シーズン1が人気を博し、シーズン2ではますますハレムでの戦いが激化して目が離せないトルコの宮廷歴史ドラマ『オスマン帝国外伝』。イスタンブールで巡る、シーズン2の関連スポットをご紹介します。
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『オスマン帝国外伝』とは?
こちらの記事でもご紹介した『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~』はその名の通り、オスマン帝国時代のハレムでの女たちの果てしない戦いを描いたトルコの宮廷歴史ドラマです。スレイマン大帝の時代のハレムで繰り広げられる、ときに歯がゆいほどにじめじめドロドロとした戦いは、シーズン2になるとその戦いもどんどん激しさを増しています。新たに登場した人物に関連するスポットを含め、ドラマゆかりの地をイスタンブールでリサーチしました!
【1】イサベラが訪れた「聖アントニオ教会」
その美貌でスレイマンの気を引き、ヒュッレム妃からも嫉妬を買ったカスティーリャ王国の王女イサベラ。彼女はオスマン帝国からの脱出の機を狙い、マルコチョール・バリ・ベイやイブラヒム大宰相にある教会に連れてこさせました。その教会のモデルとなっていたのが新市街にある聖アントニオ教会です。イスティクラル通りでのショッピングのついでに立ち寄ることができます。
イスティクラル通りの関連記事はこちらです。
【2】密会の場所「装飾タイル博物館」
スレイマン大帝の妹ハティジェやヒュッレム妃が、占星術師ヤクップを呼び出すときには装飾タイル博物館を利用しています。
この博物館は、ハレムのあるトプカプ宮殿やハティジェとイブラヒムの住まう邸宅から少し離れたところにあるため、人目に触れずに内密に会うにはぴったりの場所だったのでしょう。コンスタンティノープルを攻略したメフメト2世によって建てられたもので、美しいタイルのエントランスが見事な博物館です。
こちらの記事で紹介しているミュージアムパスを利用して入館することができます。
【3】男たちの夜の集いの場所「ガラタ塔界隈」
宮廷内で話しにくいこと、ほかの宰相には聞かれてはまずいことなどがあるとき、マトラークチュや軍司令官のマルコチョール、イブラヒム大宰相が夜な夜な集っていた酒場はガラタ塔界隈が舞台となっています。
現在この辺りにはお土産屋さんやおしゃれなレストラン、カフェなどが多く、日々観光客で賑わっているエリアでもあります。
ガラタ塔付近のカフェはこちらの記事でも紹介しています。
【4】罰として左遷される「旧宮殿」
ハレム内では平和なときがないといっていいほど、常にヒュッレム妃をはじめとする女たちの激しいバトルが繰り広げられています。そして限度を超えてよからぬことをしでかしてしまうと、トプカプ宮殿のハレムから追い出され、旧宮殿に左遷されてしまいます。この旧宮殿は現在は残っていませんが、位置的にはイスタンブール大学の前にあるベヤズット広場あたりだとされています。学生たちで賑わい、近くのグランドバザールからの活気も感じられる広場です。
【5】スレイマン大帝とヒュッレム妃が眠る「スレイマニエ・ジャーミィ」
ハレムでいざこざが起きるたびにその仲にヒビが入ったり、かと思えば急激に接近したりする主人公スレイマン大帝と寵妃ヒュッレム。この二人は、イスタンブールにある七つの丘のうちのひとつに建つスレイマニエ・ジャーミィの敷地内に眠っています。
オスマン帝国を最盛期に導いた偉大なるスルタンというだけあり、スレイマン大帝の霊廟にはいまでも多くの人が訪れ、彼の魂の平安を祈っています。目の前にある棺からは、彼の死から何百年たった現在でも偉大なオーラが放たれています。
スレイマン大帝の霊廟の隣には、ヒュッレム妃の霊廟があります。奴隷という身分からオスマン帝国の皇后陛下という身分にまでのぼりつめた彼女は、私たちが想像する以上に激しくつらい時代を生き抜いてきたことでしょう。祖国を離れ、激動の時代を他宗教他民族の地で生き抜いたヒュッレム妃の霊廟にも、いつも参拝者が絶えません。
スレイマニエ・ジャーミィについての関連記事はこちらも参考にしてみてください。
- スレイマニエ・ジャーミィ
- イスタンブール / モスク / 観光名所
- 住所:Profesör Sıddık Sami Onar Caddesi 16/1-25地図で見る
おわりに
オスマン帝国の古都エディルネや、ムスタファの赴任地となるマニサなど、このドラマに関連スポットはトルコ中に散りばめられていますが、いまでもトプカプ宮殿に舞台となっているハレムが残るイスタンブールには多くの見所があります。イスタンブールでドラマのゆかりの地巡りをしてみてはいかがでしょうか。