ベトナム観光の際にぜひ食べていただきたい、南国フルーツとお野菜をご紹介します。日本ではお目にかかることの出来ない、珍しいものもたくさんあります。東南アジアならではの味を、堪能してみませんか!
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【1】ジャックフルーツ
和名はパラミツ(波羅蜜)と言います。とろっとジューシーな食感で、黄色い果肉のフルーツです。大きな木の幹や太い枝に、果実をいくつも実らせます。「世界最大の果実」とも呼ばれ、重さが40キロに達するものもあるのだとか。
食感と味はマンゴーにやや似ています。ただ、マンゴーをよりむっちりさせたような印象で、弾力が増します。
生のまま頂くのもおすすめですが、チップスに加工されているものも大変美味です。特に「Vinamit SINCE 1988」と記載されたフルーツチップスシリーズがおすすめです。
ベトナムのコンビニに行けば大体手に入ります。日本円で約200円程度です。添加物の使用もなく、フルーツと揚げ油だけですので、健康に気をつかわれる方も安心して頂けます。
【2】バナナ
本場のバナナは長さが短く、10センチ弱という小ぶりサイズです。十二分に熟れたうえで収穫されるので、皮が薄く、とても甘いのが特徴です。ねっとりしていて、パサつかず、舌触りはとても滑らかです。
現地の方は、バナナを生食と料理、どちらにも使用します。調理方法は、複数あるようです。例えば、プレスしたバナナに米粉をつけて揚げ油で揚げる、バナナケーキにする、熟れる前のバナナをスライスして、生春巻きの具材に使う、などが挙げられます。
日本では、フィリピン産のバナナが多く販売されていますが、日本に到着した際にはまだ熟しておらず、緑色をしています。そちらをムロと呼ばれる温度管理されたお部屋で熟成させて黄色くしているのです。ぜひベトナムや東南アジアで「自然に熟れて」黄色くなったバナナの美味しさを体験してみましょう。
【3】シュガーアップル
別名バンレイシ、もしくは釈迦頭(しゃかとう)とも呼ばれます。お釈迦様の頭に似ていることからこのような名称がついたとされています。螺髪(らほつ)と言われる、お団子のような部分にそっくりな外見なのですね。市場などで1個~購入できます。
食べ方は簡単で、周りにくっついているウロコのような皮を一枚ずつ剥がしていきます。中から、白くてみずみずしい果肉が出てきますので、そちらを頂きます。黒い種は食べられません。
食べた瞬間、強い甘さが口いっぱいに広がるのが特徴です。全体的には、とろっと柔らかい食感ですが、ところどころにジャリジャリした箇所があります。とにかく甘みがありますので、食べていると手が糖分でべとべとになります。ご注意を!
【4】ドラゴンフルーツ
別名ピタヤとも呼ばれる、サボテン科のフルーツです。ぱっと目を引く、ピンク色の皮に包まれた華やかな外見です。手の平に載るくらいのサイズです。
食べ方は、ピンクの皮を剥いで中の果肉だけを頂きます。果肉は白色で、黒くて小さなタネがたくさん含まれています。タネは一緒に食べてしまって問題ありません。
甘さは控えめで、若干酸味があり、水分量が豊富です。水分も補給できるため、気温が高い東南アジアでは、身体に沁みるフルーツです。筆者はホテルの朝食で頂きました。
【5】ランブータン
外見は赤く、小さく、まるで毛が生えたようにモジャモジャしているフルーツです。見た目が独特ですので、一度見れば忘れにくいです。ベトナムに限らず、東南アジア諸国ではよく見かける一般的な果実です。
食べ方は赤い皮を剥いで頂きます。若干爪を立てて剥くようになるため心配になりますが、中身が見えるまでグッと力を入れましょう。果肉は、透明感のある白色で、ライチを連想させます。味もライチとそっくりです。
以下余談ですが、江戸時代中期に活躍した日本画家、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の代表作『果蔬涅槃図(かそねはんず)』という作品中にも登場する果物です。