「辻いちご団地」とは、茨城県石岡市に位置する観光いちご農園が密集したエリアのことで、毎年1月初旬~5月に、予約なしでいちご狩りを楽しめます。タイミングがあえば県独自品種「いばらキッス」も頂けます!本記事では、地元在住の筆者が「辻いちご団地」の概要、いちご狩りの参加方法、体験レポート、事前に知っておきたい豆知識をご紹介しています。
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「辻いちご団地」とは
観光いちご農園が密集したエリア
「辻いちご団地」とは茨城県石岡市に位置する、観光いちご農園が密集したエリアのことです。石岡市のなかでも、筑波山のふもとにあたる八郷(やさと)地区に広がります。
具体的には、「フルーツライン」と呼ばれる広域道路沿い(朝日トンネル付近)に、複数の農園が立ち並んでいるイメージです。いちご狩りの旗もたくさん立っていて、農園が次々と現れるため、迷わず訪問しやすいでしょう。
茨城県独自の品種である「いばらキッス」をはじめ、とちおとめ、紅ほっぺ、章姫(あきひめ)、やよいひめ、等たくさんの品種が取り扱われています。
また「辻いちご団地」がある石岡市は、歴地ある町で見どころも多く一日過ごせますので、いちご狩りと一緒に観光を楽しむのもおすすめです!
時間と料金は一律
2022年現在、「辻いちご団地」でいちご狩りができる観光農園は5軒あります。どこの農園を選んでも時間は30分間の食べ放題で、料金は一律です。練乳は付きません。
以下がいちご狩り体験可能な農園と料金です。
●中村いちご園
●辻いちご園
●いちご屋あんちゃん
●大関いちご園
●丸坂いちご園
【料金】
●1~3月:(大人)1,760円(子人)1,540円
●4~5/10:(大人)1,540円(子人)1,320円
●5/11~末:(大人)1,100円(子人)880円
※大人は中学生以上、小人は小学生以下
※金額には消費税が含まれています
【補足】
辻いちご団地から車で約10分の「いちご家のむのむ」でもいちご狩りができます。上記料金より若干高いですが、数多くの品種を取扱う農園で、車椅子での入園も可能です。やさと温泉ゆりの郷内に位置しており、温泉と合わせても訪問できます。
いちご狩りの参加方法(予約なし可)
「辻いちご団地」でのいちご狩りは予約不要です。予約なしで直接各農園を訪問し、体験を申し出ましょう。駐車場やお手洗いも農園ごとに確保されています。
農園がたくさんあって、どの農園を選んでいいか分からない!という方は、栽培されているいちごの品種で選ぶのも一つの方法です。例えば、農園によっては茨城県独自の品種である「いばらキッス」を栽培しています。
ただし、いちごは青果物のため、必ずピンポイントで用意できるわけではありません。品種の状況については石岡市観光協会のサイトをご覧頂くか、直接各農園へお問い合わせ頂くのがおすすめです。
- 辻いちご団地
- 茨城 / 果物狩り / いちご狩り
- 住所:茨城県石岡市朝日地図で見る
- 電話:0299-23-7741
- Web:https://www.ishioka-kankou.com/page/page000094.htm...
いちご狩り体験レポート(@中村いちご園)
ここでは実際にいちご狩り体験を行っている様子をご紹介していきます!筆者は今回、「辻いちご団地」内の「中村いちご園」さんにていちご狩りをさせて頂きました。
まずは車を停車します。併設されているお手洗いを済ませてから、事務所で料金を支払います。支払いの際にヘタ入れのコップがもらえて、ハウスの番号を告げられるので、該当する番号のハウスへと向かいます。
ハウスごとに品種が異なるそうで、筆者が入ったハウスでは「いばらキッス」が栽培されていました。1月上旬の真冬に訪問しましたが、ハウス内は暖かく非常に過ごしやすかったです。
いちごが潰れてしまうため、ハウス内での跨ぎは禁物です。あらかじめどの列でいちごを摘むか考えてから進みます。あとはひたすらいちご狩りを楽しみましょう!口いっぱいにいちごの甘さが広がり、至福の時です。
小粒、大粒、綺麗な三角形、末広がりの四角形など、色々な形のいちごに出会えます。なかには立方体のような箱型のいちごもあり、ユニークです。ちなみにいちごは先端が最も甘いため、ヘタ側から頂くのが美味しく食べるコツなのだとか。
あっという間の30分間です。最後はヘタ入れに詰めたヘタをゴミ箱へ捨てて、体験終了となります。事務所ではパック詰めのいちごも販売されていますので、お土産として購入することもできました。
- 中村いちご園
- 茨城 / 体験・アクティビティ / いちご狩り / 果物狩り
- 住所:茨城県石岡市朝日225-2地図で見る
- 電話:0299-42-3112
- Web:http://www.nakaichigo.com/
事前に知っておきたい豆知識
おすすめ時期と時間帯
「辻いちご団地」では、1月初旬~5月いっぱいまでいちご狩りを楽しめます。なかでも訪問時期としておすすめなのは、なるべく寒い時期です。
というのも、いちごは夜と昼の温度差があった方が美味しく育つのだそうです。夜の温度が下がる1~2月にかけては、特に美味しいいちごが頂けるそうですよ!
時期だけでなく、訪問時間も実は重要なポイントです。いちごは朝早い方が、身が締まっていて美味しいのだとか。いちごのコンディションが良い早朝のタイミングをぜひ狙ってみては。
いちごの上手な摘み方
いちごを摘むときは、人差し指と中指を使います。まずはいちごをすくうようにヘタの真下を二本の指で優しく挟みます。
ヘタの真下を指で挟んだまま、いちごごと手首を手前に捻り、斜め上に引っ張ります。この時、指に力はほとんど入れません。自然とプチっといちごが茎から離れたら成功です。
この記事を書いたトラベルライターから一言
農園のご主人とお話する機会があり、「いばらキッス」について語って頂きました。「いばらキッス」は、平成24年に品種登録された比較的新しい品種で、観光客からも人気があるそうです。実際に食べてみると分かりますが、とっても甘く、皮に程よい歯ごたえがあるため、果肉が口の中でパッと弾ける感覚がたまりません。ですが、病気にかかりやすく栽培するのが非常に難しいそうです。「いばらキッス」がこうしてお腹一杯食べられるのは、農家さんの不断の努力があってこそなのだなと改めて感じました。(Sosyu Kikuchi)