クロアチアの首都ザグレブは、旧市街と新市街が融合した新旧のコントラストが美しい街です。そんなザグレブですが、とても小さな街で、観光は2日もあれば十分と言われてしまうほど見どころが集約されています。しかし、ザグレブは博物館や美術館がとても多い街でもあります。今回は、ザグレブの博物館・美術館にスポットを当ててご紹介します。
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【1】ストロスマエル美術館
カトリック司教であったストロスマイエル司教が、1884年にザグレブ市にコレクションを寄贈し、このストロスマエル美術館が創立しました。
現在は約4,000点の絵画や彫刻などが収蔵されており、イタリア、フランス、スペイン、北欧、クロアチアなどから集められた質の高いアートコレクションが見ものです。
もちろん美術品自体も価値があり、見ごたえがあるのですが、ストロスマエル美術館の注目したい点は、その素晴らしい建築です。
美術館自体がとても美しく、まさに貴族の家といったようなとても優雅ないでたちです。
美術館自体としてはワンフロアのみの小ぶりな美術館ですが、館内には、ティントレット、ブリューゲル、ヤンガーなどの有名なアーティストの作品も展示されています。
豪華絢爛ながら上品な装飾が施された館内は、女子だからこそうっとりしてしまう美しい装飾で、まるでお姫様になった気分になれる優雅な時間を過ごすことができます。
- ストロスマエル美術館
- クロアチア / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Strossmayerva galerija starih majstora, Trg Nikole Subica Zrinskog, 11 10000, Ville de Zagreb Croatia地図で見る
【2】ミマラ博物館
アンテ・トピッチ・ミマラの所蔵品を展示するために、1987年に設立されたミマラ博物館は3,750点以上ものアジアからヨーロッパまでの見ごたえのある作品を展示しています。
アンテ・トピッチ・ミマラは芸術を愛し、芸術に情熱を注いだ収集家でした。数十年にわたる海外生活を終え、美術館を創設するために最愛の芸術品たちをザグレブ市に寄付しました。
美しい装飾が施されたアジアやヨーロッパの陶器から、アンティークな家具、もちろん絵画まで、さまざまな美術品を楽しむことができ、「絵画だけだとちょっと気が重い…」という女子にはとてもおすすめな美術館です。
特に、ヨーロッパの豪華絢爛なロココ時代の食器は、女子であればきゅんきゅんする事間違いありません!
- ミマラ博物館
- クロアチア / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Mimara Museum, Rooseveltov Trg 5, Zagreb 10000, Croatia地図で見る
- Web:http://mimara.hr/
【3】ナイーブアート美術館
クロアチアに行ったら、ぜひ見ておきたいのが「ナイーブアート」です。ナイーブとは、「飾りけがなく素直な様」「純粋で傷つきやすい様」「繊細」といった意味で、ナイーブアートは童心的な絵画を指して使われる場合が多いです。
日本語だと「素朴画」とも訳されます。
農民の暮らしやなんでもない日常の生活の様子から、ちょっと毒っけの多い絵まで様々な絵が描かれています。
ナイーブアートはクロアチア以外の国でももちろん盛んではありますが、クロアチアのナイーブアートはガラス板に描かれているという大きな特徴があり、とても軟らかい色合いを堪能する事ができます。
日本にいるとあまりなじみのないナイーブアートですが、色彩がとても軟らかく、ほわっとした表現が多いのも女子好みです。
「絵はあまり詳しくなくて苦手…」という女子であっても、ポストカードを見るような感覚でかわいらしい色合いを楽しめます。ただ、中には過激な表現をしている作品もあるので気を付けてくださいね。
人もさほど多くないので、女子ひとりでも安心して楽しめます。
- ナイーブアート美術館
- クロアチア / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Hrvatski muzej naivne umjetnosti, Sv. Cirila i Metoda 3, Gornji grad ,Zagre地図で見る
- 電話:01-4851-911
- Web:http://www.hmnu.hr/en
【4】失恋博物館
なんとも奇抜なネーミングのこの博物館は、「愛を失って傷ついた人が気持ちの整理をする場所」として造られた博物館です。
この博物館のユニークなところは、展示物をただ見ているだけではさっぱり意味不明なのに、渡された本に書かれているストーリーを読みながら展示物を見ると思わず共感してしまうというところです。
中には、他に女を作った恋人(レズビアン)への腹いせに家をぐちゃぐちゃにしたときに使った「斧」や、燃えるような恋愛の末に突然終止符を打った時の記憶を残したウエディングドレスなど…今恋をしている人も、していない人も、思わず「ドキリ」としてしまう超リアルな展示物ばかりです。
展示品の寄贈者にはもちろん男性もいるのですが、やはり圧倒的に多いのが女性の寄贈者です。初恋の相手からもらったもの、学生時代の情熱的な恋愛、結婚を真剣に考えていた彼との悲劇的な話…。
彼氏やパートナーとは行きにくいかもしれませんし、ひとりだからこそ自分の人生と重ね合わせながらしんみりと展示物を眺める事もできます。
今恋愛がうまくいっている女子も、そうでない女子も、この博物館を訪れると今の自分の恋愛に必要なエッセンスを得られる事間違えなしです!
展示物の説明が書かれた本には、日本語版もあるので安心して展示を楽しむことができます。
- 失恋博物館
- クロアチア / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Ćirilometodska ul. 2, 10000, Zagreb, クロアチア地図で見る
- Web:https://brokenships.com/