人生で一度は外国で年末年始を過ごしたい!こんな風に思ったことはありませんか?本記事では、ベトナム南部最大の都市・ホーチミンでの年越しの様子をご紹介します。実際に筆者が2018~2019年にかけて訪問した様子をもとに執筆しています。
この記事の目次表示
【1】ベトナムは旧正月(テト)を祝う
日本でいう年末年始は、ベトナムでは単なるカウントダウンパーティーのような位置付けとなっています。お店なども、この期間でお休みすることは少ないようです。
理由は、ベトナムでは旧正月(テト)を盛大にお祝いする文化が残っているから。2020年のテトは、1月23日~29日までの7連休で確定したそうです。
つまりベトナムでは、この旧正月の期間(2020年の場合は1月23日~29日)が、日本でいう年末年始にあたり、公的機関その他施設がお休みとなります。一般の方も田舎に帰るなど、ゆっくりとした時間を過ごすのだとか。
補足ですが、旧正月とは太陰暦(旧暦=月の満ち欠けをもとに日付を決める暦)でいうお正月のことです。ちなみに現在の日本のカレンダーは、太陽暦(新暦=春夏秋冬の季節の移り変わりをもとに日付を決める暦)を基準として作られています。
旧暦と新暦では1年の日数が異なるため、旧暦は毎年1月1日が少しずつずれていきます。
【2】通常営業しているお店が多い
【1】でご紹介したとおり、ベトナムでは旧正月をメインにお祝いしますので、日本の年末年始の時期に旅行へお出かけしても、通常営業しているお店がほとんどです。
実際筆者が訪問した際も、町はイルミネーションなどで華やかになっていることを除けば、特に変化は見られませんでした。
ただし、飲食店で臨時休業になっている店舗も1か所ありました。お店によっては休業しているかもしれませんので、絶対に行きたい!というお店がある方は、事前にチェックしておくと安心です。
【3】水上人形劇は事前予約が安心
ベトナムで人気のアクティビティといえば、水上人形劇の鑑賞が挙げられます。
水上人形劇とは、北部の農村で豊作祈願や農閑期の楽しみとして、12世紀頃から演じられてきた伝統芸能と伝えられています。各村によって異なる演技や演出の技法は厳しく守られており、現在も明かされていません。
そんな水上人形劇はハノイが本場ですが、ホーチミンでも鑑賞することが可能です。特に有名なのは、ロンヴァン水上人形劇です。
こちらの劇場では、当日券の用意もありますが、年末年始は観光客の数も増えて混み合うので、確実にご覧になりたい方はチケットの事前予約が安心です。筆者が訪問した際はすでにチケット完売でした。予約はひと手間ですが、ここは苦労を惜しまない方がよさそうです。
- ロンヴァン水上人形劇
- ホーチミン / エンターテイメント
- 住所:55B Nguyen Thi Minh Khai St. Quan1, Ho Chi Minh地図で見る
- 電話:08-3930-2196
【4】大晦日は町全体が大混雑
大晦日は町なかが騒がしくなります。特に夜間になるにつれて、徐々に交通量が増えていき、交通網がマヒしてきます。
ホーチミンの主要観光スポット(中央郵便局、人民委員会庁舎周辺)は徒歩でめぐることが出来るほど範囲が限られていますが、大晦日になるとそのエリア内が非常に混雑し、車やバイクはほとんど動かなくなります。車同士、バイク同士の距離も近くなり、運転は大変危険です。
できれば大晦日の夕方~年明けの早朝までは、車とバイクの利用は避けるようにしましょう。徒歩散策で十分楽しめる町ですので、動きやすい靴を用意しておけば安心です。
また、町が混雑してくると、人とのすれ違いも多くなります。カウントダウンを待つ人々が歩道に座り込む様子も多く見受けられました。スリ、ひったくり、貴重品管理にはご注意を。
- ホーチミン人民委員会庁舎
- ホーチミン / 建造物
- 住所:86 Le Thanh Ton & Pasteur, Ho Chi Minh地図で見る