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【神奈川・小動神社】神様が大歓迎してくれる神秘的な神社

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2021年8月13日更新

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本殿

長い参道を歩くと、赤いほっかむりを被った狛犬を従えた本殿があらわれます。この狛犬は地元の漁師さんの御寄進ということで、小動神社が地元の方々に愛されているのが感じられますね。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto本殿

さて、小動神社の御祭神は健速須佐之男命、建御名方神、日本武尊、歳徳神です。神社を参拝するうえで、祀られている神様がどんなキャラなのか知ることはとっても大事です。簡単にご紹介しましょう。

健速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)

「スサノオ」と略して呼ばれることの多い神様。全国の八坂、津島、氷川といった名前の付く神社で祀られています。超有名なので、あまり神社に興味がなくても聞いたことがある方も多いのでは。神様のなかでも性格はとっても人間的。わがままで乱暴、ときにはいたずらしたりして天界を追放になったことも。しかし大蛇の怪物であるヤマタノオロチを倒して、一躍ヒーロー的神様になった人です。ご神徳は水難・火難・病難の厄除けと五穀豊穣です。

建御名方神(たけみなかたのかみ)

全国の諏訪とつく神社にお祭りされている神様。この方は、人間が千人で動かせる石を、片手で軽々持ち上げるほどの怪力の持ち主。その力を生かして、悪さをする龍神などを退治して、こちらもヒーローになった神様です。ご神徳は、五穀豊穣、盛業繁栄、交通安全、開運、長寿、仕事運など。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto本殿

日本武尊(やまとたけるのみこと)

景光(けいこう)天皇の息子であるヤマトタケルノミコト。天皇の命をうけて、あちこちで戦をし、天皇への反抗勢力や、あらがう地方の神様を服従させた方。ご神徳は、五穀豊穣、商売繁盛(特に商工系)、出世、開運、厄除け、交通安全、合格祈願です。

歳徳神(としがみ)

『古事記』ではスサノオの息子とされています。貧しい家に訪れて、親切にしてくれた人には沢山のお金を与えるという伝承のある神様。お正月様や恵方神といった呼び方など、毎年お迎えするあの神様です。ご神徳は産業、家内安全、開運、厄除け、縁結び、夫婦和合です。

第六天社

さてさて、これだけではありません。本殿でお参りした後は、そのまま後ろを向いてみて。第六天社があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto第六天社 鳥居

これは関東近郊の方以外には、あまり馴染みがない神様かも。というのも、もともとは広く日本で祀られていましたが、織田信長が厚く信仰していたことから、後に天下をとった豊臣秀吉が、拠点としていた西日本を中心に第六天社を廃止してしまったんです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto第六天 祠

関東でも300ちょっとしか祀っている神社はありません。もともと仏教の天魔を祀っていましたが、神仏習合により神様が変更となり、淤母陀流神(おもだるのかみ)を祀ることになりました。おもだるのかみは、人体が完ぺきであることを表した神様で、その完ぺきさを表すことから、望む姿を目指す、つまり諸願成就の神様です。

金刀比羅宮

まだまだあります!本殿を正面に見て左側には、金刀比羅宮(ことひらぐう)があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto金刀比羅宮

祀られているのは、大物主神(おおものぬしのかみ)、別名は大国主命(おおくにぬしのみこと)。別名のほうが認知度が高いかもしれません。大国主命は、海の彼方から波間を照らして現れた神様という説があり、航海の安全や海難救助を司る神様でもあります。そのため海を背にして祀られています。

稲荷社

まだまだ!稲荷社もあります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto稲荷社

一番馴染みのある神様ではないでしょうか。五穀豊穣、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達と万能の神様です。

展望台から眺める江の島

いやいや、神様がたくさんいらっしゃってかなりお腹いっぱいです。境内の奥の海に面したところには、ちょっとした展望台スペースがあります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto展望台

この展望台は江戸時代には、幕府の命令で湾を守るための番所が設置されていました。外国の船の侵入を防ぐために、ここで日々海を見張っていたわけですね。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto展望台から眺める江の島

ここからは、神奈川の有数観光スポットである江の島を眺めることが出来ます。夕陽の時刻になると、こんな風に幻想的な風景になって、とっても癒されます。

おわりに

最初にお話した小動神社の由来、覚えていますでしょうか?

その昔、風がないのに美しくゆらぐ松があったことから小動(こゆるぎ)という名が付いたと言います。風がないのに松が揺らぐ、この現象こそパワースポットの条件なんです。

神社に通い出すと神様に呼ばれるようになると言います。そして神様もウエルカ~ムのサインを参拝者に出してくれるんです。いろんなサインがありますが、最も代表的なものが、お参りをしているときに、突然風が吹くというもの。小動神社の「風がないのに松が揺らぐ」はまさに神様のウエルカムの気持ちをあらわしていると言えるでしょう!

小動神社は、夢で呼ばれて訪れる人も多いという不思議な神社です。この記事を読まれたあなたも確実に小動神社に呼ばれていると思いますよ!ぜひ一度訪れてみては?

小動神社
鎌倉 / パワースポット / 神社
住所:神奈川県鎌倉市腰越2-9-12地図で見る
電話:0467-31-4566

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この記事を書いたトラベルライター

旅はいつも心のまんなかに
知らない土地、知らない文化、知らない人。知らない何かがいつも自分の心を広げてくれます。広がったその先を見てみたい。その探求心や好奇心はそのまま「旅」として、いつも心のまんなかにあります。

えいぶゆう(文)とTossyPhoto(写真)の2人で、心のまんなかにある「旅」を切り取っていきます。

あなたの心にも旅の灯がともりますように。

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