茨城
茨城観光
史跡や自然景勝地が豊富な、国内一のメロン生産地

日本神話最強の神様でパワーゲット【茨城】鹿島神宮

取材・写真・文:

福島在住
訪問エリア:30都道府県

2022年2月4日更新

3,211view

お気に入り

写真:Olive

鹿島神宮は、関東最古の神社で、日本神話最強の武神が祀られています。古くから、多くの武将たちが戦の武運を願ってきました。千葉の香取神宮と共に日本建国にあたった神様の神社で勝負時に頼れる神様ですから、ぜひあやかりたいですね。

この記事の目次表示

鹿島神宮とは?

  • 写真:Olive

千葉県香取市の香取神宮、茨城県神栖(かみす)市の息栖(いきす)神社とともに東国三社の一社で、全国に約600社ある鹿島神社の総本社でもあります。御祭神は、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、武の神様として古くから皇室や将軍家からの崇敬を受けてきました。

この神様は、日本神話では、何度も国難を救う武神として登場し、大国主命(おおくにぬしのみこと)から国譲りの交渉を成功させ、圧倒的な強さで荒ぶる神々を平定したとされています。また、鹿島神宮が建つ場所も、皇居~明治神宮~富士山~伊勢神宮~吉野山~高野山~剣山~高千穂となる一直線上の東端に位置し、強力なパワースポットとしても有名です。

鹿島神宮の見どころ

楼門

  • 写真:Olive

まずは、日本三大楼門の1つに数えられる朱塗りの華麗な楼門。1634年に、水戸頼房が寄進したもので、高さ約13m、重要文化財に指定されています。扁額(へんがく)の「鹿島鳥居」は、幕末から昭和初期に活躍した海軍軍人、東郷平八郎の書になります。楼門右前には、徳川光圀公手植えの黄門桜があります。

社殿

  • 写真:Olive
  • 写真:Olive

楼門をくぐり、すぐ右手に建つのが本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟からなる社殿です。1619年、徳川秀忠より奉納されたものです。手前が拝殿になり、本殿は参道から見て一番奥にある極彩色豊かな建物で、御祭神が祀られているのもこちらです。

社殿の背後にある杉の巨木は、樹齢1300年と推定されるご神木で、根廻り12m、高さ約40mにも及ぶ、鹿島神宮の森で最も古い杉の木です。

奥宮

  • 写真:Olive

現在の奥宮の社殿は、1605年に徳川家康が、関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に奉納したもの。1619年、その社殿を、この位置に遷して奥宮となりました。奥宮には、武甕槌大神の荒御魂(あらみたま)が祀られています。神様の荒ぶる魂が祀られているので、手を合わせる際には、パンパンと音を立ててはいけないそうです。

御手洗池

  • 写真:Olive

奥宮から左手に下りると、霊泉の湧く清らかな泉があります。1日に40万ℓ以上の湧水があり、水底が見えるほど澄んだ泉です。この場所は、旧表参道の入口にあたり、昔はこの泉で心身を清めてから参拝をしていたそうです。干ばつでも決して涸れないと言い伝えられる泉は、現在でも、年の始めに多くの人々が大寒禊(みそぎ)を行います。

鎮守の杜

  • 写真:Olive

70haとも言われ、東京ドーム15個分に及ぶ境内には、広大な森が広がっており、県の天然記念物に指定されています。森を貫く奥参道は、両脇に堂々とした杉木立がそびえ立ち、神域である荘厳な雰囲気を醸し出しています。

木立の奥には、杉だけでなく、シイの木や、モミの木など、その種類は600種以上にも及びます。生育南限と北限の植物が混ざっているのも大きな特徴だそうです。マイナスイオンを全身に浴びながら、ぜひとも歩いて頂きたい参道です。

鹿園

鹿島神宮では、神の使者は鹿とされていることから、参道脇に鹿園もあります。もともとは鹿島神宮の鹿を奈良公園に連れて行ったという言い伝えもあるのです。サッカーの鹿島アントラーズは、鹿島神宮の鹿に因んで「鹿の枝角」の英語表記「アントラーズ」と名付けられています。毎年、チーム一同で勝利祈願に訪れています。

要石

  • 写真:Olive

一見すると、普通の小さな石なのですが、地上に出ている部分はほんの一部分で、地中深くまで埋まる要石が、地震を起こすナマズの頭を抑えているという言い伝えがある石です。どこまで深く埋まっているか確認しようと、水戸の徳川光圀公が7日7晩にわたって掘らせたものの、いっこうに掘り上げることができず、怪我人が続出したために掘ることを諦めた、という話が黄門仁徳録に記されているそうです。

さいごに

  • 写真:Olive

パワースポットとしてはもちろん、木漏れ日の中を散策すれば、森林浴スポットとしても気持ちの良いスポットです。大鳥居の横では、観光ボランティアの受付もしています。様々な言い伝えや、見どころ、歴史などを知ることができるので、参拝と共にゆっくり散策してはいかがでしょうか。

鹿島神宮の概要

鹿島神宮へのアクセス

  • 公共交通機関の場合:鹿島神宮駅より徒歩10分
  • 車の場合:潮来ICより東関東自動車道潮来ICから車で15分

鹿島神宮の駐車場情報

一番近い第1駐車場は、普通車¥300から。少し離れている第2駐車場と御手洗駐車場は無料です。また、近くにはコインパーキングも点在しています。

鹿島神宮
茨城 / 一人旅 / 観光名所 / 神社 / パワースポット / 縁結びスポット / ツーリング
住所:茨城県鹿嶋市宮中2306−1地図で見る
電話:0299-82-1209
Web:http://kashimajingu.jp/

次のページを読む

茨城の旅行予約はこちら


茨城のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

茨城のホテルを探す

茨城の航空券を探す

茨城の現地アクティビティを探す

茨城のレンタカーを探す

茨城の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


12月の国内おすすめ旅行先25選!冬・年末の旅行にぴったりな観光地特集

12月はイルミネーションに雪景色など、全国各地で冬ならではの絶景に出会えるシーズン。雪見温泉も格別な時期です。12月の週末や年末旅行におすすめの国内旅行先をご紹...


【2024最新】全国の人気水族館TOP37!旅行好きが行っている水族館ランキング

沖縄美ら海水族館や海遊館、八景島シーパラダイスをはじめとする全国の人気水族館を、トリップノートの9万2千人の旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に...

日本の最強パワースポット24選!神社やゼロ磁場、自然のパワースポットも

日本の総氏神のように信仰される天照大御神をお祀りする伊勢神宮や、”願いが叶うパワースポット”として有名な来宮神社、全体が最強パワースポットと言われる皇居など、日...

諸説あり!「日本三大稲荷」に数えられる有名稲荷を一挙紹介

日本三大稲荷といえば総本宮の伏見稲荷大社は必ずその1つに挙げられますが、残り2社は諸説あり、比較的知られた説の中だけでもなんと計13もの神社が候補に挙がっていま...

水戸駅周辺での暇つぶしに!徒歩圏内のおすすめ観光スポット8選

水戸駅ビル・エクセルやサザコーヒー、水戸東照宮に弘道館など、水戸駅から徒歩15分以内で行ける、駅周辺のおすすめの観光スポット・人気グルメをご紹介!移動の空き時間...

この記事を書いたトラベルライター

お出かけ、食べることが大好き!
日帰りドライブから、国内、海外を問わずお出かけするのが大好きです。ずっとタウン重視でお買い物に夢中の旅でしたが、10年ほど前にアメリカ・サンフランシスコに在住。国立公園めぐりをしたことをきっかけに、自然も大好きになりました。少し歴史を知ってから出かけると楽しいこと、美味しい食べ物や綺麗な風景に出会えると幸せなこと。小さな情報が、誰かの楽しい!や嬉しい!につながったらいいなと思っています。これからも、いろんなところへ出かけて、たくさんの情報を発信してゆきたいと思っています。少しでも参考になれますように!

これで完璧!奄美土産31選はここで買う!

島特有の文化が残る奄美大島では、古くから島に伝わる調味料や、加工品が多くあり、お土産としても喜ばれそうな品が豊富です。特産品を使ったお菓子や、珍しい雑貨などと共...


半日で周れる!奈良のいいとこ取り観光スポット・ベスト3

日本の国宝の5分の1は、奈良県にあると言われるほど、見どころの多い奈良ですが、町中から離れている場所もあり、1度に見て周るのは大変です。そこであまり時間はないけ...


旨いものだらけ!山形で買いたいお勧めお土産33選

美味しいものに事欠かない山形。今回は、充実の品ぞろえを誇る、お勧めのスーパーや物産会館、道の駅のご紹介と共に、山形土産の定番品から、可愛いお土産、変わり種までご...

きっと一番心に残る旅!ベルギー・ブルージュの観光スポット14選

天井のない美術館やベルギーの水の都と呼ばれ、ベルギーで最も人気の街ブルージュ。街を流れる運河に羽を休める白鳥、歴史的な建造物と昔ながらの石畳、中世とほとんど変わ...

【長野】湯田中温泉周辺の観光スポット10選&お土産

長野でも潤沢な湯量を誇る湯田中温泉周辺はとても魅力的な場所。車で1時間圏内には、人気の観光スポットが目白押しです。素朴な温泉街、美味しいものに溢れた町歩き、地獄...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります