルコス・デ・ラ・フロンテーラ
スペイン / 町・ストリート
住所:Arcos de la Frontera, Cádiz, スペイン地図で見る

⑤ウダイプル(インド)

  • 出典:www.flickr.comPhoto by: tommy, 作品名:lake pichola from jagandir 湖に浮かぶ白い宮殿と白い街並み

他に白い街として知られているのが、インド北西部にあるUdaipur(ウダイプル)です。観光名所であるシティパレスをはじめ、多くの建物が白く「ホワイト・シティー」と呼ばれることも多いです。

また、湖に浮かぶ白亜の大理石でできた宮殿タージレイクパレス(ジャグニワース宮殿)は、当時の国王が避暑地として建設し、現在ではホテルとして営業しています。世界トップクラスの人気のホテルですので、なかなか宿泊するのは難易度は高いかもしれません。

タージレイクパレス
インド / ホテル
住所:Taj Lake Palace Udaipur,India地図で見る
Web:https://www.tajhotels.com/en-in/home/

ウダイプル
インド / 町・ストリート
住所:Udaipur, Rajasthan, India地図で見る

可愛らしくてエキゾチックな「ピンクの街」

⑥ジャイプル(インド)

インドのJaipur(ジャイプル)は「ピンク・シティー」の別名もあるほど、ピンク色一色の街です。インドがまだイギリスの統治下にあった時代、当時のインド統治皇帝であったヴィクトリア女王の息子がこの地を訪問するにあたり、盛大な出迎えをしようと考え、街全体はおろか建物内部に至るまでピンク色に塗ることになったのがきっかけでした。

  • 写真:dory建物のなかもピンク色に塗られている

以来、この街はずっとピンク色の街を維持し、またインドらしさを残しています。この街のシンボルとも言える風の宮殿(ハワー・マハル)は、ピンク色をした砂岩を外壁に用いた5階建ての建造物で、953もの小窓が通りに面しています。宮廷の女性たちは自らの姿を外から見られることが禁じられていたため、外に出ずとも街の様子を見たり、祭を見て楽しむことができるようこの小窓の形状になりました。

  • 写真:doryジャイプルのシンボルである「風の宮殿」
ハワー・マハル
インド / 建造物
住所:Hawa Mahal,India地図で見る
ジャイプル
インド / 町・ストリート
住所:Jaipur, Rajasthan, India地図で見る

⑦マラッカ(マレーシア)

  • 写真:doryオランダ統治時代に建てられたピンク色の建物

マレー半島南西部にあるマレーシアのMelaka(マラッカ)も、旧市街がピンク色をしており、多くの観光客が訪れます。東南アジアにおいて類をみないユニークな建築様式、そして文化的な町並みを構成していることが高く評価され、2008年7月、マレーシアでは初のユネスコ世界文化遺産に登録されました。

マラッカは、東西貿易の拠点となる街として栄え、オランダやポルトガルなど複数の国の支配を受けた影響が今も残っています。ピンク色の建物は、オランダ植民地時代に建てられたものがほとんどです。

マラッカ
マレーシア / 町・ストリート
住所:Melaka,Malaysia地図で見る

行ってみたい街は?

日本ではなかなかお目にかかれないような街ばかりだったのではないでしょうか。こんな街を実際に歩いてみたいと思いませんか?なぜこうなったのか、その街の背景を学びながらお気に入りの街に出かけてみて下さい。

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この記事を書いたトラベルライター

まだ知らないイロドリミドリな世界へ
元海外在住、元外資系豪華客船員ライター。学生時代からふつふつとしていた旅欲を満たすため、年々フットワークが軽くなり国内外問わずあちらこちらにすぐ顔出します!定番から少しだけ外れてるけど、マニアック過ぎない、いつもより少し旅を楽しくするノウハウお伝えします!
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