人気の旅先の一つである香港。中国に属していながらも行政区が異なり、独特の文化が育まれ、世界から多くの観光客を集めている観光都市です。そんな香港の国土面積は札幌市とほぼ同じと非常に小さく、人口密度が高いことで知られています。それゆえ香港は高層マンションが非常に多く、またそのビル群の密集度合いも非常に高いのが特徴です。今回はそんな香港だからこそ生まれたといえるスポット、益昌大廈(イェック・チェウォン・ビルディング)をご紹介します!!
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益昌大廈とは
益昌大廈(イェック・チェウォン・ビルディング)は、香港にあるマンションの名前。「大廈」は中国語でマンションを意味します。こちらのマンションは他のマンションとは異なり、香港の中でも特に密集度の高いマンションとして有名です。
この姿はかつて香港に存在し、東洋一のスラム街と呼ばれた九龍塞城を彷彿とさせることから、香港ならではの景色として観光客を惹きつけています。
最寄り駅は香港の地下鉄であるMTRの太古駅。香港観光の中心で、度々利用するであろう中環駅から、港島線で8駅です。太古駅を出たら、B出口を目指しましょう。B出口を出たら目の前の英皇道を左手へ。3分ほど進むと写真のように湾曲した建物が見えてきます。これが益昌大廈です。
入口はとても小さいですが、中に入ると巨大なビルに囲まれた中庭があり、すぐに益昌大廈ならではの景色を見ることができます。1階(香港では0階)にはレストランやクリーニング店が入居しており、地元の方の生活を垣間見ることもできるスポットです。
なぜ有名なのか
香港らしさを残す益昌大廈ですが、こちらのマンションが有名になったのにはいくつかの理由があります。その1つが映画。あの世界的に人気な映画『トランスフォーマー ロストエイジ』のロケ地となったことでその名を世界に広めました。
また日本では2017年に発表されたMONDO GROSSOこと大沢伸一さんと満島ひかりさんの曲、『ラビリンス』のPVのロケ地としても知られるようになりました。こちらのPVは夜に撮影されているので、さらに幻想的な雰囲気を出していますね。
またその他にも、世界的な写真家であるRomain Jacquet-Lagrèze氏が益昌大廈の様子を写真に収めたことも、有名になった理由の一つだと言われています。
今でこそ珍しくなってしまった香港らしい密集度合いが実在している益昌大廈だからこそ、様々な作品の舞台として選ばれているんですね。
益昌大廈でインスタ映えを狙おう!(※)
益昌大廈では、ぜひ写真のように下からのアングルで撮影をしてみましょう。ビルの密集度合いが引き立ち、非現実的な映画の世界のような一枚を撮影することができます。
しかしながら、注意したいのはここは一般の方が住むマンションだということ。近年人気作品の舞台として突如世界的に知られるようになったため、急激にこの場所を訪れる人が増えているのだとか。
中に入ることや写真を撮ることは禁止になっていませんが、あくまでも我々はビジターであることを忘れず、慎ましく振舞うことを忘れてはいけません。
いかがでしたか?
香港のガイドブックには載っていない観光スポット、益昌大廈。今は少なくなってしまった古き良き香港を思わせるとても趣のあるマンションです。初めての香港旅行の方はもちろん、リピーターで定番スポットに行き飽きてしまった方にも、是非オススメしたいスポット。比較的駅から近いこともあり、訪れやすいのも魅力ですよね。
香港旅行の際にはぜひ、旅のプランに組み込んでみてはいかがでしょうか?
- Yick Cheong Building
- 香港 / 建造物
- 住所:英皇道1046號,香港地図で見る