京都丹後鉄道の「丹後くろまつ号」は、地元の食材を使った食事と景色を楽しみながら丹後方面を走る観光列車として人気を集めています。今回は、福知山駅から天橋立駅までを走るスイーツコースをご紹介します。
この記事の目次表示
丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」とは?
「丹後くろまつ号」は丹後の山並みや美しい海と共に、地元の食材を使った食事が楽しめる「走るダイニングルーム」として人気のレストラン列車です。数多くの列車デザインを手掛ける水戸岡鋭治氏がデザインを手掛け、天橋立を象徴する「松」が車両のあちらこちらにデザインされています。
丹後くろまつ号は予約制となっており、運行は金・土・日・祝のみ。2019年3月までは「スイーツコース」、「ランチコース」、「ほろ酔いコース」の3コースと運行日限定の「日本海SAKE‐1グランプリ」が運行しています。それぞれ運行ダイヤは1日1本。(日本海SAKE‐1グランプリを除く)
また、走る路線も異なっていますので、目的地に合わせて選ぶもよし、コース優先で選ぶもよしです。今回は、筆者が乗車したスイーツコースをご紹介します。なお、その他の詳しい運行ダイヤ等につきましては、各サイトをご確認ください。
「丹後くろまつ号」スイーツコース、4つのおすすめポイント
ポイント1:関西方面から天橋立旅行にぴったりの運行ダイヤ
スイーツコースの運行ダイヤは、福知山駅10:03発→天橋立駅11:53着です。関西方面から日本三景の一つでもある天橋立へ訪れるのにぴったりのコース。お昼前に到着するので、現地で観光する時間もたっぷりあります。
スイーツコースの料金は5,200円。公式サイトで予約する際は、マイKTRのアカウントの作成が必要となります。予約後、マイページに表示される予約整理票を提示し、駅窓口で乗車チケットの受け取りが必要となりますのでお忘れなく。
ポイント2:地元の食材をふんだんに使った絶品スイーツ
提供されるスイーツを手掛けるのは、福知山市のパティスリーカフェカタシマ。それぞれのスイーツには、地元の食材が使われています。乗車時、すでにテーブルに用意されているメニューを読みながら、どのようなスイーツが出てくるのか待ち遠しくなります。
出発して間もなく、まず3品が提供されます。左の「京丹後産紅はるかのなめらかミルクプリン」はとてもなめらかなプリンで、中央の「養父市産天滝ゆずとテリーヌフロマージュのサブレサンド」はサクサクとした食感としっとりしたクリームチーズが絶妙です。
そして右の「久美浜産葡萄のコンポートジュレ、金木犀の香りと共に」は葡萄のジュレがさっぱりとしており、少しずつ、様々な食感と味が楽しめます。
そして、大江駅で途中下車の散策をしたのちに提供されるのが地元丹波栗を使用したモンブラン。濃厚な栗と、モンブランには珍しいカシスのソース。そして土台部分にはチョコレートと意外な組み合わせがマッチした絶品の一品です。
またモンブランと合わせて提供されるコーヒーは、オリジナルの丹鉄コーヒー。車内でお土産用に買うことも可能です。
ポイント3:途中下車の大江駅で鬼たちと記念撮影!
途中、大江駅で30分ほど停車し、駅周辺をぶらりと散策。大江山には鬼伝説があり、駅前の大江山鬼瓦公園には沢山の鬼瓦が!またふと足元を見ると、マンホールにも鬼がいたり、街のあらゆるところに鬼が潜んでいるので探してみましょう。
個性的な鬼たちと写真を撮ったり、地元の駅マルシェでお買い物を楽しむことができます。駅マルシェではお土産もいただけますのでお楽しみに!
ポイント4:車窓を流れるのどかな田園風景と山並み
車窓からは、田園風景や山並みを眺めることができます。また観光列車に手を振ってくれる地元の子供たちに出会えることも。トンネルに入ることも多いのですが、その度にテーブル横のランプが優しいオレンジの明かりで包み込んでくれます。
- 丹後くろまつ号 スイーツコース
- 京都 / 乗り物
- 住所:福知山駅 発→天橋立駅 着地図で見る
- Web:http://trains.willer.co.jp/matsu/course2-1.html
合わせてチェックしたい「丹後あかまつ号」と「丹後あおまつ号」
実は丹後くろまつ号、同様の凝った列車デザインが楽しめる、その他のルートを走る兄弟がいるんです!思わず制覇したくなるそれぞれの運行条件とルートを合わせてご紹介します。
丹後あかまつ号
海沿いを走る丹後あかまつ号。普通運賃に540円の乗車整理券をプラスするだけで乗車可能です。事前予約が必要ですが、当日空席があれば予約なしでも乗車することが可能です。
- 運行区間:天橋立⇔西舞鶴(1日2往復)
- 運行日:火・水曜以外。ただし、祝日の場合は該当日も運行。
丹後あおまつ号
事前予約不要で、普通運賃のみで気軽に乗車できます。車内は車窓を楽しめるカウンター席やくつろげるソファ席、名産品を並べたショーケース、車内販売のサービスなど普通列車と思えない充実ぶりです。
- 運行区間:西舞鶴→福知山、福知山⇔天橋立(西舞鶴→福知山は1日1本、福知山→天橋立は1日2本、天橋立→福知山は1日1本)
- 運行日:毎日