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【福島】奇想天外な「会津さざえ堂」!絶対に人とすれ違わない不思議なお堂!

取材・写真・文:

訪問エリア:38都道府県

2018年12月14日更新

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写真:Emmy

会津若松の白虎隊で有名な飯盛山にある「会津さざえ堂」。世界唯一の二重螺旋(らせん)構造のお堂になっており、【階段がない】【登りも下りも絶対に人とすれ違わない】という不思議な仕組みになっています。インパクトある、その名の通りさざえに似た外観も見どころで、重要文化財建築に登録されています。そんなさざえ堂の魅力と不思議に迫りましょう。

この記事の目次表示

会津さざえ堂とは

  • 写真:Emmy

「会津さざえ堂」は寛政8年(1796年)福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16.5m、六角三層の木造のお堂です。建物の形が貝のさざえに似ていることからさざえ堂と呼ばれていますが、正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」といいます。

特徴【1】気軽に三十三観音巡りができた

会津さざえ堂は飯盛山にあった正宗寺(しょうそうじ)の住職であった郁堂(いくどう)が考案しました。かつて内部には西国三十三観音像が安置され、このお堂を巡るだけで三十三観音参りができると言われていました。

  • 写真:Emmy

江戸時代、実際西国に出向いて三十三観音巡りをすることは一般の民衆にとって難しいことでした。気軽に三十三観音巡りができるこのお堂は、当時とても人気があったそうです。

特徴【2】不思議な二重螺旋構造

二重螺旋構造とは一体どんな構造かイメージできますか?お堂の中は階段でなくスロープになっていて、スロープをぐるりと回りながら上っていき、頂上まで行ったらまた下りのスロープがあります。一方通になっているので、お堂内では人とすれ違うことが絶対にありません。

  • 写真:Emmy

たくさんの参拝者がスムーズに安全にお参りできることができ、当時はもちろんのこと、200年経った現代から見ても、とても画期的で合理的な造りとなっています。

  • 写真:Emmy

1796年の建設以降その姿は変わっておらず、稀有で貴重な建築物として、1995年に国重要文化財に指定されました。

特徴【3】謎に包まれたさざえ堂

なぜ郁堂がこの稀な構造を発案することができたのか、実は明らかにはなっていません。夢を見てひらめいたと言われる説や、レオナルド・ダ・ヴィンチの「二重螺旋階段」の構想がフランスからはるばる日本に伝わったという説もあります。

いずれにしても海外に二重螺旋階段の建築物はありますが、スロープ状の建物は世界にただ一つ、この会津さざえ堂だけです。

実際に会津さざえ堂に入ってみよう

飯盛山へ

まずは長い階段の上り飯盛山へ。体力に自信のない方は、スロープコンベア(有料)もあるのでご安心ください。

  • 写真:Emmyさざえ堂に行くまでは155段の階段を上る
  • 写真:Emmy飯盛山動く坂道 (大人250円)

後ろを振り返ると景色は抜群です。

  • 写真:Emmy
飯盛山
福島 / 自然・景勝地 / 観光名所
住所:福島県会津若松市 飯盛山地図で見る
電話:0242-23-8000

独特な外観も見どころ

白虎隊のお墓より手前の左側にさざえ堂があります。

  • 写真:Emmy

さざえ堂がある場所につくと、目の前に、なんとも不思議な形をした塔が現れます。確かにさざえに似ていますが、建物がねじれているような、傾いているかのような、複雑な造りになっているのがわかります。

  • 写真:Emmy

初めて見る建築物に圧倒され、外観だけでも見る価値があります。そして中がどのような仕組みになっているのか期待が高まります。

二十螺旋構造を体験

まずはお堂の中へ

こちらで拝観料を納めます。入館料(大人400円/高校生300円/小中学生200円)です。

  • 写真:Emmy

参拝後、早速お堂の中へ入りましょう。

  • 写真:Emmy

入り口には本堂の考案者・郁堂和尚の木像が祭られています。

  • 写真:Emmy

上りのスロープ

中はこのようなスロープになっており、時計回りに上っていきます。スロープと言えど角度は割と急で内側に少し傾いており、天井も低く、ちょっと平衡感覚が狂うような感覚です。

  • 写真:Emmy

滑らないように細かく桟(さん)が渡してあります。

当時内部にあった三十三観音像は取り外され、一時は白虎隊士の霊像が置かれましたが、現在は「皇朝二十四孝」(会津藩の道徳の教科書)の絵額が設置されています。

  • 写真:Emmy振り返ってみた図
  • 写真:Emmy柵の間から見える景色

どこまで続くのか、この先はどうなっているのかわからず、好奇心が勝り夢中で上っていきます。

頂上に到達

上り始めて数分でてっぺんに辿り着きます。上を見上げるとお札がたくさん張られており、独特の雰囲気が漂います。当時はこの千社札が参拝の証であったようです。

  • 写真:Emmy頂上の天井

足元には「太鼓橋」と呼ばれる橋が架けられていて、そこを渡ると下りのスロープへ。この橋が上りと下りのスロープを切り替える転換点です。

  • 写真:Emmy太鼓橋を渡り下りのスロープへ

仏教の礼法「右繞三匝(うにょうさんそう)」に基づき、上りに一回転半、下りに一回転半し、合計三回転する構造になっています。

下りのスロープ

ここからは反時計回りとなっています。さっきと違うスロープだということを頭で認識していても、見た目は上りと同じなのでなかなか信じられません。とても不思議な感覚です。

  • 写真:Emmy下りのスロープ

下りは転ばないように気を付けて下さいね。

反対側を覗ける場所も

堂内には3か所、逆側のスロープが覗ける場所があります。ここがこの二重螺旋構造の種明かしなのでしょうか。とても複雑な造りになっていました。

  • 写真:Emmy

上って下り終えるまでほんの数分なのですが、大人でもとてもわくわくする体験ができます。この建物がお堂ということを忘れ、この建築の面白さを純粋に楽しんでしまいます。

  • 写真:Emmy

会津さざえ堂の情報

  • 拝観時間:8:15~日没(4月~12月) 9:00~16:00(1月~3月)
  • 定休日:年中無休
  • アクセス:会津若松駅から循環バス「ハイカラさん」または「あかべぇ」に乗車、「飯盛山下」から徒歩5分

終わりに

いかがでしたか?

  • 写真:Emmy飯盛山にある厳島神社

とても不思議で楽しい「会津さざえ堂」。こんなに珍しく貴重な建造物ですが、全国的にはあまり知られていないという印象です。ぜひ不思議な体験ができるさざえ堂に足を運んでみて下さいね。

会津若松は他にも立派な会津武家屋敷や鶴ヶ城、昔ながらの街並みが残る七日町など、見所がたくさんありますよ。

さざえ堂
福島 / 建造物 / 観光名所
住所:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404地図で見る
電話:0242-22-3163
Web:http://www.sazaedo.jp/

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この記事を書いたトラベルライター

✿ かわいいと不思議と古いものが好き ✿
——— 2018年 “審査員特別賞“ を頂きました ———

旅が人生のモチベーション。年々好奇心だけが向上していく30代。

一人旅の魅力を知ってから、国内外問わず旅に出ています。念入りな下調べ、計画は欠かせない慎重派。宿を決めない自由旅は憧れ。

メジャーな場所より、あまり人が行かないスポットに惹かれます。

可愛い街並みはもちろんのこと、
摩訶不思議な光景、大自然、秘境、
古い建築物、遺跡、お城やお寺 etc…

訪れた国は現在28ヶ国、国内は38都道府県。
海外も好きだけど日本も好き。

主に一人旅やフリーの旅人を意識して、詳しく正確な記事を心掛けています。

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