芸術の国チェコ共和国。街には数々の歴史的建造物が建ち並び、郊外には美しい田舎の風景が広がっています。ヨーロッパにはステキな場所がたくさんありますが、中でもチェコは一度は訪れて欲しい、感性豊かな素晴らしい国です。今回は、チェコ共和国を訪れる際の基本情報をまとめました。
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チェコ旅行に出かける前の予備知識
日本からチェコへの行き方と所要時間
日本からチェコへ行く際、飛行機の直行便はありません。そのため必ずどこかの国を経由することになり、合計の所要時間は経由地や乗り継ぎのタイミングにも寄りますが、最短でも14時間ほどかかるとみておきましょう。
また飛行機でドイツやポーランドなど近隣国に到着し、その後バスでチェコへ向かうという方法もあります。ヨーロッパの長距離バスは意外と快適なので、時間のある方や複数の国を巡りたい方にはおすすめです。
チェコの入国と滞在のために必要なこと
【入国前】海外旅行保険に加入する
チェコを旅行する際には海外旅行保険に加入していることが必須であり、各項目の支払額が3万ユーロ(約390万円)以上必要です。入国審査で証明書の提示を求められることはほとんどありませんが、決まりがある以上は持っていなければいけません。保険会社に英語表記の証明書を発行してもらい、必ず出発前までに用意しておきましょう。
クレジットカード付帯の保険でも問題ありませんが、ひとつの保険だけでは保険金額の条件に満たない場合があります。その際は複数の保険を合わせて3万ユーロ(約390万円)以上になるようにしておかなければいけません。詳しくは、チェコ大使館や保険会社に問い合わせてみてください。
【入国後】外国人警察に届け出が必要
チェコに滞在する外国人は、観光目的の短期滞在であっても、入国から3日以内に外国人警察へ届け出なければいけません。その際にパスポートと海外旅行保険の加入証明書が必要です。ただしホテルに宿泊する場合は、ホテル側が届けてくれるため旅行者自らが手続きを行う必要はありません。
一般家庭に泊まる場合は、個人で忘れずに届け出ましょう。外国人警察の場所はプラハとそれ以外の街にも数ヶ所あります。警察署ではチェコ語しか通じない場合があるので、できるだけ現地の人にヘルプをしてもらうことをおすすめします。
その他チェコ滞在時の留意点に関しては、在チェコ共和国日本大使館HPの情報も参考にしてください。
チェコで過ごすための予備知識
チェコの物価
チェコの物価は比較的安く、レストランで食事をするにも低価格で楽しめます。特にビールはジョッキ1杯200円ほどで飲める店も多くあり、お財布に優しいのが魅力です。スーパーマーケットでも500mlの缶ビールが80円台、パンは小さいものだと5円くらいから売っています。
ちなみにチェコの通貨はユーロではなく「チェココルナ」です。プラハの観光地などではユーロが使える場所もありますが、そのほかはすべてチェココルナでないと支払ができません。ヨーロッパ数ヶ国を巡る旅を予定している場合は、チェココルナの両替をするのも忘れないよう気を付けましょう。
チェコの街の治安
チェコの治安は比較的良好です。外出先では荷物から目を離さないことや夜の行動を控えるなど、旅行者としての最低限の注意を払っていれば特に問題ありません。ただし外国人ツーリストを相手に高値を請求するタクシードライバーがいるので、タクシー利用の際は乗車前に金額を確認した方が良いでしょう。
チェコの気候と服装
チェコは日本に比べると気温が低いです。空気がカラッとしているので過ごしやすく、夏は日が出ていれば暑くなりますが、朝晩や天気の悪い日などは冷え込みます。そのため、真夏でも上着を用意しておくことをおすすめします。
冬は雪が降る日も多いですが、大雪が積もることはあまりなく、極寒地というほど寒いわけでもありません。ですが気温は常に氷点下であるため、保温性に優れたダウンジャケットにスノーブーツを用意するなど、防寒対策を心がけましょう。
チェコの交通
首都のプラハは交通網が発達していて、市内を移動するならバス・トラム・地下鉄が便利です。切符は事前に窓口で購入しますが、実は乗車の度にチェックされないため、無賃乗車も簡単にできてしまいます。
ですがときどき係員に声をかけられ、切符を持っていなければ多額の罰金を支払うハメになります。それから乗車時には切符を打刻機に通さなければいけませんが、それを忘れただけでも罰金対象となり、外国人だからといって多めにみてくれることはないそうです。地下鉄とトラムを利用する際は、くれぐれも打刻機への通し忘れに注意してください。
プラハから別の街へ行くには電車か長距離バスになりますが、チェコを走る長距離バスは、安くて所要時間も電車と変わらない場合があり利用しやすいです。ですがチェコの列車はとても雰囲気が良く、古く小さな駅の様子は何ともいえない味わいがあります。どちらを選ぶかは行き先や出発時間によって比較してみてください。