カンボジアの国旗の図柄や意味、カンボジアの首都について、またカンボジアの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、カンボジアの国の基礎知識をくわしく解説します。
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カンボジア国旗とその意味
カンボジアの国旗は、青・赤・青のストライプで、上から1:2:1の割合になっています。中央に描かれているのは世界遺産のアンコールワット遺跡。これまでに何度か国旗のデザインは変わっていますが、ほとんどの国旗にアンコールワット遺跡が描かれています。
現在の国旗は1993年の王政復古の際に制定されましたが、カンボジア内戦前の王国時代の国旗が復活したものです。青が王権、赤が国歌、白が仏教を表しています。
カンボジアの首都はプノンペン
カンボジアの首都は南部に位置するプノンペンです。フランスの植民地時代には「東洋のパリ」と称されたプノンペンには、現在も美しい街並みが残されています。
プノンペンの面積は679km²で、東京23区とほぼ同じ大きさ。14の行政区から構成されています。また、カンボジア計画省統計局によると、2018年の人口は1,607万人です。
大きな見どころとなっているのが、王宮です。現在もカンボジア国王と王妃の住まいとなっており、一部が一般公開されています。一方でポルポト政権時代の負の遺産も残されています。
カンボジアの面積は181,035km²
カンボジアの面積は181,035km²です。日本の面積が377,915km²なので、日本の2分の1弱の大きさになります。
カンボジアの人口は1,625万人
2018年時点の人口は1,625万人です。年々増加しており、今後も人口の増加が予測されていますが、2070年頃からは人口減少が予測されています。
カンボジアの国歌は「王国(Nokor Reach)」
カンボジアの国歌の曲名は「Nokor Reach(ノーコー・リェッ)」です。日本語では「王国」と訳されます。僧王のチュオン・ナートが、カンボジア民謡をもとに作詞をしたものと言われ、1941年に国歌として制定。1947年にフランスから独立した際に、改めて国歌に採用されました。
しかし1970年に国王が追放されクメール共和国が成立すると、「クメール共和国の歌」が国歌となりました。その後また二転三転し、1993年に王党派であるフンシンペック党が選挙に勝利すると、「王国」が再び国歌となりました。
歌詞は3番まであり、1番では国王を、2番ではアンコール・ワット寺院をはじめとするクメール王朝の寺院を讃へ、3番は仏教の僧侶を褒め称えるものとなっています。