チェコ最高峰のスニェシュカ山はチェコとポーランドの境目にそびえ立ち、山頂で国境を超えられるというユニークな山です。標高は1,602mで登山道はきれいに整備されているため、ちょっと手軽な海外登山を楽しめるでしょう。
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チェコ最高峰のスニェシュカ山とは
チェコ北部にある標高1,602mのスニェシュカ山は、チェコでもっとも高い山であり、夏は多くの登山客が訪れます。スニェシュカ山はチェコとポーランドの国境をまたいでいるため、チェコ側からもポーランド側からも登ることができ、山頂からは広々とした2国の景色を見渡せます。
またスニェシュカという名前は「雪に覆われている」という意味を持つらしく、その名の通り冬は辺り一面雪が積もり、山はスキー場として賑わいを見せています。
スニェシュカ登山の難易度と服装
スニェシュカ山の登山道はとてもきれいに整備されていて、特に危険な箇所はありません。そのため家族連れや年配者の姿も多くあり、難易度的には登山というよりハイキングのイメージだと思います。
ですがやはり山道を歩くため、靴はスニーカーではなく登山靴が適しています。それからスニェシュカ山は風が強く、標高が上がるにつれて気温も低くなるので、ウインドブレーカーや雨具などの防寒着は必須です。
また山頂付近は日影がないため、天気のいい日は帽子やサングラスがあった方がいいでしょう。あまり重装備は必要ありませんが、靴や雨具や帽子など、基本的な登山グッズは用意することをおすすめします。
スニェシュカ登山の様子
きれいに整備された登山道
日帰り登山もいいですが、周辺のロッジに泊まってゆっくり出発するのもおすすめです。スニェシュカ山へ行くにはいくつかのルートがあり、以下の場所から山へ入ることができます。
- シュピンドレルーフ・ムーリン(Špindlerův Mlýn)
- ペツ・ポド・スニェシュコウ(Pec pod Sněžkou)
- マラー・ウーパ(Malá Úpa)
ペツ・ポド・スニェシュコウからはケーブルカーが運行しているので、歩くのが苦手という方はこちらのルートを利用するといいでしょう。ケーブルカーを利用すれば約30分ほどでラクラク山頂へ到着することができます。また山は登りよりも下りがハードなので、帰り道だけ利用するのもいいアイデアです。
- ケーブルカー(ペツ・ポド・スニェシュコウ)
- チェコ / 乗り物
- 住所:Pec Pod Sněžkou 230, 542 21 Pec pod Sněžkou, チェコ地図で見る
こちらはマラー・ウーパから続く登山道。最初は木々の茂った森の中を進みますが、道はきちんと整備されているので歩きづらくはありません。途中に食事できる場所があるので、食料を持っていない場合はここで済ませておきましょう。
木々の間から景色が広がり、スニェシュカ山の山頂が望めます。この辺りから見るとかなり距離があるように感じるため、あんなに遠くまで歩くのかと少し不安になるかもしれません。ですがイメージよりは長い道のりではないので大丈夫です。ここから山頂目指してひたすら進みます。
しばらくすると木々が眼下に見えてきます。この高さまで来ると日影がなくなるので、休憩のときは日除けになるものが欲しくなります。ですが周囲の景色はとても素晴らしく、どこまでも広がる緑の森を見渡せます。
さらに登ると周囲に木々がなくなり、山肌がむき出しの状態になります。そこまで来たらあと少しで山頂です。
山頂にある3つの建物と2国の景色
山頂は遮るものがないため風も太陽も直撃し、気温は夏でもかなり冷え込みます。到着すると、すぐに3つの建物が目に入ります。不思議な形をした丸い建物は気象観測台、木造の建物は聖礼拝堂で、中は神秘的な空間になっています。
四角い建物は郵便局で、カフェも併設されています。ここからハガキを出すとオリジナルスタンプが押されるので、旅の記念に友人や自分自身に送ってみてはいかがでしょうか。その後は山頂のカフェで一息つくといいでしょう。
チェコとポーランドの国境はちょうど山頂付近にあるため、ここからふたつの国の景色を同時に楽しむことができます。とはいっても特に国による違いはありませんが、どこまでも広がる森の景色は美しく、同時に清々しさを感じられるでしょう。
- スニェシュカ山 山頂郵便局
- チェコ / その他スポット
- 住所:Poštovna na Sněžce, 58-540 Pec pod Sněžkou, チェコ地図で見る
- Web:http://www.postovnasnezka.cz/