東京都高円寺、人通りの多い駅前に鎮座している氷川神社。この神社の一角に、日本で唯一といわれるお天気の祈願ができる神社があるのをご存じでしょうか?テルテル坊主や下駄の絵馬、そしてお守りや御朱印もある「気象神社」のご紹介です。
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まずは高円寺氷川神社を参拝
東京都杉並区にある高円寺氷川神社。江戸名所図会(江戸時代後期に編集された江戸のガイドブック)によると、源頼朝が奥州征伐時この地に立ち寄った際、随兵(ずいひょう)の一人がこの地にとどまり、農民となりました。
一説によると、この随兵は村田兵部稟云々といい、この随兵の元に武蔵野国大宮高鼻の本社より使者が訪れて神社を建てるように伝えたことから、風致絶佳なこの地に社殿を建立したことが氷川神社の由緒といわれています。御祭神は、農業の神素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られています。
そんな氷川神社の大きな鳥居をくぐったら、手水舎で身と心を清めます。
下の写真が、高円寺氷川神社の境内。向かって右手に社務所がありますよ。鳥居の正面に厳粛なる本殿が鎮座します。まずはこちらを参拝。大きな狛犬様が手前で見守ってくれています。
本殿奥には、氏子地域10町会の御御輿が保存されています。さらに末社のお稲荷様も祀られています。
- 高円寺氷川神社
- 吉祥寺・中野・荻窪 / 神社
- 住所:東京都杉並区高円寺南4-44-19地図で見る
- Web:https://koenji-hikawa.com/
気象神社の境内
氷川神社に向かって、左手に鎮座する気象神社の鳥居。中には左右に絵馬所があり、下駄の絵馬や照々みくじなどが見られます。絵馬には「大切な日にはお天気になってほしい」という、参拝者の祈願が込められています。さらに奥に進むと狛犬様が見守ってくれています。
そして本尊。御祭神である知恵の神様・八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)が祀られています。参拝して大切な日のための晴れを祈願しましょう。
戦前から親しまれてきた気象神社の御由緒
1944年、杉並久馬場地区にあった大日本帝国陸軍気象部の敷地内に建てられた気象神社。気象予報は当時の軍にとってとても大切な要素でした。科学的に気象を予報していましたが、予報が当たるようにと、多くの気象観測員たちがこの気象神社に祈願に訪れ、多くの支持を受けていたそうです。
戦後、神道指令によって廃止される予定でしたが、調査から外れ残存。高円寺氷川神社に受け入れることになり、現在に至ったといいます。
晴・曇・雨・雪・雷・風・霜の8つの気候を司る神様「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が岩戸に隠れ、世界が漆黒の闇に包まれた際に、知恵の神様である八意思兼命が知恵をつくし、天照大御神を岩戸の外へ連れ出すことに成功。世界を闇から救ったことから、八意思兼命を祀っているこちらの神社が、気象神社と呼ばれるようになったそうです。
気象神社で受けられるご祈祷や御朱印
晴天祈願などを中心に、気象にまつわる各種祈祷を受け付けています。法人を中心に、もちろん個人での祈祷も可能です。ただし、祈祷は氷川神社のお隣の屋外で行うので、悪天候の際は延期されることもあります。
お札やお守り、御朱印は、氷川神社の社務所で授与してもらえます。
いかがです?!お天気とともに心も晴れやかになる御守り、御朱印そして晴れシールです。遠方で参拝が難しい人には、郵送での発送も行ってくれます。ご祈祷の予約、お守りなどの地方発送に関しては、公式HPより問い合わせてみて下さいね!
高円寺氷川神社及び気象神社の受付時間、アクセス
- 社務所営業時間:9時~17時
- アクセス:電車 JR中央線、総武線高円寺駅より徒歩2分
- 境内駐車スペースあり
明日天気になあれ、気象神社いかがでしたか?!
氷川神社に向かって左手に鎮座する気象神社。天気はすべての人に平等、天気を祈願することは1日を大切に思うということ。日本でここだけの気象神社は、私たちに寄り添ってくれるとても身近な神社です。
可愛いお守りや下駄の絵馬を用いて、お天気にちなんだ祈願ができます。大切な日の晴れを願いに、ぜひ足を運びご利益を賜ってみてはいかがでしょうか?!
- 気象神社
- 吉祥寺・中野・荻窪 / 神社
- 住所:東京都杉並区高円寺南4-44-19 高円寺氷川神社境内末社地図で見る
- Web:https://koenji-hikawa.com/kisho_jinja/