大阪から上海まで約2時間半で行けるという、日本と近距離にある中国。海外での電車利用は勝手がわからずに敬遠しがちですが、中国ではびっくりするくらい簡単です。しかも電車代が安い!今回は、上海を例に中国での地下鉄の乗り方をご紹介。
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中国の地下鉄利用は簡単で安い
中国での地下鉄の乗り方は、基本的には日本と似ているので、抵抗なくすぐに乗りこなすことができると思います。また、費用も安いです。路線にもよると思いますが、筆者が実際に利用した例を挙げると、目的地まで約1時間、そのうち電車に40分(16駅)乗って、切符は5元(約85円)でした(下の写真の上部・黄色枠参照)。
それでは以下より、実際に切符を購入して乗車、下車するまでの流れを紹介します。
①切符を購入する前にルートを調べる
切符を購入する前に、まずは目的地までのルートを調べます。
今回は、目的地を「世紀大道」に設定します。ちなみにルート検索を行う際、中国でグーグルマップは使えません(※)。アメリカ系のツールに対して利用規制がかかっているようです。facebookやメッセンジャー等も同様に、使用不可となっています。そこで、iOS系のスマートフォン限定にはなりますが、中国でのルート検索にアップルマップ(apple map)を使用することができます。
※中国でのグーグルマップ利用に関して、ネット上では「使える」「使えない」と色々な情報が飛び交っています。中国政府等も関係していると思いますので、その時のタイミングで使用可否は変わる可能性が高いです。筆者が2019年9月に旅行した際は、一切使えませんでした。
②切符売り場で、乗る線を確認&タッチ
上海の地下鉄駅には、日本でも良く見るような切符販売機があります。
まずは、目的地が画面上のどこにあるのかを確認し、何色の路線かを確認します。
切符販売機の画面下には、路線が色ごとに表示されているので、目的地となる駅がある路線の色を選びましょう。今回の目的地である「世紀大道」はピンク色の「6号线」となるので、それをタッチしましょう。
④目的地をタッチ
前の画面で線路を選ぶと、画面にはその線路(今回は6号线)のみの路線図は表示されます。そこで、目的地となる駅(今回は世紀大道)をタッチしましょう。
⑤お金を入れる
続いて切符料金と人数が表示され、合計金額が表示されます。今回は、目的地までが3元(約51円)となっています。
最初に表示される画面では人数が1となっておりますが、人数の変更をしたい場合は、右側に表示される1〜9までの数字をタッチして変更しましょう。
お金は現金orキャッシュレスで支払いが可能ですが、クレジットカードは使えません。
現金であれば、コインor紙幣が使えます。ただし、機械によっては紙幣がスムーズに入らない場合があります。
筆者は何回やっても紙幣が入らず、紙幣を使うことができないのかなと焦ったほどです。諦めて隣の機械で再チャレンジしてみるとすんなりと切符が買えたので、紙幣の挿入で苦戦する場合は、隣の機械に行きましょう。
⑥切符GET
切符代を入れると、下からカードタイプの切符が出てきます。おつりがある場合は、同じ箇所から切符と一緒におつりが出てきます。
【豆知識】簡単3ステップで切符を購入する方法もある
step1:ルートを調べて電車代を確認する
まずは、上の①と同様の手順で目的地までのルート検索を行います。この時に、必要な電車代が表示されていれば、こちらの金額を覚えておきましょう。
下の画面では、現在地から目的地まで「5元」と表示されています。
step2:切符販売機の最初の画面の右側の「電車代」をタッチ
切符販売機の画面で、step1で調べた際に表示された電車代をタッチします。
step3:お金を入れて切符GET
あとはお金を入れれば切符が出てくるので、それで完了です。
このように、目的地までの切符代が事前に分かっていれば、路線の選択や目的地の選択などを券売機で行う必要がなく、スムーズに切符を購入できるので楽です。
⑦切符購入後、荷物検査を受けてから改札を通る
中国では、電車に乗る際に荷物検査があります。これは日本と異なる点です。大型の荷物を持っている場合は、空港の荷物検査場にあるような機械があるので、そこに荷物を載せて検査に通します。ショルダーバッグなどの小さい荷物は載せる必要はなく、検査場に立っている警備員にバッグの中を見せればいいだけです。
荷物検査が終わったら、ようやく改札を通過します。日本同様、切符をタッチして通ります。
⑧ホームを確認して乗車
日本と同様に、右と左のホームで進行方向が逆になりますので、注意しましょう。ホームの上側に行き先が表示されているので、それを見て進行方向を確認しましょう。
正しい電車に乗っていれば、目的地である駅名(今回は世紀大道)をちゃんと確認することができます。
⑨降車後、改札で切符回収
目的地に着いた後は、改札を出る際に切符を回収されます。
地下鉄利用時の豆知識と注意点
SUICAのようなデポジット式ICカードが便利
滞在中に電車・バスの利用が多いと予想される方は、駅の売店で、日本のSUICAやPITAPAのようなデポジット式ICカード(上海であれば上海公共交通カード)を買うのが便利です。チャージも駅内の売店でできます。このICカードがあれば、毎回毎回切符を買う手間が省けます。
乗車時は順番を守りましょう
ホームの乗車位置には、乗車時のマナーに関する啓蒙イラストが描かれていました。日本同様に、割り込んで乗車したりしないようにしましょう。
電車内には優先座席あり
中国の電車内にも、優先座席が用意されています。上の写真、ピンク色の1席が優先座席です。
この記事を書いたトラベルライターから一言
筆者が上海の駅で困っていた時に、英語で親切に話しかけてくださった中国人がいらっしゃいました。上海という大都会ゆえ、教養が備わっている方が住んでいるからかもしれませんが、実際に訪れてみて、中国人のイメージがガラリと変わりました。
飛行機ですぐの距離にある中国、ぜひ行ってみてください。