この記事の目次表示
5.禁じられた味?発酵飲料ボザ
日本は発酵飲料といえば甘酒が定番ですよね!トルコにも小麦を発酵させたboza(ボザ)という飲み物が親しまれています。
ボザは10世紀ごろに中央アジアで生産が始まり、オスマン帝国時代に最盛期を迎えますが17世紀にスルタン(オスマン帝国の皇帝)メフメト4世により、アルコール飲料が禁止されました。ボザのアルコール度数は1%ほどですが、ボザもアルコールと見なされたため、このときにボザを扱うお店はすべて閉店させられました。
1876年になって、当時のイスタンブールの歓楽地に近いVefa地区にボザのお店が開店すると、濃厚で酸味のあるボザは街中で有名になりました。その当時から現在まで続く唯一のボザ店がこちらのVefa Bozacısı(ヴェファ・ボザジュス)です。
持ち帰り用の瓶の販売もありますが、店内はイートインスペースがあるので、おじさんがとろ~りと入れてくれたボザをゆっくり飲むことができます。とろみが結構しっかりしているので、飲むと食べるの間の感覚です。発酵しているので酸味はありますが、それほど気にならず、ほどよい甘みと仕上げのシナモンがよくあいます。
ボザは冷暗所で保存することから夏場は販売されていませんでしたが、冷蔵庫の普及に伴い、いまでは年中楽しむことができる伝統的な飲み物です。有名なモスク、スレイマニエ・ジャーミィからも徒歩10分ほどなので、是非お立ち寄りください。
スレイマニエ・ジャーミィの関連記事はこちら
- ヴェファ ボザジュス
- イスタンブール / ドリンク
- 住所:Mollahüsrev Mahallesi Vefa Cd. No:66 34134 Fatih/İstanbul地図で見る
- Web:http://www.vefa.com.tr/
おわりに
旅行中、食事まではいらないけどちょっと足休めしたいなぁというとき、飲み物だけなら簡単に手を出せるし、トルコの魅力を味わうにはもってこいです。イスタンブールでは簡単に手に入る、飲める、訪れることができるので、ご旅行の際は是非お試しください!
価格は2018年8月現在(1TL約18円)