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御神木
参道を挟んで、土方歳三パネルと逆サイドには、御神木があります。この木が特別とされるのは、この神社が建つ前から、この地にあった古木だということ。
垂直にのびた幹に、きれいに放射状に枝と葉が生い茂るのが特徴の「イチイ」。この木、暖かい地方では育ちが悪く、寒冷に強い木です。ところで、現代では神事で、昔の人は偉い人が平たい板を持っている姿を見たことがありませんか?あの平たい板は笏(しゃく)と言って、「イチイ」も笏の木材として使われてきました。イチイは漢字で書くと「一位」なんです。
その昔、位の高い神官が使う上質な笏にイチイが使われたことから、一番いい素材の意味を込めて「一位」とした説があります。一位という名から縁起のいい木とされています。何か勝負どきに訪れると「一位」をとれるご利益がありそうです。
拝殿
ものすごくじっくり境内を見て回りましたが、ようやく拝殿に到着です。
冒頭ご紹介した、「おおなむち」と「すくなひこな」のコンビが祀られている社殿。コンビでのご神徳は冒頭ご紹介した通りですが、大国さまは縁結び、夫婦円満、子宝、五穀豊穣、病気平癒、交通・航海、商売繁盛・・・と書ききれないほどのご神徳があるので、なんでもお願いできます!ですが温泉エリアの神様なので、温泉にかけた病気平癒などのお願いごとをすると、きっと特急で叶えてくれるでしょう・・・。
なでうさぎ
大国さまの逸話といえば「因幡の白兎」が有名です。なんとなーくぼんやりとしか思い出せない方のためにご説明すると、とってもカワイイ女性がいると噂を聞いたので、大国さまは兄弟たちと女性を見に行こうとします。しかし兄弟から雑な扱いを受けていた大国さまは、サンタクロースのごとく大きな袋を背負わされて歩くというイジメにあいます。
身軽な兄弟たちがサクサク歩いていると、道端に毛をむしられた無残な姿のウサギがいます。いじわる兄弟たちは「そういう場合は、海水に浸かった後、風にあたるといいよ」と嘘をつきます。言われた通りにすると、痛みはさらに増すばかり。苦しんでいるところに、大きな荷物を背負ってゆっくり歩いて来た大国さまに出会います。
大国さまは「ガマの花をつんできて、体につけるといい」と教えてあげます。体を綺麗な真水であらい、ガマの花をつけると、真っ白なモフモフのウサギに戻ったというお話です。
そいういうわけで、ウサギは大国さまと深いかかわりがあるのです。
拝殿を参拝後に、お願い事を祈願しながら、ウサギをナデナデすると大国さまの加護をいただけるというものです。
開運小槌
前述の因幡の白兎のエピソードで、サンタクロースのごとく大きな袋を背負った神様であることを強調したのはワケがあります。大国さまは日本土着の神様ですが、仏教が日本に伝わってくるとインド生まれの神様である大黒天と同一視されるようになります。さらに七福神のメンバーでもある大黒天は、民間信仰で生まれたものです。大きな袋をかつぎ、打出の小槌を持った姿として表現されることも多いですね。
ということで、開運小槌が置かれています。開運祈って振ってください!
イカすおみくじ
湯倉神社はもともと有名な神社ではありましたが、独特なおみくじがTVで紹介されたことがきっかけで、さらに名が知られるようになりました。その名も「イカすおみくじ」。函館はイカが有名ですもんね。
釣り竿を使って金や白のイカを吊り上げるというもの。ちなみに気を付けないと、赤いタイや、黒いタイもまじってます。おみくじと言えばスタンダードな料金は100円でしょう。しかし!イカすおみくじは値段もイカしてる300円とちょっと高額。しかし、次から次にイカを吊り上げる人が並びます。
ということで、筆者も吊り上げてみました。イカと一緒についているくじを開いて内容を確認すると・・・
「今はゆるくないかもしんないけど、はんかくさいことしないで、じっくり自分の行動ば考えていけばいいんでないかい。時には一休みすることもなまら大事っしょ。せば、必ず道は開けるべさ。」まさかの方言!!!なんとなくわかったんで大丈夫です。おみくじの上部には「えぞみくじ」の記載が。
これは、北海道ご当地みくじシリーズとして、北海道7か所の特産品・名産品をかたどった張り子とおみくじがセットになったもの。各おみくじにはストラップがついているので、そのままキーホルダーとして使えますよ。コンプリート目指して神社巡りも楽しそうですね。
- 湯倉神社
- 函館 / デート / 神社 / 縁結びスポット
- 住所:北海道函館市湯川町2-28-1地図で見る
- 電話:0138-57-8282
- Web:http://www.yukurajinja.or.jp/